テストテストテスト44

「お……おえぇぇぇぇぇぇぇ!」

『おぅ固羅! もうへばってやがる!』


(フン、吐いてやがる)


『そんなんで稽古になると思ってやがんのか押羅ぁぁぁ!?』

「か、勘弁……」


(オイオイ、まさかの弱音かよ。ギブアップ宣言って奴ぅ?)


『オリンピック出場第一候補選手! こんなんでソイツの撮影相手が務まると思ってんのか!? あ゛ぁ゛っ!』

「勘弁……してください。もう、許して……ください……」


(鍛え方が足んねぇなぁどうも)


『『『『これじゃ相手にとって不足あり過ぎでしょうよ! 兄貴っ!?』』』』

「お、おまいら、手加減ってもの知らない?」


(……俺がな)


「おぅるろろろろろっ!?」

『だぁぁぁぁ! バケツバケツ! 1年生! も一つバケツもってこい。一個目が満タンになりやがった』

『マジで兄貴、吐くのだけはやめぇや。こちとら貰いゲロ催しますさかい』

『さっきから畳の拭き掃除ばかりするようになったんですけど』

『兄貴の嘔吐じゃん? 心して処理すーべ』

何がだよぬーがやマジしゃに気持ち悪ぃキモイやんに


 どうも、山本一徹です。

 ただいま大絶賛後輩たちからイジメ受けてます。


(ここぞとばかりに下剋上だね)


『お、おいおい、マジでヘックス、化物でガンスか?』

『フィジカルモンスターも度が過ぎんだな』

『柔道場面撮影用に選抜した訓練生10人に一人ずつ、本乱取り一本8分3回ずつだもんよ』

『なーに言ってるんでやす? 兄貴の真骨頂はここからですぜ先輩方?』

『兄貴はこっからさらに、一人一本ずつ本乱取り行けまっせ?』

『『『……マジかよ』』』

「嘘だよ……」


 どこでどうしてこうなった?

 フウニャンにそそのかされて後輩たちがやる気になったのは良い。

 柔道オリンピック代表候補と手合わせできると聞いて、柔道に心得がある3年生の男子訓練生(……と言うより月城魅卯親衛隊インペリアルガード)がモチベーション上がったのは良い。

 

(なして半ば押し切られる形でフウニャン依頼を承諾させられた俺が、一番の地獄を味わってんねん)


『な、なぁヘックス、一ついいデフか?』

「あん? どしたん? 3年2組の柔道暴走機関車君よ」

『お前が、オリンピック候補とらねぇタイか?』

「い・や・だぁ。面倒事はごめん被る」

『正直なとこ、異能力抜きの純粋な体力と筋力勝負で柔道するなら、この学院では一番お前が……』

「ゴミン。体力の限界で死にそう」

『冗談言ってる場合ガンスか』

『ヘックス多分、県大どころか全国レベルの……』

「ぶっちゃけ何言ってるか分かんにゃい」


 冗談など言ってるはずが無いのだよ。

 酸欠が酷い。意識ももうろう。何を言っているか聞こえないだけじゃない。自分でも呂律が回らない。


「あー、イチ抜けちゃうよポクゥ」


 ゲーゲー畳に薄く広がる俺の分泌液・・・ね?

 しばらくはクリームシチューや、もんじゃ焼きは食べられなさそうだ。

 何とかふらりと立ち上がってみるも、急に血が脳に集約しているような感覚に、意識がもうろう。フッと足の力が抜けて倒れそうになるのを何とか堪えた。


「あ゛ぁ゛ぁ゛……ラノベ読みたい。マンガ読みたい。コタツにこもってゲームするぅ」

「……みんな……練習し……に一人だけ休んで……ってか、うわ柔道着、ゲロ……痕。マジ……キモ……超臭……汗ヤバ……」

「……お?」


 学院は武道館の出入り口付近で胡坐をかいて休憩を始めた俺は、後ろから聞こえた微かな声に振り向いた。


「お疲れ様ですセーンパイッ♡」


 声をかけ、俺の真横に座り込んだのは紗千香だった。

 

「紗千香、お前いま何か言ってた?」

「え゛っ?」

「悪い。何か声が聞こえたんだけど……」

「わ、私じゃないですよ? 今来たところですし」

「そか」


 相変わらずニコニコしてやがる。若干コメカミがピクピクしてるようにも見える。


「先輩お一人だけ休憩ですかぁ?」

「もう無理。虚弱体質なんだよ俺。大体オリンピック候補と闘る予定なのはアイツらなのに、なんだって俺まで練習に参加する流れになってんだ? 体力、ないの俺」

「……ダサ……」

「へっ?」

「いえいえ、それよりお疲れの先輩にこんなもの作って来たんですけど」


 マズいかもしれない。マジ、出入り口付近で座り込んでよかった。

 練習の輪から何とかここまで歩いてきたが、もしまだ立っていたなら、立ち眩みで倒れていたかもしれない。

 視界も白くぼやけてる。


(深呼吸だ。体に酸素を巡らせろ? じゃなきゃずっと、紗千香が何言ってるか分からずじまいだぞ)


