テストテストテスト33
『ねぇ、アレって《組長》さんだよね?』
『背中に三泉温泉ホテルの刺繍がされた法被。間違いないけど……どうして
ある意味羞恥プレイという奴かもしれない。
『あ、徹チンじゃん。声かけてみない?』
『ソレ犯罪だから』
『いやいやいや、大人のお姉さん、女子大生が男子高校生をコロッといかすって話は結構……』
『いやだから、犯罪だから。男子大学生が女子高生と付き合うのだって最近じゃアウトだから。バレてないだけだから』
なんか周囲がひそひそ話を俺に向けているってのはわかってる。
『あ、山本先輩だ。三縞校のイケメンクラスに入ったって聞いた時は、『はぁ?』って思ったけど最近……ヨクない?』
『顔は可も不可もなく。あの
『背は高いし、肌も綺麗だし』
『でも浮いてる感ない?
『ゴリマッチョかぁ。正直、タイプじゃないんだけど』
『でも肌綺麗ってのは判る。毎日天然温泉に浸かってるからじゃない? 温泉宿社長の弟らしいよ?』
『うっわ! 金持ち? 髪も短めで清潔感あるし……』
『え? 髪いじって線が細いオシャレ男子がタイプじゃなかった? 真逆じゃん』
『いや、タイプじゃないよ? じゃないけど……』
『まぁでも士官学院文化祭から、ウチら沼都の方でも人気出始めたよね。確かにあの時はカッコ良かったかも。あ、でもこの前三縞の別高校ギャル3人をカラオケに無理連れ込んだって……』
『えぇぇぇぇっ!?』
『って言うか知ってる? 山本先輩、スッゴイ美人のカノジョがいるんだって』
『え゛っ!? カノジョ持ちの癖にそんなことしてんの!? サイテーじゃん! 見損なったんだけど!』
『えっと、あくまで噂ね? って言うかそのギャル三人、パパ活しまくってるって話だし』
いつもは羞恥プレイってのにゾクゾクしちゃう俺だが、今の状況ばかりは本当にいなくなりたいくらい恥ずかしくて、何を言ってるか耳に入らない。
「あ、あ……あい……あい……あいあいあい」
アカン。口にするだけで頭がなにかグルグル回ってる感覚だ。
「す、すす……すきゅう……スキューバダイビング」
(自分のことながら、ほんに根性なしだねどうも)
「
コレジャナイ感が酷くて頭を五本指でボリボリかいてみた。
「なんで桐桜花皇国語となると、急に尻込みしちゃうかね俺も」
本当は両手指でかきむしりたいところだが、そんなことしたら手に広げているものが落ちてしまう。
「えぇっと……『いい言葉が思い当たらなければ、お気に入りの映画や小説、漫画やアニメから引用してもいいかも』……って、マジか」
と、そんなこんなしているなか、目を引くアドバイスがあるではないか。
(そのセリフを口にする登場人物の気持ちになれってことか? そんなこと口にできるキャラクターなんて基本、イケメンイケ
「まぁ、でも? ご、ゴホンッ」
思うところはある……が、どうやら自分一人の力では何とかなりそうにない。
「……『俺のモノになれよ』……ダァァァァァァァ! 千歩譲られても俺が言っちゃいけねぇぇぇぇっ!」
となれば、助けは必要だ。
「……『今宵……
そう思ったら、本ってなぁ偉大だ。
「ち、違う。そんな、女連れ込んでも許されそうなイケメン紳士、貴族っぽい言い回しだから恥ずかしいだけだ。もっと……そう、俺らしくっ!」
先人たちが長いこと専門に研究してきた過程と行き着いた答えがギュッと凝縮されてつづられた物。
「……『
「うっさいわぁぁぁぁぁぁ!!」
「ンギャァァァァァァァァァァッス!」
一世一代の大勝負に出る為、成功率を少しでも高めようと俺は一心不乱に努力してるってのに。
怒声と共にとんでもない衝撃と痛みが脇腹に突き刺さる。
その衝撃たるや、俺を数メートル弾き飛ばすだけじゃない。
その先にそびえる本棚数台、もちろんフルフルに差し込まれてる書籍全て、ぶっ飛ばされた俺に巻き込ませて倒してしまう程だった。
