第1話 : 月夜の攻防 ( 2 )
未だ
「 常に、他人より向けられる無意識の
ってぇのは、あれはいけねぇ… 下品かつ不
愉快な所業だよ。
だがナァ、反対に美しい行為には全てにお
いて意識的なそれが有る。
つまりは、様式美ってもんだ。
まぁ… 型だな。
お前は、終始それを
闘いの最中にだって様式美は、
キチンとあんだっ!!
暗闇に独り在っても、
必死に
それが己の勝機へと導くんダァ
ッ!!!!」
車椅子は、ゴゥーゴゥーと鳴き、残像を刻む。
「そろそろ良い子は、おネムの時間だ!!」
彼はクレーンの角度を下げ、円周の
「ドスガガガガガガーン!!!!!!!」
ほんのわずかな
小屋は、
「
クレーンは二度、車椅子を床に、グジャリ、グジャリと落とし、彼女の様子を見た。
口角から鮮血が
車椅子の背に両腕を
眼前に神の最期の御姿を見た…
もし、本当に神様でいらっしゃるならば、本来あるべき場所に、戻して差し上げるべきだと、彼は
「ギュルギュルギュルギュルギュルル!!」
一気にワイヤーが巻かれ、少女は羽根一つ残さず、飛び去る。
クレーンフックの収納口に彼女を巻き込み、
眼前のマリオネットは、その最後の一本のワイヤーに運命を
天国の入り口には、もう手が届く…。
「!!!!!!!!!!!!!!!!」
闘う者の本能なのであろうか …
生きる事への
マリオネットに命の弾丸が撃ち込まれ、無意識のまま、ビクンと弾いた右手がワイヤーロープを
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