「どーぞっ♪」

「おっとぉ? コイツぁ……」


 ピクピク笑顔の紗千香が最出してきたのはタッパーだった。

 練習相手の柔道着襟や裾を握りしめ続けてきたこともあって、蓋を開ける力すらない。

 

「レモン……はちみつ漬けかっ!?」

「ひねりが無くてスミマセン」

「バッカ。捻りなんか必要ない。王道じゃないの。最高のエネルギー補給だ」


 情けないが紗千香に蓋を開けてもらう。

 現れたのは黄金色の粘度高い液体にぎっしり敷き詰められ、よく漬け込まれたかッとレモンスライス片。


「ありがとな!」

「ひくっ……手汗ヤヴァイ。キモい、触らないで……」

「さ、紗千香?」

「あ、アハハ……一人で食べてくださいね。アンタが触ったものとか食べたくないから」


 マジで早く食べてエネルギー補給し、落ち付かなければ。

 嬉しい差し入れに思わずタッパーを差し出す紗千香の手に自分の手を重ねてしまった俺は、やっぱり所々聞き取れなかった。


「悪い紗千香。折角差し入れしてもらったところ悪いんだけど。2,3分待ってくれるか?」


 試しに一つ、親指と人差し指で摘まんで口に入れる。

 一緒にペットボトル入りスポーツドリンクも手渡してくれる紗千香の心遣いが小憎いじゃないの。


「本気酸欠で、何言ってるか分からないんだ」

「別に、話したくて話してるわけじゃないんだけど」


 しばらく咀嚼し、スポーツドリンクを口に含む。

 お行儀悪いの承知でくちゅくちゅ閉じた口の中で濯ぐことで、ハチミツレモン付けとドリンクを渾然一体とさせ飲み込む。

 目を閉じ、思いっきり息を吸い吐く。

 体の隅々にエネルギーが沁み広がっているのを感じ取れる気がした。


――ま、とにかく結論から申し上げますと、《山本組》自称古参幹部の2年生5人の人間性が最低最悪って話。

 俺が武道館で柔道の稽古に付き合わされているのは、ルーリィとシャリエールがまた桐京出張に出てるからだった。

 「それなら多少イジメても、姐さんたちの目にさえ触れなきゃ大丈夫っすよね」とか。ね? 本格的に最低でしょう?


「先輩、おーちつーきました?」

「おう、だいぶ楽になった。マジ美味いよコレ。ありがと……って、俺のこの語彙力の少なさね?」

「もう練習から離れたならシャワー浴びて着替えてきてください。隣の沼都に行きません? デートしましょうよぅ」

「いやぁ、そうもいかないでしょ。イチ抜けたのは抜けたけど、これで野郎ども置いて遊びには行きづらい。よっこらせぃ」

「あ、先輩、何処か行くんですか?」

「野郎同士にもかかわらず、組んずほぐれつ大好きなアイツらの人数分、スポーツドリンクを買ってこようと思ってさ。はちみつ漬け、アイツらにもシェアしていいか?」

「え? 嫌です。キリッ」

「わ、わざわざ擬音まで口にするんじゃないよ」


 紗千香のはちみつ漬けが、消耗した肉体に相応しいと思ったのは本当。

 だが、紗千香は頑なだ。

 わざわざ「俺の為に作ってくれた」なぁんてことを言われてしまった。

 承諾えぬままにシェアするのははばかれると思って聞いてみたのだが、一蹴されてしまうと困っちまう。


「あ、山本君!?」

「……お、月城さん?」

 