「まったく、公共の場で叫び声挙げないで頂戴! 他のお客さんに迷惑じゃない!」
「め、迷惑というなら、口と蹴りが同時に出ちゃうお姉さんの方やぞ?」
「はぁ? 私は良いのよ。あ、店員さん、倒した本棚とそこに陳列してあった書籍、全て私が買い取ります。モノと領収書は石楠グループホールディング宛に送ってください」
(こ……のっ……
「って言うか何コレ。『乙女ゲームシナリオライターがモテない君に教える、脈無し姫もキュン死にさせるパワーワード100選』って」
「そこは、突っ込まないのがお約束って奴だぜ
倒した本棚を下敷きに辛うじて上体を起こした俺は、呆れ顔での見下ろしに苦笑いを禁じ得ない。
「はぁ……」
吹きとばされた拍子に手放してしまった、さっきまで読んでいた本を右手で拾い上げた彼女は、書籍をフリフリため息をついた。
「なんだって貴方はそう……いちいち
あ、左手は額にやっていた。
「立ち寄った本屋で、女の子たちが微妙な貌でヒソヒソ話してるじゃない。気になって見てみれば、少女漫画、小説作品陳列棚で立ち読みしているデカブツがいるじゃない」
「デカブツ言うなオイ」
半ば訴えるような目を向けて噛みついてやる。
「それで……告白したいの?」
「がっ!」
「誰に?」
「ぐふぅっ!?」
俺をからかえたのが嬉しかったのか、口角片方を釣り上げていた。
畜生め。悪どい笑顔だ。が、そこは流石絶賛大美少女。
綺麗な人はどんな顔しても綺麗だって言うね。
「ったく、しょうがないわね。クラスメイトのよしみで私も一緒に考えてあげてもいいわよ?」
「結構です」
「そう、それでいいのよ」
「いや、あのだな《ヒロイン》」
「そうよぉ? 素直なことは良いことよぉ?」
(言葉が耳に入ってないわけがない。コイツ、俺が拒否ることを拒否ってやがる)
図々しいという言葉を知らないのだろうか?
《ヒロイン》は本気で俺のルーリィへの告白のセリフを一緒に考えるつもりだ。
「私も及ばずながら協力してあげる。そんな二次元に頼らず、三次元の女の子に相談してリアルな感想を参考にしなさいって」
(コイツ、協力したいっつーよりも、ただ楽しんでやがるだけだな?)
もう一度言おう。
《ヒロイン》、石楠灯里。容姿も魅力あふれた美少女だ。
第三魔装士官三縞校を物語の舞台に見立てたとして、皆から慕われ頼られるまさに《主人公》と呼ぶべき野郎の隣に立つにふさわしい。
月城さんがいなければ、
(見える……オバタリアンな未来だ)
されど遠い将来、お肌に瑞々しさが消え、顔中に皺を得る頃にはきっと、お節介焼きなオバちゃんになる事請け合いだ。
(いや、それでもメッチャ美人なオバちゃんになるとは思うが……)
ちょっと想像してしまう。
例えば若い女の子捕まえて、「まだ結婚相手が見つからないの? 私が見つけてあげる。遠慮しなくていいのよぉ」なんて、人の迷惑考えずに突き進みそうだ。
「……では、お店は私が手配いたします♡」
「「はっ?」」
「お二方は購入された書籍で良さそうなものを数冊選び、お持ちよりください♡」
「「はぁ?」」
「でも、ヤマト様とルーリィ・セラス・トリスクト様に対し少し配慮が足りません♡
見方によっては今日の夕食は山本様とのデートにもなりかねません♡」
「「ハァァァァァァァッ!?」」
いや、《ヒロイン》に関してはもっと惨めな未来が待ってるかもしらん。
「か……カカッ……」
(あぁ、分かるぞ《ヒロイン》。その『カカッ……』と声詰まらせるところに……)
「私がいなくて寂しかったでしょうアーちゃん♡」
「風音ぇぇぇぇっ!?」
(嫌な予感しかないんだということを……)
「あ、貴女……GUXY共和国大規模戦略基地建設の視察にっ……」
(……はっ?)
