貞恋
@kazumin7110
エピローグ
永遠に失われた恋物語。
それは、世界一不幸な少年と幽霊に起きた物語。
この物語を知るものは「人間」ではどこの世界にもいない。
それどころか神でさえ。 だからそれを知る「何か」が語り次いで行かねばならない。 何故語り継がれない。
そもそも失敗作を無かった物語で上書きしたのだから。それが無かったことになったのだから。
あの想いも、心も、人間の腐った心とは違う「想い」が。
" 「おい!栗井!寝るなぁ!」 「しゅいましぇん」 栗井こと本名「栗井一真」はごく普通の高校2年生バスケ部員だ。現在お眠中。
「一真、お前いっつもお眠だな(笑)」 こやつは一真の幼馴染の木村チョコビ。名前に対するツッコミは断じて受け付けない!一真と同じバスケ部の部長。
「とにかく、いつも言ってるだろ!授業中は起きているように!」
「はい!・・・ぐぅー」
「コラー」
〈放課後〉 放課後の帰り道は一真、チョコビ、そして幼馴染の 桜川夜空。夜空はこの二人の幼馴染で女子と言うよりかは男の娘。まぁ男と認識する者はいないだろう。
「はぁ寝みい。」
「一真。大丈夫か?」
「いつにも増してしんどそう。」
「ん、大丈夫大丈夫。なんか変な夢ばっか見て疲れてんのかも。」
「変な夢?」
「なんかろすとがどうとかさだこいがどうとか。」
「んだそれ。」
「ただの夢でしょ。」
「それよりコンビニよっていいか?」
「どうせチョコだろ。」
「あたぼうよ!」
「ということでコンビニへ。」
チョコビ、夜空と共に3人はコンビニによった。
「ありがとうございました!」
3人はコンビニを出てそれぞれ家に帰った。
一真は風呂を済ませ晩飯を食べ父親と母親とテレビを見ていた。 「最近面白い番組ねえな」
「そうだな深夜アニメが待ち遠しい」
一真と一真の親父はアニオタである。
"ザーっザーザザー"
テレビが砂嵐を映し出した。
「なんだ故障か!?」
「この前買ったばかりなのよ!」 砂嵐は消え今度は井戸が映った。 「なぁ父さん、母さんこれってさぁ・・・」
井戸から白い服を着た女性、いわゆる貞子だ! 父親と母親は無我夢中で逃げたが一真だけは興味をそそられ死を覚悟に必死に見ていた。そしてテレビから貞子のような女性が出てきて・・・
「え、呪えない!?」
「え、可愛い!?」
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