テストテストテスト158

「キサンら! こん一兵も無駄に出来んような状況で何しとる!」


 あぁ、登場するなりキレていた。


 倒れる4人は四國校。1人残っているが、それすら前に立つ三縞校生は倒そうとするだろう。

 信じられないのは、それを援軍として来たはずの三縞校生全員が笑ってみていたこと。


「おう、お前ら良いぜ? 気にせんで続けて頂戴?」


 最悪ではないか。まさか、そのリーダーまでが悪ノリで囃し立てるのだ。


「山本一徹、キサン、正気で物言ってるのか!?」


 許せるわけがない。

 悪戯に兵を減らそうなどあってはならないから怒鳴ってしまう。


 一徹が他校生で良かった。出なければ、手が出ていた。


 なのに……


「正気で言ってるよ? 俺は真面目に、今この場でやり合ってもらって良かったと思ってる」


「なんだと?」


 一徹は朗らかに笑って返すではないか。


「でね? 鷺波さんに聞きたいんだよねぇ? 大事なのは、今回の高智防衛戦、個々人の有用性を念頭に置くべきか……」


 ほんほんわかわかに口づさんで……


「家格の上下で見るべきか」


「なっ!?」


 吐き捨てた。

 急に雰囲気が、嫌悪に満ちて来るものだから、織葉がたじろいだ。


「もっかい見てって頂戴よ。そこでハジけたウチの組員、見覚えねぇとは言わせない」


「見覚え? クッ!?」


 言われ、視認し、息を呑む。


 直感した。

 喧嘩はあってはならないが、どうやらことの発端、筋にもとったのは、どうやら四國校側と理解した。


「ウチの組員である以上気にはしないが、この地出身として見りゃ下士格らしいじゃない。それが、好き好んで上士格出身と喧嘩なんざすると思うか?」


 倒れた4人、残った1人は全員上士格なのだから。


「ま、先に手ぇ出したのはウチだけどね」


「なんじゃ、手は結局ソチラから……」


「うちの組をコケにしてくれた。ひいては三縞まで。看板に泥ぉ塗られてイモ引けって? じゃあこっちが上士のメンツに傷付けたって笑って許してくれるのか?」


「それは……」


 冷めた目を、山本一徹は向けてくる。


「そこのガキどもは俺の事を扱き下ろしてくれた。ならケジメはどうする? まぁ、鷺波さんが土下座して謝ってくれるなら、それで手打ちにしても構わねぇ……ってわけにもいかないでしょ」


 「なんじゃ、所詮は無力無能がイキりおって」とは、ゆめゆめ織葉も、一徹の戦いぶりを目にした以上言い出す事は出来なかった。


「だから、コイツらの中で終わらせようとした。さぁ、残り一人だ」


「まだ続ける言うんか!?」


「さて、別にやめるならやめるで良いけど。良いのか? 上士4人が下士たった一人にやられて終わりって結果で」


「チィッ!?」


 一徹、大超絶皮肉モードに入っていた。

 笑って、馬鹿にして。


「それよりもラストの一人で大逆転。『なんだ、やっぱり上士が強いじゃないか!』と、或いは望んだ結末に至るかもしれないぞ?」


 現状なんかも上手く取り入れて物事を話すものだから、言われる側の織葉は黙っているしかない。


「というより、上士の力って奴を俺も見せてもらいたいんだ」 


「なんだと?」


「だって上士だよ? 上だよ? 強いんだろ? 《アンインバイテッド》対応戦力として見たいじゃない」


「ッ!?」


 話運び。鷺波織葉にとってこれほど嫌なものはない。

 

「おっ、参ったね。騒ぎ聞きつけ結構集まってきちゃったか」


 喧嘩の騒ぎもある。

 織葉の抗議もある。

 四國校の残存訓練生のほぼすべてが集まった。

 

 多くの訓練生は、一徹に向けて殺さんばかりの目。

 まるで四國校の残存勢力のほぼすべてと《山本組》の対峙は、これから戦にでもならないかと言うほど。


「そこの君、下士でしょ?」


『えっ?』


「お? 同い年そうやん。下士?」


『そ、そうやけど』


「そか。んじゃメッチャ強い。優秀優秀超優秀なんだろな」


『いきなりなんや? キモいわ』


「そこのお前は雑魚。あぁ、上士って書いて雑魚な?」


『なっ! 殺すぞ無力無能!』


「バーカ。上士如きに殺される俺じゃないよ」


 一徹は殺意を向けられても飄々とした。 

 それどころか徐ろに指を色々な者に指し、上士と下士に振り分けていた。


 そうして……


「やぁやぁ、お集まりの組員の諸君!? ご紹介致します! 顔も服もホコリ被ってキタネェ、滅茶苦茶クセェ方々が何を隠そう四國校の英雄! 戦場を駆けずり回った下士の方々です!」


