第3話✩確保

店外へ出たおばあさんを美琴ちゃんと声かけした。

けどね、こんのクソ・・・・、あら失礼。

おばあさんが、とんでもない曲者だったんだよ!


美琴「すみませんお客様、お店の者なんですけど、

   お支払いしてない商品ありますよね?」

客「ないよ、ちゃんとしたよ」

咲「私たちずっと見てて、声かけしたんです」

客「あら~、そうなの?大変ね~」

咲「(・・・・・・・・お前みたいなヤツがいるからだよ!!!)

  ちょっと事務所まで来てくれますか」

美琴「(咲さん、顔引き攣ってる(笑))私たちも行きますから」

客「そうねー、なら行こうかな~」

咲「(反省してねぇな、コイツ・・・・・)」


店の裏にある事務所に連れて行った。


*事務所*


咲「カバンの中のもの、出してくれるかな?」

客「はいはい、いいよ」

咲「(・・・・・・・・・反省しろや!)」

美琴「なんでこんなことしちゃったの?」

客「ついついね、手が伸びちゃってぇ~」

咲「笑い事じゃないよ、自分が何したか分かってる?万引きだよ」

美琴「今は窃盗とも言われるの」

客「お金払えばいいの?帰りたいの~」

咲「帰れませんよ、何言ってるの!反省してる!?」

客「反省してるよ~」

美琴「反省してるように見えないんですけどね」


とそこへ店長が来た。


店長「なんでしたの?」

客「ついついねー」

店長「・・・・・・ついついじゃないよ、ってかあんたに

   反省の色が全く感じられないから、家族の人呼ぶわ」

客「そんなん困るわ~」

店長「うちも困ってるんじゃ!!」


店長の一喝で少しシュンとなる姿は見ててスカッとした。

30分後、娘と思われる女性が来た。


娘「お母さん!何やってんのよ!

  していい事と悪いことぐらい分かるでしょ!」

娘母「ごめんね~」

娘「ごめんで済んだら警察いらんわ!もう本当にすみません・・・・・」


結局、このクソ・・・・・、じゃなかったわ・・・・。

このおばあさんは警察に連れて行かれ、この店は出禁となった。

万引きって「家族にも迷惑がかかるから、マジでやめてほしい・・・・・・・

万引き犯を見つけるたび、その人の家族を思うと辛くなるのが現状だ。

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