第110話 急激なる成長ぶり。訝しむ周囲。

「両者ともそこまで!」


 シャリエールの力ある言葉と共に、躍動していた状況は静まり返った。


『うそ……でしょ山本? だって相手は……私、何か夢幻でも見ているのかしら』

『驚くべきところだが。これは現実だ。たった半年以上でこれ程とは。特に、何か兆しはなかったはずだが』

『ん、『男子、十日会わざれば割礼・・して見よ』……だね』

『か、刮目・・って言いたいんだよね。割礼・・って、女の子の口から……』

『割礼? 聞き馴染みはありませんが、どういう意味なのですか?』

『気にしないでくれたまえ富緒君。君には、というより、あまり公に口にはできない言葉だから』

『フン。だが、『驕れる平家もなんとやら』……だな。奴め、一体いつの間に……』


 そして、ほどなく、ひそひそと三組連中が何やら口にしていた。

 とはいえ、俺には気にもしていられなかった。


「いんやぁ、まぁた負けちゃったよ。相っ変わらず《主人公》は主人公しているよなぁ?」


 授業は対人戦闘訓練。

 相手は、英雄三組のリーダーにして伝説を生きるイケメン、《主人公》。


 まぁ、今日も今日とて押されに押されて尻もちをつかされた。


(だけど見方が……変わってきた)


『正直びっくりした。ところどころの動きがいつもと違っているというか。ここにきて腕、上げたんじゃないか? それも急激に』

「そういうものかねぇ」

『かなりやりにくかった』


 尻もちをついた俺に、手を差し伸べてくれる《主人公》が浮かべた苦い顔に、彼が口にした言葉には嘘がないことを知った。


 手を取って、立ち上がる。

 互いに一礼して、自分の番を整列して待っているクラスメートたちに混ざってから、無意識に自分の掌に目を落とした。


(間違いない。強くなってる。成長している……というか、おかしいなこの感覚)


 間違いなく、大戦斧を振るうのに慣れてきていて、扱いもうまくなったと思える。

 編入した当時を考えると、《主人公》とここまで長く試合が持ったのも初めてのことだった。


 一応、この半年間で練習も必死にやってきたから、その賜物でもあるのだろうが、あまり嬉しいとは思えなかった。


(……あのうさん臭いオッサンに会ったときから各段に違う。片手斧握って、ナイフ握って、そしてその後……)


 見つめた掌をググッと強く握りしめる。


 努力した結果が伴って《主人公》を苦戦させたなら、自分の成長ぶりが実感できてきっと嬉しいと思えるのだろう。

 が、とあるきっかけが、明らかに自分の戦い方を変えてしまったことに、感じるのは嬉しさというより、気持ちの悪さだった。


(なんでこんな感覚を? 感じているのは成長じゃないんだ。むしろこの立ち回りや動き、まるで……) 


「取り戻しているかのような……ん?」


 そんなことを思っていたところで、気付いた。

 次の対戦カードを組んで、三組の生徒の名を二人分呼ぶシャリエールが、不安げな視線でじっと俺を見つめていた。

 その表情が気になって、首をかしげそうになる。


「一徹」


 しかし笑いかけてくれる隣に立つ存在に、意識を奪われた。

 ルーリィだ。俺の表情を窺うように、横目で、チラリと。

 授業が授業だから厳格に臨むべきなか、周囲に気付かれないように、コソコソっと手を繋いでくる。

 クールビューティが俺にだけそこまでしてくれる。なんていじらしくて可愛いんだろう。そう考えただけで、胸の鼓動は、体の内側から外へドンドンと強くノックするがごとく高鳴った。

 

 またカッコ悪いところを見せてしまったのは心苦しいが、それでも、変わらず快く俺を迎えてくれるのが嬉しくてならなかった。


「一皮むけたのかな。最近の君の動きは少しずつ変わっているように感じて、そしてその変わっていく方向性は、確かに合理性があって、実戦味溢れるもの」


(皮はもう、ズル剥け・・・・なんだけど……なんて、いかんいかん。何を言うつもりだ俺は(滝汗))