『いいぞいいぞ!』


『カッコいいぜあんたら!』


『一緒に戦わせてもらうぜ!?』


「そしてホコリも目立たずキレイなもの。ピンピンしてるのが……プライドだけ高くて戦場には怖くて出れない上士の皆さんです!?」


『ブーブー!?』


『帰れぇっ!』


『それでお高く偉ぶるんだろ!?』


『こんなんに守られてきた市民が可哀想だわ』


 差別化を図ってみせた。

 瞬間の、上士と下士の反応は、わかりやすく2パターン。

 どちらとも真逆のもの。


 下士の者ら、働きを認められたからか、泣いてその場に崩れ落ちた。

 上士、ただただ顔を真っ赤に、体を震わせるのみ。


「それで……鷺波さん」


「グゥっ」


 なんと一徹はいやらしい男かと、織葉は息を呑んだ。


「ホントは違うんだよね? 実は上士は強いけど、最終兵器として出し惜しみしてんだよね? だからその力を見定めたいんだよ。ウチの下士出身を利用して、上士出身の力のほどを推し量ろうとしてんだ」


 喧嘩となって憤った織葉に、一徹が謳ったのは決して喧嘩の正当性ではなかった。


「まさか、立場的優位性をもって他者を虐げ、精神的快楽にふけるだけじゃあるまいよ。上下の差をつけるための明確な根拠が力にあるんだろ? 俺たちだってそんな上士様に期待したいじゃない?」


 一徹が本当に謳いたかったのは……


「ともすれば力があるのに戦場が怖いからって、自分らは後方部隊で高みの見物。下士に鉄火場を押し付け、犠牲を強いた。もしそうだとしたら……俺は絶対にお前らを信頼しない」


 こういうことなのだ。


「俺もこれでこの場に連れてきた部下の命に責任がある。そして俺の見立てじゃ、お前らが今のままなら、ともに行動するのはリスクでしかねぇんだよ」


 辞めてほしくてならない。

 四國校の残存勢力のほぼすべてと《山本組》全員がいる場で、反論のし難い盛大な避難を浴びたのだ。


「もう一度聞こうか? 今この場、鷺波さんが優先とするのは……」


「個々人の有用性でいい」


 織葉の答え。絞り出したような声色。

 途端に、上士連中は不安げな表情を向けるも、織葉は見ようとしなかった。


「クヒャッ!? だよねっ」


 エリート風を纏い、常に上流階級として好き放題振る舞えるのが上士。

 誰が見ても黒というのを、上士が白といえば白になる。


『では織葉様、ご決断してもらうぜ。ワシは組の看板に泥塗られたケジメをキッチリつけるき。その相手は上士様じゃ。お咎めや報復は……』


「無い。この場にいる全員を証人として誓う」


『そうですか……そーですか♡』


 そんな圧倒的権力と権威は絶体ではないのだと、一徹の誘導尋問的なもので反した織葉の回答。「まじで上士も特別扱いなくバリバリ戦地に行かすから」と言うにも等しい。

 絶対安全が潰えた結末に、死にそうな顔で震え始める者までいる始末。


『まぁそうですろのぅ。ここまでやって後で報復があれば、約した鷺波様の面目丸潰れじゃ』


 再確認した、決闘を中断された《あにさま》幼馴染は、その答えを耳にくわかぁっと目を見開いた。


『さ……てぇ? で、覚悟はええですろ?』


『グッ……クゥッ!?』


 残りの一人なんて、顔を焦らせてならなかった。


『ワシらん顔に泥を塗りたくられた。一方で、感謝しとるよ』


『か、感謝?』


『まさか、あん上士様に拳の一発もくれてやれる機会なんざ無いと思ってたき。でな、ええ気付けになった』


『気付け?』


『逆立ちしゆうが、上士には届かん。ずっとそう思っとった。じゃがワシの大殿は無力無能で《アンインバイテッド》に突撃するがじゃ』


『……え゛?』


『ああ、さっきの戦闘、見取らんかったか。強肉弱食。して見せる漢の、若衆たるワシが、上士下士を言い訳に劣る訳には行かんぜよ。そうして、あんお人は駆け上がった。ワシもそうなりたい』