 さぁどうしようと思ったところ。武道館の外。結構離れてきたところから声を張り上げたのは月城さん。

 俺が反応すると同時か。少し駆け足で向かってくる。

 ウンウン、可愛いじゃないの。


「撮影に向け皆で柔道の練習をしてるって聞いて。学食のオバさんたちにお願いしてコレ、作ってみたんだけど……」

「おーん? おぉっ!?」

「私からの、差し入れで……」


 ちょっと走ったからか、息を弾ませて両手でタッパーを手渡そうとするあたりがグゥ可愛。


「へぇ? レモンのはちみつ漬けですか。魅卯様」

「……えっ? 胡桃音さん」


 受け取ろうとした俺の……脇から声を上げた紗千香が顔を月城さんに見せた。


「奇遇ですねぇ。紗千香も同じものを作ってきました」

「……あっ」

「まぁ私の場合。一徹先輩の為だけに・・・・・・・・・作ったのですが」

「うぅっ……」


 月城さんが息を飲んだということなら、遠くから近づいてくる最中、角度によるものか紗千香の姿が見えなかったらしい。


「そしたら先輩、一緒にスポーツドリンクを買いに行きましょうか?」

「え? お前さっきあまり乗り気じゃ……」

「それは紗千香ご謹製の一徹先輩が皆に振舞おうとしたからで、スポーツドリンクのせいじゃありません」


 月城さんは紗千香の出現に驚いた。

 きっと、まだ怖いのだろう。


「でも、魅卯様も作ってくださった。どうせなら・・・・・・魅卯様分をあそこで練習してる人たちにシェアしちゃいましょ?」

「うく……」


 俺に手渡そうとしたタッパーを引き戻し、両手でむねにかかえる。俯き、視線は多分、タッパーの蓋に注がれていた。


「じゃ行きましょ? 10人分のドリンクは一徹先輩だけじゃ抱えられないでしょうし」

「まぁ、待・て・よ?」

「あ……山本君……」

「い、一徹先輩? 何して……」


 自然と、俺の手が動く。

 月城さんが抱えるタッパーに手を触れた。


「月城さん、一枚いいかな?」

「え? でも……胡桃音さんの方を食べたんじゃ……」


 俺の言葉に月城さんは顔をあげる。

 「いい」とも「駄目」とも言わず、月城さんはタッパーを受け渡してくれた


「そうですよ一徹先輩。紗千香のはちみつ漬けを食べたじゃないですか!? 残りだってまだまだ……」

「あぁ、紗千香のはちみつ漬けはもちろん全部戴かせてもらうさ。でもね……」


(……あぁ、何か月ぶりだ?)


 やっと蓋を開けるくらいの腕力も取り戻っていた。

 中身は、見た目は紗千香が作ってくれたものとそん色ない。だが、そこにはある期待感があった。


(月城さんの……レモンのはちみつ漬け。いやに懐かしい)


 摘まみ上げる。口に入れる。

 俺は先ほど紗千香が作ってもらったものを口に入れたはず……なのに……


「うん……美味い。やっぱ……これだよなぁっ」

「はくぅっ」


 味の違いがはっきり分かった。

 せっかく作ってくれた紗千香には申し訳ないが、俺には、月城さんが作ってくれたものの方が旨いと断言で来た。


「な、何言ってるんですか先輩。そんな、同じものなのに……『コレ』って……」

「……違うよ?」

「ちっ……違う?」

「論より証拠。ホレ食ってみ?」


 同じく一枚摘まみ上げる。口元まで持ってこられたからか、しぶしぶ俺の手ずからでしゃぶり着いた紗千香は……


「うわっ! ぺぇっ! ナニコレ、塩辛っ」


 変なものを食べたと、顔を歪めていた。


「ククッ……そか、塩辛いか。そうだよな」

「ひ、人が悪いですよぅ一徹先輩。魅卯様のものにケチをつけるわけじゃありませんが、どっちがおいしいかと言えば、多分私の方が……」

「あぁ、紗千香の作ってくれたものの方が旨い……汗をかいていなければの話だ」

「ッツ!?」


 ガンっと目を見開く紗千香の反応。きっと今の俺の言葉は晴天の霹靂。


「汗をかく。人体から流出するのは水と塩」

「……気付いてくれていた……」


 何かつぶやいた月城さんは、汗でびっちょり俺の柔道着の端っこを摘まんでいた。


「塩って言うのは、摂取し、取り込んだ栄養素を人体に吸収させるうえで大きな働きがあるんだ」

「……それ……は……」

「単なる水より、スポーツドリンクのが体の吸収が早いのはそういうこと。少量でも塩分が溶け込んでいるから」


 吸収如何もそうだが、そもそも酷使した人体に塩分は必要。

 

「お稽古で死にかけちゃったからねぇ? 塩分を欲する俺が、月城さんの方を美味いと思っちゃったのはそういうこと。それに……」

「そ、それに……?」

「ハチミツの糖分。レモンのクエン酸。吸収を促してくれる塩分が月城さん製に入ってるから、スポーツドリンクを買わずに済んだ。普通の水を用意すればいい」


 説明してみる。紗千香も言いたいことがわかったらしい。


「スポドリ500mlが一本120圓。対して水が同じサイズで一本100圓。人数10本分とすると……オッフゥ、差額200圓の節約な~りっ♡」

「くぅっ!?」


(とまぁ、説明したところで残念なのは変わらねぇな。折角紗千香だって作ってくれたじゃないの)