「ルーリィからそう評価してもらえりゃ安心かな。変わる方向が間違った方向なら、意味ないしさ」

「刀坂は剣士としては相当なものだよ。あそこまで苦戦させたのだから、結果として出ていると思う」

「だと良いんだけど。もっと効率的に無駄がなくて、大胆。そんな斧使いとして正しい成長方向に進めているなら」

「それは問題ない。同じ大戦斧使いのアルシオーネとの稽古も、これまでと打って変わった運びだし」

「……なんというか、見方が変わってきてさ」

「見方?」


 言葉の通りだ。実は最近、色々と見方が変わってきた。


 元より圧倒的で足元にも及ばなかった通常白兵戦の実力差に加え、俺には使えない特殊能力をも秘める三組連中。

 これまではどちらも劣っていた。それゆえ具体的に、どれだけ差があるか理解できていなかった。

 が、白兵戦に関しては一足飛びで強くなったことで、クラスメートたちが俺に対して異能力を使用する場面が増えてきた。


 見方を変える。

 それは……俺によって使わざるを得ない場面まで追い込まれたということ・・・・・・・・・・・・・


 白兵戦に関しては……届き始めてきた。

 

 強くなったかもしれないということに、嬉しさはない。

 しかしそのことに気付くようになって、もしかしたら英雄たちに少しだけ近づけたこと、少しでも、彼らの仲間らしくなってきたのではと思うと、モチベーションは上がった。


(白兵戦で追い詰めることができれば、異能力を使わざるを得ない状況になる。逆に見れば、皆の力の使いどころ、タイミングを見極めることに繋がる。そうしたら……)


 俺には異能力を出力することが出来ない。

 だが、いつ相手が力を使ってくるのかを、ある程度予想できるようになれば、警戒は出来る。

 状況によっては使い始める前に、攻撃を畳みかけ、使わせないこともできるかもしれない。


 俺が皆に牙をむく……なんてことは考えられないが、このままもっともっと戦い方が向上するなら、いつか来る競技会で、相手の能力者と、少しは渡り合うこともできるだろうか。


「そしたらいつかは、ルーリィを守ってやれることができるのかな。守られてばかりの立ち位置から」

「え?」


(もっと俺に関し、ルーリィや小隊メンバー皆を安心させられる……のか? 隊長としても少し相応しく……って、自惚れるなよコノヤロー。最初っから異能力出されたら手ぇ出ないっての。それに魔装士官の本分は対人じゃねぇだろが)


「あの、一徹?」

「あ、あはは。何でもないよ。なんでも」


 なぁんて、調子に乗るところが僕の悪い癖ですね。

 ま、そういうこともあるから、あまり目に見えるような自信たっぷりは、見せないようにした。

 ていうか恥ずかしいじゃない。

 そうして胸張ったそのあと、警戒された相手からフルボッコにされたとしたら。


「……何かあったのかい?」

「ん?」

「いや、最近の格段の成長に、何かしらのきっかけがあったのかなって」


(おっと……)


 サラリと、突っ込んだ質問が飛び出した。

 息を飲んだのは心の中だけ。顔には出さなかった。


 きっかけはやっぱり、あの胡散臭オッサンに会ったこと。

 というより、オッサンから片手斧とナイフ。それ以外の品を譲り受けたことが大きかった。


(あのときのことは、言ってしまうべきなのか?)


 先日オッサンに会いに行ったとき、単純に「落とし物を届けに行くだけだから一人で行ってくる」と彼女を下宿に残した。

 ぶっちゃけ終わったあと、沼都ぬまづの街を二人で回れたら……なんて思わなかったわけでもないが、待たせるのも悪かったし、実際に長居もしてしまったし。


(馬鹿野郎俺も。ここで言っちまったほうが楽になるぞ。俺の機微にさといルーリィのことだ。言わなかったら言わなかったで凄い心配してくれる。いや、だけど、話すことの方がかえって心配させちまうんじゃなかろうか)


 実際のところ、結構デリケートな話題だった。


 あのときのこと、そのあとのこと。

 それらはもしかしたら記憶に関わることかもしれない。

 そして記憶に関係する話題は、この数か月で、何度も俺と彼女との間に距離を生んできた。


(まぁ、俺の記憶というよりは、誰かの記憶ってのが公算強いんだけど……)


 そう思うようにしている・・・・・・・・・・・

 はじめはルーリィを殺しかけた《視界の主》のオッサンが、俺じゃないかと疑ったこともあった。

 だが、記憶の中で彼が握っていた片手斧とナイフは、俺とは別の人間の物だという話を、先日耳にすることができたから、自分に言い聞かせていた。


「あ、あはは、あははははは♪」


(ヤベェ、笑うしかありません。どー切り出したものかわかんないんだものっ!)


