第90話 クロンハイム子爵

 その男が胸ポケットから取り出したのは、やたら豪華な装飾が施された手紙。

 金色の封蝋に龍の刻印。そして宛名を見ると。


 ≪クロンハイム子爵 キセノン・クロンハイム≫


「誰だよクロンハイムって。あんたは―――」


「後ろの人が困ってるからさっさと座れ。迷惑だ。」


 恐る恐る振り向くと、メイドさんがにっこりと微笑む。


「お飲み物は如何いたしましょうか?」


「……お水をください……」


「かしこまりました。」


 一礼するメイドさん。

 視線をヤツに戻して呆然と立ち尽くす俺の目の前で、クロンハイム子爵、否、魔王黒村がスッ……と手を上げ、メイドさんに声を掛ける。


「エラーブルをもう一杯。」


「……かしこまりました……」


 ほんのり顔を赤らめ、一礼して去っていくメイドさん。対応が違う。


 さて、改めて目の前の男を見る。

 いつも着ているロックな衣装とは真逆で、俺が今着ているような、お貴族様のような衣装。

 艶のある真っ黒な上着に、ラメの入ったグレーのドレスシャツ。首にはパールホワイトのスカーフ的な何かが巻いてある。

 ウェーブの掛かった長い黒髪を一本に縛り、ちょっと左横の方だけ垂らしてカッコつけてる。


「お前は赤か。似合わねぇな。」


(うるせえよ!!!ってか何やってんだよあんた!?)


 椅子をガタガタと近づけて、めっちゃ小声で喋る。


「だから、呼ばれたんだって。」


 こういうボソボソ声の時、コイツの低音ボイスが役に立つな。クソが!


(いやいやいや、クローン?クローム……なんたら?違うだろ、お前黒村だろ。ロムリエルだろ。)


「ウィルバートがうまくやってんだよ。」


(どういう事だよ。それこそウィルバートじゃねぇんだから、もっと俺に分かるように―――)


 黒村がステージの上をチラ見する。

 あぁ!?……っと、銀の騎士だ。俺をジロリと見ている。怖っ……。


 渋々大人しく座り直すと、銀の騎士が魔石マイクで話を始めた。


「銀の騎士を拝命しているアクセル・シルヴェル・パルムクランツである。開始まで30分となる。今しばらく歓談にて待機せよ。以上。」


 歓談にて待機って。すげぇ言い方だな。


「お待たせいたしました……」


 さっきのメイドさんが黒村にグラスを運ぶ。


「ありがとう。」


 なにその胡散臭い笑顔。ないわ。

 あ、お姉さんはポーってなってる。この女ったらしが。

 あれ?お水は?ぼくのお水は?