 

「編入前の体力フォローアップを思い出したよ」

「……また、作っていいかな?」

「寧ろ、こっちからお願いしたいくらいだ」


 本当に残念だ。

 紗千香分は全部俺が食べるのが筋。そのうえでこれ以上月城さんが作ってくれたものを俺が食べるとなれば量が多すぎる。


「おっしゃ野郎ども! 聞けぇぇぇぇぇぃ!?」


 後ろ髪惹かれる思い……で、立ち合いながら抱き合うウホホ共にぶつけてやる。


「我らが月城魅卯ルナカステルムおん自らが、来るオリンピック候補選手との戦いに向け、陣中見舞いをご持参くださった!」


 怒鳴った俺に野郎どもが殺伐とした顔で睨みつけてきたのは、練習に入りすぎて、荒々しさが簡単に抜けないからなのだろう。

 ハァハァと荒く、肩で息し、やがて俺の言葉を理解したのか、スゥっと月城さんを見やる。

 視線を移したときには殺気が解けていたのは幸いだ。


「喜べよ。レモンのはちみつ漬け。うんまいぜぇ? 俺ちょっと水買ってくるから、各自休憩時間にでも……」

『うぉぉぉぉぉ!? ルナカステルムのお手製ガンスゥ!?』

『ヤバいんだな。レモンのはちみつ漬けなんだとなんだな?』

『柔道部に降り立った美人マネージャーデフねぇ!』

『別にわが校に本来柔道部はないんけどないタイが。どうでも良いタイ!?』

『これで一層練習に身が入るってモンヨォォォ!?』


(……って、俺の言葉なんざ耳に入ってなさそうだねどうも?)


『ウホォ!? メッチャ美味いやん!』

『コイツぁ……染みるっ』

『ハハ、旨ぇマーサン

『このレモン、俺の地元の小俵おだわら産に違いないべ?』

『えぇ、とても、美味ですね』

『『『『『って、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! 後輩どもぉ!? 先輩差し置いて、親衛隊インペリアルガード差し置いて、何先に抜け駆けしてやがるガンス/タイ/デフ/ナンダナ/モンヨ!?』』』』』


(あ~あ、群がっちゃってまぁ)


「何なのこんな茶番。紗千香は認めないっ」


(ま、でもこれはこれでありなのかな)


『おい、押すなでガンス!』

『ちょ、食いすぎ! 先輩を敬うんだな!』

『先輩後輩関係ないでぇ兄さんがた?』

『いっそのこと上下関係作って見やすかい? 柔道で』

『い……良い度胸してるタイ。こここ……小僧どもぉっ?』

『一向に構いませんよこちらとしては』

『上等デフよ!?』

『ジョートーだべ?』

殺すぞこのバカ野郎死なすぞフラーかヤー

『モンヨォォォォォッ!?』

「み、皆そんなにがっつかないで。無くなったらまた作るから!」


 月城魅卯親衛隊と《山本組》自称幹部組員の2年生が、タッパー持った月城さんを囲うとか、なんか見ていて犯罪臭しか思えないけど。


「……行くぞ紗千香」

「あ、一徹先輩っ?」

「やっぱ気が変わった。アイツらの為に水買いに行くのはなんか悔しい。着替えても、もう学院を出るよ」


 何となくだが、見ていて微笑ましい気もした。


「……良いんですか? 紗千香が作った物より美味しい・・・・・・・・・・・・・・はちみつ漬けを置いたままで。本当は残って食べたいんじゃないですか・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

「言ったろ? 汗かいたらあっちの方が旨いって」

「だから……」

「そ、ひとしきり塩分を摂取した後に食べたら、紗千香の作ってくれた・・・・・・・・・・はちみつ漬けの方が旨い・・・・・

「くっ!」

「沼都で遊ぼうっつったか? じゃあ《オタメイト》行こうぜ?」

「……ズルいよ。サイテー。そんなのただの詭弁じゃん……あ、ヤバッ」


 その場から離れようとして、言われてしまった。

 失言したとばかりに紗千香は口を右掌で覆ったけども、もっともである・・・・・・・・


「ククッ……解釈の違いとも言うぞ?」


 笑っちまった。


「あのっ山本君!」

「……んが?」

「ありがとうっ!?」


 着替えるために更衣室に向かう。

 背中にぶつけられたものがあったから本来は振り向くところなのかもしれないが、締めていた帯は既に解いたところである。

 ガッツリと胸元は開き、同胞へそから見えている状態で振り向いてはきちゃないもの見せることになっちゃうから、背を見せたまま、挙げた右手ひらひらさせることで応えることにした。










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る