 残り一人の上士出身訓練生。話がなかなか汲み取れない……が、一つだけわかった事があった。


『ん? でも強肉弱食は最終的に、弱肉強食になるがか。なぜなら……力強いモンが勝つんやない。勝ったもんが強いんじゃき』


 完全に見謝った。

 絡んでしまったのは、大失敗だったのだと。


『ところで……ワシの兄貴と言えば、偶に純然たる無力無能同士で白兵戦の稽古してもらうときがあってのぅ。少し前に絡坐修哉との諍いをヒントにしたんやが。知っとるか? 第一学院桐京校生で次期五輪代表』


 彼を《あにさま》と呼んだ四國校女子訓練生は、大躍進を見せながら落ち着く様に呆けていた。

 絶望する四國男子に対して淀みなく話す様に違和感しかない。


『特急退魔の絡坐修哉が柔道代表になれた理由。異能力封印ミサンガを身に着け、試合に勝ち続けてきたからなんやけど……』


 その理由が、すぐにわかった。


『ここまで言ってなお、気付いとらんか。鷺波様の登場に意識取られ取ってる間に、ワシに封印具付けられとん』


『なぁっ!?』


『ワシらん封印具は取り外し楽なようにパッチンバンド(棒状だが、勢いぶつけると円筒状に巻き付く)製じゃがの』


 なんてことだ。

 《あにさま》幼馴染だって鷺波織葉の出現に頭を垂れ、言に集中しなくてはならないはずなのに。


 全ての四國校生が高智退魔筆頭上士出身の織葉に目と耳を奪われている間、それでも《あにさま》幼馴染はこの喧嘩が優位に進む様、密かに静かに戦っていた。


『つまり……この封印具をもっておまんの異能力は今、零となった』


『ま、待っ……』


 有利な形に持ち込んだ。

 滑らかに言葉を紡ぐのは、余裕を得て……


『安心せい。ホレ、ワシも同じ封印具をつけとるから。これで互いに異能0。晴れてお互い無力無能の仲間入りじゃ』


『ッゥ!?』


 否、相手の力を封じ、自身の力がそのままなら確かに有利だろう。

 しかし互いに異能を封印したとするなら……


『よう!? 異能力の差が無い今、ワシら二人に上士も下士の別もない。こっから先は……漢と漢の勝負ぜよ』


『ま、待ぁぁぁっ……』


 《あにさま》幼馴染は二丁拳銃を投げ捨てる。蹴りで持って相手の武器を弾き飛ばすと、思い切り胸ぐらを引っつかみ、引き寄せた。


 異能力を用いた闘いに慣れすぎていた一人上士残り生なんぞ、顔には戦慄しかない。


『兄貴っ!?』


 左手で胸ぐら掴む一方、《あにさま》幼馴染は右拳振りかぶりながら兄貴分を見やる。

 どうやらお菓子も二本目のジュースも摂り終えたらしい。


「中途半端は許さねぇ。再起不能と、殺しさえしなけりゃ、あとはお前さんの好きにしな」


 腕を組んでいた。

 口元は朗らかに歪んでいた。だが……


「やっちまえ」


 目は、神妙だった。


『うがぅっ!』


 聞き届けた次の瞬間には、一人上士残り生は思い切り殴り飛ばされてしま……


『まだ、終わらんぜ。こんなもんじゃ……終わらせんぜよ』


 終わらない。

 まだまだこんなことでは、《あにさま》幼馴染は収まりが付かなかった。

 殴り飛ばされた先、仰向けになったのをこれ幸いにと馬乗マウントポジション。


『あ、あの……ギッ!?』


『いんやぁ、運がいいぜおまん』


『や、やめ……ごゔぁうっ!?』


『安心せいよ。兄貴が『殺すな』言うき、殺しはせん……が……』


『お、お願……ブグッ!?』


『『好きにせい』言われたからには好きにしゆうがぜ』


『ヒィッ!?』


 圧倒的優位体勢になってから、まずは3発、悠々とグーを鼻柱にめり込ませた。


『か、勘弁……ギァッ!』


『ハァッ、イカンのぉ。喧嘩で興奮しとぉ。なーんも耳に入ってこん』


『す、すみばぜんでじ……パギャァッ!?』


『スミマセン? スミマセンじゃぁ済みませ……イカンイカン。お寒い兄貴が移ってしもた』


「サムい兄貴だと!? 誰のこった!? シメんぞテメー固羅オーッ?!」


 続いて、2発。