「まだ時間あるな。アキラ、ちょっと来いよ。」


 おもむろに立ち上がると、グラスを持って窓の方へ。

 今度は何?ったくコイツは本当に……。


 俺らが座っているすぐ後ろには大きな窓。そこから眼下に広がるグリューネの街を見渡す。

 外はすっかり陽が落ち、繁華街と思われるエリアでは、屋台の灯りが煌々ときらめいている。

 町の住民や兵士、冒険者たちで賑わいを見せている様子が見て取れる。


「大変失礼いたしました、お水をお持ちいたしました。」


 さっきの給仕のお姉さんが、グラスを持って来てくれた。


「あぁ、何かすみませんね。ありがとうございます。」


「失礼いたします……」


 去り際に黒村をチラチラ見ながらそう言われると、反省の要素はゼロに感じちゃうよね。まぁいいけど。

 窓の向こうを見ながら、黒村が話し始める。


「まさか、こんな所でお前と飲む日が来るとはな。」


「それは俺が言いたい言葉だわ。あんた何やってんの?捕まんないの?」


 無言。何かしゃべれ。

 そして何かを考えたように一呼吸置いてから。


「……向こうは……みんなはどうだ?元気か?」


「あんたの口からそんな言葉が聞けるなんて意外だわ。」


「そうか?」


「誰にも何も言わずに死んだヤツの言葉とは思えない。聞きたいのか?近況を。」


「……ああ。」


 そう言ってグラスに口をつける。


「……一番荒れたのは中林……ナカヤンだよ。憔悴しきってずっと泣いてた。あいつはお盆の墓参り、必ず一人で行ってる。」


 黒村は無言だ。


「福原も、平泉も吉村も、みんな泣いてた。号泣だ。あいつらがだぞ?」


 そいつらは全員、一緒にバンドやってた高校時代の友人達。

 社会人になってからは音楽から離れていたけど、それでも毎週のように黒村の家に集まって朝まで飲んで遊んでいた奴ら。

 それは、俺と黒村との関係が破綻するまで何年も続いていた。


 ただ、全員では集まらないけど個別には会っていた事は聞いている。

 特に黒村と最も仲が良かった中林。何とか俺と黒村の関係を修復しようとして、頭を悩ませながら行動していた。

 ただ、それを跳ね除けたのは黒村……というか、黒村の当時の彼女、俺の元彼女が「あの男とは二度と会うな」と言っていたらしいと、風の噂で聞いた事があった。


「……そうか。悪かったな―――」


「勝手に死んだヤツに、そんな事を言われたくもない。」


「そりゃそうだ……お前も飲めよ。」


「俺は水でいいんだよ。呑めないの知ってんだろ?」


「フン、まぁな。」


 鼻で笑うな。


「ホンっトに……で、あんたはあの件で呼ばれたって事か?」


 あの件とは、この祝勝会で行われる反組織グループの一斉検挙。

 落ち着いた頭で考えると、このタイミングで黒村が召集されると言う事は、それ以外に理由が無い。


「現時点でこの会場内には7人。残る2人は入り口付近で内部の様子を確認している。」


「詳しいな。聞いたのか?」


「目を付けておいた。何処に居るかはわかる。あとはジュール達を解放する別動隊の19人が、もうじき地下室で軍に捕縛、もしくはブッ殺される頃だ。」


「もうちょっとマイルドな表現にだなぁ……」


「物言わぬ肉塊に成り果てる頃だ。」


 むしろひどい。


「で、これからどうするんだ?何をする?」


「何をするって?そんなのは決まってるだろ。」


 窓の外を眺め、グラスの酒を一口。


「くくく……愚民共め……」


 は?


「蟻のように働き、豚のように喰らっておるわ……くくく……愚民共め……」


 高層階で飲み会があった場合に、友人数名で窓際に集まってやっていたのが『愚民ごっこ』。

 自分の仕事の状況やら劣悪な環境を「愚民」に置き換えて披露し合う、酔っぱらいのバカなお遊び。


「くくく……お前もやってただろ?さぁ来い。昔のように。周りがドン引きするぐらいの大声で。」


「ドン引きされてねぇし。平民の俺らがやるから『愚民ごっこ』だろ。名前だけとはいっても、お貴族様のあんたがやるとシャレにならん。大体だなぁ―――」


「地を這いつくばる哀れな虫けら……!」


 聞いちゃいねぇ。


「いや……その価値すら存在しない愚民ども……やったらいいこと教えてやる。」


 何?


「いい事って何だよ。」


「いい事だ。」


「勿体ぶんな。言え。」


「やれよ。ホラ。」


 コイツがニヤニヤしている所を見ると、愚民ごっこをやらなくても情報はくれる。


 たぶん。


 でも何だかなぁ。


 このバカヅラを見てると、ちょっと昔を思い出してしまった。


 ……はぁ。


 ま、これは深く考えることは無いか。


「あんたが言い出した事だからな。絶対言えよ…………平伏せ愚民共……我を崇めよ……讃えよ……」


「勿論です。」


 心臓が止まるかと思った。

 慌てて振り向いたら、レナートさんがめっちゃ笑顔で立っていた。


 ニヤけてたのはそれでか。黒村がすげぇ嬉しそうな顔をしてる。

 こいつ、俺の後ろにレナートさんが居るの知ってて言わせたな。


「クロンハイム子爵、アキラさん、そろそろお時間となりますので、ご着席下さいませ。」


「承知致しました、ルージュ侯爵。」


 胸に手をあて、悠々と一礼をして席に戻る黒村。

 後ろを見たら会場の人達にめっちゃ見られてる。死ぬほど恥ずかしい。悪目立ちヤバい。


「あの、レナートさん……あの……この件はどうか……」


「アキラさん、中々サマになっておられましたよ。」


 そう言ってにっこりと微笑むレナートさん。いやもうホントに恥ずかしいハズカシイ……。

 スゴスゴと席に戻る俺。

 黒村がしれっと酒を飲んでる。この野郎。


(お前マジでふざけんなよ!俺で遊ぶな!そういう所だぞ!)