 眉間にしわを寄せ、腑に落ちなさそうな表情のまま首をかしげるってだけで絵になるぜルーリィ。やっぱ美人って得だね。

 いやいや、ここは感慨深げになるところではなくって……


「あ……」

「……お?」

「雨……だね。それも結構強い」


 頭をボサボサかきながら、さぁてどうしたものかと思っていたところ、急なる土砂降り。


「皆さん。練武場へと場所を移します。速やかに行動してください」


 教官のお達しもあったことで、三組連中一同が騒がしくなる。


「俺たちも行こうかルーリィ」

「あ、ああ……」


 あぁ、まさに文字通り、これが天与の助けというものなのだろう。

 自分ではぶっちゃけどうしようもなくて、だから外部的な要因に助けられた。


(とは言っても、いつかは聞かれるだろうし。話す話さないは別として、その場を凌ぐ言い訳位は考えておいた方がいいかな)


 どっちが小隊長か分からなくなってしまうが、俺の手を引き前を走るルーリィの背中を眺めながら、そんなことを思ってしまう。

 

(はは、相っ変わらずハッキリしねぇ。俺のヘタレ野郎め)


 あの文化祭の一件以降、俺たちの距離はまた一つ確かに縮まった。

 当たり前のように手を握って笑ってくれるルーリィとの関係は、失った以前の記憶を振り切り、いまの俺として歩み始めた第二の新たな人生セカイを構成する中で、一層大部分を占めるようになった。


 下手を打って壊したくないんだ。


 自覚している。俺の世界を成り立たせる彼女との関係性。

 いまの自分を生きる上で必要不可欠で、まるで依存するかのように、強くしがみついている。


「にしても雨……か。そういや昼過ぎから一気に降り始めて、明日の朝までって天気予報で……」


 自分で口にしてみる。

 すでに強めの雨となっていて、それを浴びながら空模様を眺めるうちに、小さくない残念な気持ちが胸に生まれてしまった。


「できるのは、ダウンロード・・・・・・くらいか? 今日はアウトプットの方は無理そうだ……ブホゥッ!」


 いや、残念に落ち込み切る前に、変な方向に、気持ちが爆発しそうになった。


「一徹、何を見て……」

「見てない! 何にも見てないって!」


 しょうがないじゃない。

 天の恵みは、話を中断させる以外でも、俺に幸せを与えてくれたのだから。


(着けているのか。あの、《主人公・ヒロイン金魚のフン》カップルと志津岡駅に行ったときに買った水色の下着……)


 神様、ありがとうございます。

 雨に濡れ、透けてしまう体操着から浮かび上がってくるブラジャーの色形に、俺の理性はもう、爆発寸前です。



「いまは大戦斧一本でやっているけど、片手斧とナイフも戦闘に取り入れたらどうなるか」


 訓練は終わり帰宿し、風呂にも入って夕食も終えた。

 そうして自室で腕組んで座る。

 胡坐をかいた脚のすぐ近くに横たわる、黒い布に包まれた、とある長い物を見下ろした。


 これまでは特段やることもなかったから、居間でダラダラ、テレビなんか見ていたものだった。 

 懐にナルナイやアルシオーネが潜り込んできて、シャリエールとルーリィコンビとのキャットファイトが始まってしまう。

 エメロードの、淡々とした試合実況を聞きつつ、リィンと二人で観客に徹する。

 

 最近は、一人の時間がすこし増えちゃったかな。


 いや、美少女たちと過ごさないなんて論外だ。

 折角小隊長なんて似合わない立場になって、なぜか気にかけてくれるような美味しいポジション、嫌なわけがない。


 ただ、一人の時間を作らざるを得ない状況になったというのが正しい。


「いや、どうなるもこうなるもない。間違いなく機能する。俺はそれを知っている」

 