「SAYURA連合共同ミサイル基地も話がまとまったって、建設予定地に行ってたんじゃないの?」
(ちょっ……)
現れた新たな声の主に驚くこともさることながら、思わず《ヒロイン》が口にした内容に白目を剥きそうになった。
誰もがあえて口にはしない。
昭和序盤に終戦相成った第二次世界大戦での反省を生かし、この国は軍事的なビジネスに手を出すことは面にも裏にもご法度とされている。
(他国軍拡案件に手ぇ出したなぞ知られたら、国中からどれほどバッシング浴びるか。株価だって暴落しかねん)
決して誰にも知られてはならない、トップクラス中のトップクラス話を、俺がいる前で話さないで欲しい。
「えぇ、他にも防衛省宇宙部門の要請で建設中の人工衛星の完成進捗を見に、大気圏を超えておりました♡」
ホラ、慌てて不意に失言しちゃった《ヒロイン》の言葉を受け、《ヒロイン》の姉を自称する超美女おねータマが、余裕の笑み浮かべながらチラリと俺を見たよ。
「しゃ……『石楠が変える。世界を変える。安心と安全を築き上げて百数十年』ってキャッチコピーの通りですね。ネービスさん」
(各国の軍事バランスから、地球人の
《ヒロイン》の父親。この国最大手の超メガゼネコングループ総帥の筆頭秘書さんって立場を考えてみる。
「あら♡ まだ社会人でない山本様が弊社のキャッチコピーを御存じでいらっしゃる♡ もしや我が社に興味がおありですか♡? では、この後のお食事までに経歴書のフォーマットを……」
「い、いや、大丈夫です。んな世界的超一流企業、
「もし学費でお困りなら無担保無利子、無返済で奨学金を出しましょう♡ 偏差値面なら、当グループの伝手で完全無欠の家庭教師を無償でお付けします♡ なんなら私が付きっきり……」
「……お願いです。やめてください。まだ死にたくありましぇん」
ランランとした目でポクを見るよ。「この話を聞いた以上、貴方も身内ね?
◇
「あ! これなんてどう? 『君の瞳に僕は堕とされてしまった』とか」
(いよいよ本気で大富豪だな《ヒロイン》の奴)
「こちらなんていかがです? 『お前を、誰にも渡したくない』など」
「「キャァァァァァァァ♡」」
(なんだかんだ苦手を装って仲いいじゃねぇか。この妹分にして姉貴分ありだ)
リィンに赦しを貰って、今日の夕食は《ヒロイン》ととること相成った。
《ヒロイン》の方も、ルーリィに話したらしい(もちろん告白の練習については伏せてもらったが)。
「あら、グラスが空ですね山本様♡ 何します? 誰の目もありませんし、僭越ながら今日は私が保護者を努めさせていただきます。お望みならお酒も……」
「け……結構です。ミネラルウォーターならボトルで持ってきてるんで」
(水一瓶1800圓する食事で酒って、一体いくらするか分かったもんじゃない)
「ちなみに、その赤ワインは一杯おいくらですか?」
「シャトー・フィアロメオ。グランクリュの64年。7200円と言ったところです」
「そ、そすか。は……アハハ……」
(2、200ミリ
勘違いしてもらってはならない。旦那さんが飲んでいるのは、ボトル一本数えである。確か560圓だったはず。
本日の夕飯……否、晩餐は結局何処かの店に入ることはなかった。
もっとタチが悪い。
三縞駅前、綺麗めな三階建てアパートの空室を一日だけ借りきった。
そして桐京は、総理大臣クラスも会食で使う料亭から板長さんやお弟子さんを呼び寄せて調理を行ってもらうケータリング型。
先ほど栗だかイモだかとエビのすり身を油で揚げ、あんかけを掛けたようなオシャレでちぃちゃい一品が出て来たが、ソレだけで2700圓するらしい。
(俺一人分が幾らかってのも気になるが、そもそもこの晩餐をセッティングするために幾らかかってるんだ?)