「おしゃべりすると、また睨まれるぞ。」


 あぁ!?……っと、マイクの前には銀の騎士。また俺をジロリと見ている。ううっ……怖い……。

 そして銀の騎士の後ろには白、青、緑、朱、紫の騎士5名が整列し、レナートさんが白の騎士エミールさんと青の騎士クリーゼル中将の間に立つ。

 レナートさんが何やら呟くと、エミールさんとクリーゼル中将が俺を見ながら笑いを堪えてプルプルし始めた。

 あぁ、あの人たちも愚民ごっこやってたって言ってたな。確か。


 俺が大人しく座り直すと、銀の騎士が魔石マイクで話を始める。


「これよりメルマナ戦勝祝賀会を執り行う。総員起立。」


 ザザザザっという音と共に、着席していた全員が起立する。相変わらず、軍の皆さんの団体行動はお見事です。

 ってか、司会は銀の騎士がやるんだ。祝賀会と言うよりも反省会とか査問会みたいな雰囲気がプンプンする。


「両陛下ご入場。」


 一斉に扉に向き直って敬礼。

 俺の周りのテーブルの人達は姿勢を正す敬礼。って事は、この辺りの人達はお貴族様方なのかね。

 アレクとかジャムカとかは、何処にいるんだ?……お、俺らのテーブルの対極か。

 バルさん席に同席って感じだな。

 エレナさんとナディア達は全然見えない……ルカの姿はわかりやすいかなと思ったんだけど、人が多すぎてわからんな。


 すげぇ遠くにある入口の扉が開き、上から下まで金色の人が入って来た。近付いて来て、やっとウィルバートとわかるレベル。

 俺らと似た衣装だけど全身が金。服も金。マントも金。金の龍だから?

 頭に被っているのは、ハンチング帽っぽい何か。王冠じゃないんだ。

 ただ、刺繍は色とりどり。華やかな模様が施されていて、職人さんの手腕が余すところなく発揮された豪華な衣装。

 中身は下品だけど上品な見た目に見える。


 その後に続くのはエレオノーラ王妃様。

 こちらは全身が銀色。胸元がガッツリ開いたドレスは、バイーンと俺の視線を釘付け。

 内臓が何処に詰まってるのかと思わせる細いウエストからの、あまり幅が広がらない長いスカート。

 両手で銀色の短いバトンのような物を持ち、優雅な所作で歩く姿は百合の花ってね。いやー、ホント綺麗なお人ですわ。


 音も立てず、いつの間にか騎士の皆さんがステージ階段の両脇に3人ずつ並んでいた。

 ウィルバートが階段を勢い良く上がると、朱の騎士サラさんがそっと王妃様の斜め後ろに立ってお手を拝借。

 一段下から手を支えてステージに上がる補助。あのロンスカだとコケそうになるからかな。


 二人がステージに上がり玉座に腰を下ろすと、敬礼を解くけど姿勢を正したままの参加者。


「開式のお言葉を賜る。」


 ウィルバートが座ったままで開式の言葉を述べる。


「開式。」


 入口側からは「はっ!」と大声が響き渡る。恐らく軍の人達。

 コッチの貴族席の人達は45度のお辞儀をしている。最敬礼か。


 ってか「開式」って。短かすぎ。


「引き続き任務報告。着席。」


 銀の騎士が着席を促すアナウンスに合わせて、会場の皆さんが敬礼を解いてご着席。

 ガタガタとした雑音に紛れて黒村がボソリと呟く。


「始まるぞ。」


「始まるって、例の?」


「ああ。大人しく見てろよ。」


 全員の着席が完了した所で、銀の騎士が話を始める。


「これより名を呼ぶ者は速やかに起立せよ。モルナール男爵マトゥーシュ、アダーシェク男爵カシュパル。」


 場内が軽くザワつく。


「速やかに起立せよ。続いてヴォレク子爵アルフレート、エゼキエーレ子爵サルダーリ。」


 誰も立っていない。


 中々立とうとしない名前を呼ばれた人達。

 ここまで同志の名前が出たら、色々な事がバレたって分かるだろう。

 場内では、何が起こったのかと不穏な空気が漂い始めている。


「名を呼ばれた者は例外なく起立せよ。続ける。ブルンツリーク伯爵オリヴェル。」


 ここで大きなざわめき。もしかして有名人?


