感謝

私の住む町にも牛がいる。



白と黒の模様で私達に、お乳をくれる牛だ。



そう、私は生まれも育ちも北海道だ。



子供の頃、よく牛舎に入れてもらった。


私には酪農家の親戚がいるのだ。



牛舎に入ると牛たちは一斉に反応する。



ちょっと怖かった。



しかし私は動物が大好きで、牛にも触れたかった。



なんと、親戚のおじさんは牛に触らせてくれた。



その際、「こっちは気性が荒いから無理だ。そっちのは大人しいから大丈夫だ。」という風に説明してくれた。



私は、その大人しい温厚な牛に触れた。


温かくてゴツっとしたおでこに。



その牛は私の黒い毛糸のセーターをベロンと舐めた。



私の黒いセーターに粘りのある唾液がくっついて光った。



「すごい、糊を薄めたやつみたい!!」



私は密かに驚いていた。



牛の目はクリっとしていて可愛かった。




今日は車で峠を越えて隣町の本屋へ行った。



隣町にも牛はいる。


たくさんいる。



争うことなく穏やかに草を食む牛たち。


とても癒される光景だ。



今日は本屋へ行くついでにソフトクリームを食べに行った。



おいしいソフトクリームをありがとう。


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