 駄目だ。《あにさま》幼馴染は完全に越に入っていた。

 この状態を前にして、兄貴分たる山本一徹が苦笑いしながら突っ込みを入れることも楽しんでいるのが理解できなかった。


 畳み掛けられている、詫びさえ入れてなお許されない一人上士残り生にとっては絶望に違いない。


『ゴ……ガァッ!?』


『あ、念為言うとくが、今回のこれはワシとおまんの諍いじゃき』


『ゴメ……プギャァっ!?』


『他の下士からの反乱やないき。勘違いしてワシ以外の下士に八つ当たりしたらいかんぜ』


『ゴメンなザ……ビグゥっ!?』


 得物は普段使いで銃器。

 遠距離から攻撃し、距離を詰められぬよう間合いを取ることもあるから機動力が必要な《あにさま》幼馴染は見た目が細い。

 が、大柄な一人上士残り生がマウントを無理矢理抜けられないなら、見た目以上に絞られた身体に見た目不相応な筋肉量が搭載されているようだ。


 ならあとはもう、思う様に左右と乱打雨あられ。謝罪の言葉すら、言わせない。


 暴力と野生が《あにさま》幼馴染を飲み込んでいた。猟奇的に口角は吊り上がっている。

 

『ゴメンナサイ! ゴベンタヴァイ! ゆるジデぐだハイ許し……許してくだざいお願いしまずっ!』


 ハァハァと、息が切れるまで拳を振り下ろしまくった《あにさま》幼馴染。血だらけの両拳で髪をかき上げる。

 身体の下で喚き続けるのを、目をつぶり、天井に顔を向け、黙って聞きながら息を整えとく。


『……終わりじゃき』


『あ、ありが……ばぁっ!?』


 静かな一言。これに一人上士残り生が希望を見出し声が上ずり、苦悶の声が上がる。


 また、鼻柱に一撃。

 鼻からの噴血は、《あにさま》幼馴染の持ち上げた拳に付着し、ボタボタとしたり落ちた。


『これより、おまんをオトす。抗うな。ワシに気分良く好き放題殴らせい。その方が早ぁく寝れる。はやぁく終わる』


 語りかける語気。

 これからしでかす物騒な事柄に反して、なんとも穏やかなのが矛盾過ぎた。

 

『や……嫌だ……』


 そんなもの聞けるわけがない。

 一人上士残り生はぶんぶん首を横に振るが、残念ながらやはりマウントを抜けるだけの力はなかった。


「おっしゃ組員ども! それでは皆様ご一緒にぃっ!?」

『『『『『ざ・ま・ぁ!?』』』』』


 駄目だ。《山本組》のテンションの高まりよう。応援した先が勝ったと確信したらしい。


 となれば、もう……


『イ゛ヤ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!?』


 その場にいる全てが目にした。耳に入るは、コト切れて悲鳴が上がらなくなるまで、ゴチッ! だのグチャッだの。

 硬いものを硬いものに打ち付ける音は程なくして、硬いものが柔らかい物を潰す音へと変わっていく……


 ◇


(あんれまぁ、なかなかやるじゃないのどうも)


『おう、うした? 手ぇ止まってんぞ?」


「もう全部わかってますろ? 兄貴も人が悪いぜよ。これ以上やったら人が死ぬ。ワシを人殺しにせんでください』


「ククッ。思い残しはないな? 悔いなくやれたかよ?」


『ハイ。兄貴には格別のご配慮、まっことありがとう御座います』


(……よく、思い留まった。生まれてこの方見下され侮蔑され、イジメられたことだって少なくないだろう)


 ぶっちゃけたった一度ブチ飛ばしたからって、それでこれまで受けた仕打ちがチャラになるなんて有り得ない。

 だったら相手が意識飛ばして抵抗できなくなったのをこれ幸いに、今までの恨みを乗せ一心不乱になってゲンコツを見舞い続けるとおもった。


 その怒りと呪いはとても、相手が一度二度死ぬくらいじゃ収まらないはず。

 

(そう、本気で殺すんだ)


 だから俺も、最悪大立ち回りした後輩が殺しかけるところに至ったなら、流石に止めるつもりだった。


(それでも、その妄執をなんとかこらえてくれた。俺との約束を、ちゃんと守ってくれたかよ)