 スクっと立ち上がるのは、たぶん今呼ばれた人。

 俺のテーブルから2つほど離れたテーブルで、かなり近い。

 金髪のオールバックで、30代そこそこって所だろうか。余裕綽々、自信満々といった感じのイケメン伯爵。


 お?チラリとこちらを見た気がする。黒村をチラ見したって事だろうか。


 すると、その前に呼ばれた4人が嫌々っぽい感じでノロノロと立ち始めた。

 この人達は割としょぼくれたおっさん方。


「王国陸軍第5騎兵師団所属バルシュミーデ中佐、王国陸軍第8騎兵師団所属ケーグル大佐、王国陸軍総司令部エーベルゴード少将。」


 奥の方でガタガタっと立ち上がった。

 いやいや、軍人が妖魔とつるむって、何を考えてんだか。


「ラヴァンディエ侯爵エルキュール。」


 伯爵が呼ばれた時とは比べ物にならない程のざわめき。

 最前列中央の辺りで、恰幅の良いおっさんが立ち上がった。

 そんな席に居ると言う事は、相当偉い人なんだろう。そんな人が、なぜ。


「以上9名は係の者の誘導に従い、別室にて待機せよ。以上。」


 すると、最初に立ち上がった金髪の伯爵が、良く通る大きな声で。


「発言の許可を願う。」


 それに対して銀の騎士が即答。


「許可する。」


 ふん、と鼻息を荒くして金髪の伯爵が話す。


「本日は戦勝祝賀会と伺っております。如何なる事情でそのような事を命ぜられるのか。その理由をお聞かせいただきたい。」


 それに対して、これまた即答で。


「貴君らには嫌疑が掛けられている。速やかに指示に従い、別室にて待機せよ。」


「具体的に、どの様な嫌疑が掛けられていると?」


 かなり食い気味に金髪の伯爵が問いかける。

 今後は銀の騎士が、一呼吸置いた。


「外患誘致の嫌疑である。」


 会場内のザワつきがピタっと収まり、名前を呼ばれた人の周りに座るお貴族様達の、動揺っぷりが伝わって来る。

 外患を意味するのは妖魔以外には考えられないから、それだけでコトの重大さが伝わるんだと思う。


 最初に名前を呼ばれた男爵と子爵の人達は今にも死にそうな顔をしてる。

 軍人席の3人と金髪の伯爵、恰幅の良い侯爵は動揺した素振りを全く見せない。肝が据わってるのか何なんだか。

 すると侯爵の人が仰々しく喋り始めた。


「此れは一切謂れ無き事。銀の騎士殿、ご判断を誤れば大きな混乱を招く恐れがございますぞ。」


 それを聞いた黒村が「良く言うわ。」と言ってニヤついている。

 あぁ、この人が猿田さん……エング・ジュール達よりも上の妖魔にしろと言ってた人か?

 侯爵に続いて、金髪の伯爵が捲し立てる。


「私には理解し難く思います。今日まで、如何ほど王国の繁栄と発展のためにこの身を尽くして来た事か……何を根拠にその様な嫌疑を掛けられるのか!銀の騎士殿には、その証拠を今すぐご提示いただきたい!」


 随分と芝居がかった喋り方をするなぁ、この人。

 素の喋りがこんな感じなのか?


「では証拠を提示する。入れ。」


 銀の騎士の言葉で会場の扉が開き、何人か入って来た。

 遠目でもわかるほど、豪華な装飾が着いた鎧を身に着けた集団。すげぇ、何だあの鎧。


(!!!何故生きている……!)


 歯噛みした伯爵が呟いたように聞こえた。

 侯爵は憎々しい眼で、集団の先頭を歩く人を睨みつけているように見えた。ってか、先頭はアイツじゃん。

 豪華な鎧の集団は、ステージ前に居並ぶ6人の騎士の前で立ち止まり、跪いた。


「近衛隊隊長、エセルバート・オルグレンであります。申告します。妖魔エング・ジュール、エング・フェイン・エング・レーブを解放、逃走させようとしていた者19名、全員を捕縛しました。」


 エセルバートの報告で、伯爵と侯爵の顔がみるみる真っ赤になり、憎々しげに近衛隊を見ている。


「捕縛は極めて困難ゆえ、討ち果たす事も止む無しと命じたが。捕縛したと?」


 怒り心頭の様子の二人をチラ見して、銀の騎士がエセルバートに尋ねる。


「は。19名全員を捕縛致しました。死傷者はございません。また、彼の者の中に密書を持つ者が数名おりました。全て押収し、持参いたしました。」


 近衛隊の一人が立ち上がり、4通の手紙を朱の騎士サラさんに手渡す。

 あの人……マルガレータさんか!マジか!将来の王と王妃様が最前線で何やってんの!

 いくら強いと言っても、それはサスガにヤバいんじゃないか?


 サラさんが手紙を銀の騎士に手渡すとすぐに内容を確認。

 じっくりと呼んだ後で、胸に仕舞う。


「本文を読む事は差し控えるものとする。起立する9名に告ぐ。自らの意思でこの場を離れるか、連行されるかを選べ。」


 この言葉を聞いて、金髪の伯爵がボソリと呟いた。


「調子に乗るなよ……」


 金色の髪がするすると伸び始め、頭には小ぶりな角が生える。

 顔の色がジワジワと白く変色し、口が頬まで裂け、瞳が真っ赤に染まる。

 衣服がバリッと裂けると、茶褐色の体毛に覆われている。

 動物とも人間とも言えない姿に変貌した伯爵が、長く、鋭く伸びた爪をチャカチャカ鳴らしながらニヤリと笑う。


「人間は皆殺しだ。」

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