聞くのは怖い。
何なら俺は別に、ファストフード店で《ヒロイン》と顔つきあわせて食ったって良かった。
「板長さん、彼の顔と名前は覚えておいてください♡ 山本一徹君。我が石楠グループ経営陣に将来加わる青年です♡」
『この兄ちゃんが? では、灯里お嬢様の心に決められた方で……』
「「ぶふぅぅぅぅっ!?」」
「まさか♡ お嬢様には彼とは別に、心に決めた方がいらっしゃいます♡ 私個人としても相応しいと思えるほどの」
「十六夜様ほどの方がそう言われるなら、大した桐桜男児なのでしょうや」
「次期総帥と総帥補佐にお嬢様かその殿方のどちらがなるかはおいおい決めてもらうとして、こちらの彼はその側近のポストに座るでしょう♡ グループは第三位の地位に」
『ってぇことは……石楠グループホールディングスに連なる
(やめぇや。あまりのあり得なさに、俺はおろか《ヒロイン》までジュース噴いちゃってるじゃないの)
空室一部屋一日だけのレンタルというあり得ない要求。やはり石楠の名を関した不動産賃貸会社に、ネービスさんの名前は良く通った。
《ヒロイン》の名前を出すまでもない。支店長さんが店の奥から飛び出てきて、必死に頭を下げる様に申し訳なさを覚えたもんだ。
出張ケータリングで腕を振るってくれる板長さんは、元は今日、お店の方で外務大臣と海外からの国賓との会食の席を任されたらしい。
それを……ブッチしたという。
(まったく、
「冗談はやめてよ風音。そんなバカ要らないわよ!
「あらぁ、でも経営直近幹部に山本様がおられるのは良いと思いますよぉ♡ お嬢様にヤマト様お二人への良い理解者となる」
噴き出して濡れた口元をナプキンで拭いた《ヒロイン》の辛さね。
「って、チョットまてぃ二人とも。貰い事故喰らってんのは俺だっての。なして更にこき下ろされとんのや」
俺も負けじと手の甲で口を拭って反論して見せた。
「父様が許さないわよそんなの。それに、主要企業の経営幹部たる一族の他の者たちだって……」
(……ぉん?)
昂っていた状態から、《ヒロイン》は少しずつしおらしくなっていく。
俺が首を傾げたのは、言いながら俯いてしまった彼女の視界の外で、ネービスが自分の口元に人差し指を置き、「気づかせないで」とパフォーマンスを見せたからだった。
(これを口にして読んでみろってことか?)