 マウントは取ったまんま。

 ただ、乱れた息を整えようと深呼吸する後輩は、黙って今ブチのめした相手を見下ろすだけ。


「そこまで!」


 故に、俺がこの場を仕切った。

 仕切るというか、手仕舞いさせたというのが正しいか。


 仲間の大勝利と湧きにワァッと湧き立つ後輩共の歓声をバックに、俺は戦い終わった後輩に手を伸ばす。


「お疲れさん」

「……あ……」


 伸ばされた手を、血に染まった手で握り返したくなかったのか。

 のした相手の制服に擦り付けた後輩は、結局「兄貴の手は汚せない」ってんで自力で立ち上がった。


「漢を上げたっつーか、漢を見せてもらったっつーか。いやぁ良いもん見せてもらったよ。知らなかった訳じゃないけど、やっぱり強いねお前さんも」


『よして欲しいぜ。木っ端ずかしぃ。でも……(ありがとうございま)ッス!』


「おう」


 ノック調に奴さんの返り血塗れの胸あたりを小突く。

 すれ違う様に通り過ぎた。

 鷺波会長さん……というか、四國校に用があった。


 まさに気分は「俺たちの戦いはこれからだ!」というか、実際には、俺の戦いかも知んないけど。


「ありがとな。巡り巡って、お前の喧嘩は俺にとって優位に運ばせてくれることになった」


『えっ?』


「……あとのことは俺に任せてちょ〜だいよ」


『っ!? ハイッ!』


 アハッ♪ ほんっと羨まい。


「ねぇ鷺波会長さん。ほんの二、三時間前に共闘関係結んで置いて申し訳ねっす」


 イケメン、美少女ってマジで羨まい。


「四國校の戦力認識と人材に、確認と提案があるの。今の決闘の結果も踏まえたらまさか聞き耳持たないとか無いよねぇ? 互いに犠牲を抑えるためには、互いが信を置いてこれからの障害を打破することがマストになるんだからぁん♡」


 ゴイス〜に鷺波会長さん嫌そうな顔して俺を見るじゃないの。

 容姿が良いとさ? 例えそれがどんな表情をしていても、やっぱりイケメン、美少女感は崩れないんだもの。
























    























あけましておめでとうございます。


今年も宜しくお願いします。


なかなか話がゴリゴリ進められないですね。

なんとか、今年内で最終章近くまで行きたいなぁ。

そしたらプラス半年で完結まで行っちまうの。


……はい、ただの願望です。

 

ただ、完結したら毎日最後まで1話ずつ投稿できたら気持ち良いだろうなぁ。

確実に、堅実に行けたら。


題名

「転生脳筋二次元バカと、ロリリな巨乳とイケメンヒロイン〜無能力者は退魔の世界でギャルゲ感満載に蛇の道を成り上がる」


で行こうかと。


あらすじは

。。。。。

「一緒に最後の一年、良いものにしていこうねっ! これから宜しく山本君♪」


 俺の名前は山本一徹……らしい。

 親戚夫婦に引き取られた18歳の春。記憶喪失な俺が放り込まれたのはファンタジー士官学園だった!?


 編入先は全員、美少女イケメンばかり。《英雄三年三組》なんて大それたあだ名までついているじゃないっすか!?

 何それラノベ? 美味しいのっ!?


「求められるのは心身の壮健。学院の制服は、ただ細いだけじゃ映えないよ。良くここまで頑張ったね。ありがとうね」


 あぁ、我らがルナカステルム! 月城魅卯よ!

 俺の心は君の物っ! 

 復学目指し、リハビリを助けてくれた彼女に、俺は編入前からすっかり心を奪われていた。


「――そんなに緊張しないで欲しい」


 ……編入日当日、それは起こってしまった。

 英雄三組に編入したのは、俺ともう一人。

 

「私は……君で言うところの正ヒロインなのだから」


 待ってぇ? こちとら記憶喪失なの。


「君と仲良くしたいな。一徹?」


 怜悧冷徹。クールビューティをそのまま体現した美少女が、なんて目を向けてきますのん。

 俺は一体、何を忘れてる? 


 全校挙げての目標は、年度末の全国士官学院競技会の優勝。

 ちなみにウチ、全国一落ちこぼれ校ってハッナ〜シ!。


 俺の望んだハーレムは、こうじゃねぇっ!


 記憶喪失からの編入先学院ライフ。

 まるで転生にもちげぇねぇ。


 戦闘ほどほど、学園ラブコメディ。

  

 今度こそ俺は、第二の人生を思いっきり生きてやる。


。。。。。


なんか、こういうのは出来てるのよ。

いつか、完結後に毎日投稿できる日を願って。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る