そうして、やはり対女の子口説き文句教本を片手に広げ、1フレーズを俺に見せつけた。
「何故怖いと思うのか。それは前例がないからだけだとは思わないか?」
「うくっ……」
(お? よくわかんないが、耳に入ってるようだねどうも)
流石は《ヒロイン》と付き合いの長いネービスだ。
「だったら俺とお前で前例を作ってしまえばいい。ソレすら怖いと思うなら構わない。その恐れは俺が断ち切って見せるから」
促されたように読まされたフレーズに、響いたのか《ヒロイン》は息を飲み、固まってしまう。
「立ちはだかる障害は俺が切り開く。お前はただ、俺の傍にいてさえくれれば、後はもう何も望まない」
「あ……」
そして、スィっと顔をあげる。
意外そうに眼を見開き、あらやだ、俺をじっと見つめ……
「貴方が、生意気なこと言わない」
「もごぅっ!?」
自分の
(ってちょい待て。おま、誰の箸使ってるか分かって……)
「もう、そういうセリフは、言うべき人から言ってもらえないと嬉しくないのに……」
食べ物突っ込まれてふがふが言っている俺に悪態をつきながら、今度彼女は素焼きしたタケノコの調味噌あえを口に運ぶ。
「ちょ、《ヒロイン》さん?」
「何よ」
「ソレ、関節……」
「関節?」
タケノコ料理を口に入れて口を閉じる。俺の口に突っ込んだ自分の箸先を無意識中に
「関節……あ……」
俺の問いがわからないかのようにもぐもぐしながら首を傾げてしばらく……
「関節キッ(ス)……死ねぇっ!?」
「俺のせいじゃねぇぇっ!? って、痛ってぇぇぇぇ!」
「キッ」しか聞こえず最後まで言わなかったようだが、気付いたようである。
叫び声と共に、左手が霞みがかるほどに鋭く振られた瞬間、額にとんでもない痛みが走った。
「つまようじぃぃい!」
ダーツにも競技会があるとは聞くが、爪楊枝投擲にも大会が有ったら間違いなく優勝できると思う。
「ブルズアイ(ダーツの的の真ん中のこと)!」
《ヒロイン》が投げた爪楊枝の先っぽは、俺の額ど真ん中に命中、浅く突き立っていたのだから。
『十六夜様、本当にそちらの兄ちゃんはお嬢様のお決めになった相手と違うんで?』
「違いますよ♡」
『そうでやすか。いや、石楠様には兼ねてよりご贔屓になってる手前ども。節目ごとにご利用いただき、お嬢様とも幼い時からお付き合いさせていただきました。が、こんな楽しそうな顔を見たのは……』
「そうですね♡ 私もお嬢様をここまで楽しませる男の子を滅多見たことはありません♡ ただ……」
『ただ?』
「お嬢様を、
『なるほど、山本少年はおモテになりやすかい。くぅっ、生意気な兄ちゃんだ』
「……だからこそこうして、山本君の告白の練習を通して、お嬢様にも想いを告げる練習をしてもらいたいと♡ もう一人の少年の方へは、山本君以上に想いを向けておられますから」
『ソイツぁ……逃せませんな』
「ハイ♡」
額一点集中の激痛に意識が行っておりますん。
「だいたい貴方はっ! そろそろそのお笑いキャラを卒業しなさいよ!」
で、
「ルーリィの隣に立つ男の子がそんなバカキャラ……」
「やりたくてやってるわけじゃねぇ!」
ネービスと板長さんがなんか言ってる。俺もそうだが、《ヒロイン》の耳にも入ってなさそうだねどうも。
――結構なご馳走を戴きやしたよ。
出張ケータリングに来てくれた板長さんやお弟子さんは一日レンタルの部屋を後にした。
「山本~」
「んん~?」
どう考えても30万圓は1コースに掛かった、今後口にすることないだろう料理を堪能した。
コース内にデザートも出て、これまたどこぞのブランドお抹茶啜って一息ついたってのに、それから約30分後には百円ちょっとのカップアイスクリームを喰っていた。
ネービスに近くのコンビニまで買い出しに行かせてしまった。
で、ネービスが入れてくれたコーヒーをすすって、恋愛指南本を開きながらくつろいでいた(いや、アイスは俺が買いに行くって言ったの固辞されちまった)。
「……月城さんってさぁ……ヤマトの事が好きなの?」
「(そう)だーなぁ」
書籍内の、「男なんて船と同じ。優しぃく操縦してやる。間違っても操縦されるんじゃないよ?」と、とある乙女ゲームのヒロインと仲のいい海賊船女船長が放ったセリフが紹介されたのに意識が行って、問われたことに適当に答えてしまった。
「……ん? はっ? え゛!?」
「そうなの。やっぱり……」
対するこの反応ね。
マズい。適当に答えてしまったのはアカンかったかもしれない。
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