 生活リズムを変えてしまう程の衝撃。それが、先日のオッサン宅への訪問にあった。


「さて、アウトプット無しでダウンロードしたところで、本当にインストールは出来るものなのかね?」


 窓から外を眺めてみた。

 すでに夜になって時間も経ってるから、外の状況はパッと目ではわからないが、窓を叩きつける雨の強さを考えたなら、やっぱり外には出ない方がいいみたいだ。


「本当は、実際に動きを確認したいところだけど。いや、いい。今回は見ることだけに集中してみようか」


 大きく息を吸う。吐く。

 すぐ近くの、長物に巻かれた黒い布を、ゆっくりと解いていく。


「さ……て? 鏡よ鏡よ鏡さん。今日は一体、どんな動きを俺に教えてくれるんだ?」


 そうして、布の戒めから解き放たれたのを認めて、もう一度深呼吸し、目を閉じて、ソレ・・にむかってゆっくりと手を伸ばした。


 イメージは、自分の意識を、ソレと同調させることで、そのものが持つ記憶をあたかも引き出すかのように。

 サイコメトリーとでも言おう。

 正直、それ自体が記憶を持っているはずがない。だが、それは鍵となって、俺に誰かの記憶をしばしば見せてくれるんだ。


 あの胡散臭オッサンが、亡くした知人から引き取って俺に譲った品の一つ。

 長物の正体。


 豪壮とした印象のあるフォルムの、大戦斧一振り。


 片手斧とナイフだけじゃない。

 俺はもう一種の武器得物を引き取った。


 先ほど、確信を口にした。

 大戦斧に適性があると言われた俺の戦い方に、片手斧とナイフを組み込んでも、成立するのだと。俺はそれを知っていた。


 それが、これだった。


 大戦斧と同調し、湧きあがったイメージの先にいるのは、あの彼・・・だ。

 彼はこの三つを駆使し、自分だけの戦い方を確立させていた。


 ◇


ー赤子を養います。日に2度、一回一時間の休憩をくださいー


 材木と石造りで組み立てられた、古めかしい広い建物。

 その中ではわりかし小綺麗な一室で、俺の視界に広がっているのは、フローリング床だった。


 なんてことはない。

 これはいつも俺が視界をジャックする《視界の主》のオッサンが見る景色。そして彼は、頭を下げていた。


(さて、入れたね。またここから始まるのか)


ー頭ぁ上げろやー


 その言葉を耳に、頭を上げる。

 目に映ったのは、よく髭を蓄え、顔中が傷だらけの、もはや盗賊の大ボスと言っていいような極悪顔した黒髪の大男。


 頑丈で木目美しい執務机に、どっかり脚を乗せ、椅子に背中を預ける大男は、ムスッとした顔で、怖い目をこちら……もとい《視界の主》のオッサンに向けていた。


(別の記憶に出てきた赤毛の熊みたいな大男といい。《視界の主》のオッサンの記憶にゃ、ガチムチ巨漢ばっかり出て来やがるな。相変わらず)


ーお前、自分が何言っているのかわかってるのかぁ? 育てるってのかよ。んな義理はねぇ。どういう存在か・・・・・・・」、わからねぇってこたぁねぇだろう? アレはだなぁ……ー

ー……俺の子です・・・・・

ーそれを押し通すつもりかよぉ! 茨の道だ。お前だってわぁってるだろうが!ー


(この場面も、胡散臭オッサンから品を引き継いで何度も見てるけど、やっぱり慣れねぇな。よくこんな盗賊面に対し、意見押し通せるよなぁ)


 明らかに相手は不機嫌そうな顔をしている。それでも、《視界の主》のオッサンは、意見を押し通そうとしていた。


ー最悪俺らはいい。お前にとって彼女がどんな存在か知ってる上で見放しち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まった・・・って自覚もある。が、俺たち以外の人間がこれからのお前を見たとき、お前は……ー 

ーお願いしますー


 消え入りそうな重々しい声色で、頭を再び深々と《視界の主》のオッサンは下げた。


 再び床しか見えないが、うめき声が聞こえるところに、盗賊顔の大男に葛藤があることだけは理解できた。


ーだぁぁクソッ! わぁった! そこまで言うからには好きにしな! ただし、自分の責任でだー

ーありがとうございますー


(話に出てきている子供ってのは、やっぱりアレ・・……なんだろうな)


 別の機会に目にしたとある記憶。

 暗い森にて、すでに息の無かった美女の傍らで泣きつかれ、眠っていた赤ん坊。


 頭に呼び覚まされる《視界の主》のオッサンの記憶は、時系列がおかしいようにも思うが、あの記憶とこの場に至る流れだけは、妙にしっくりきた。


ーおう、じゃああの話、受けるってんだな?ー

ーハイ。決闘方式での下手人の処刑・・・・・・・・・・・・について。謹んでお受けしたく……ー

はらぁくくりやがったか。なら今日からしばらく、合同訓練以外の時間全て、俺に付け。鍛えて、お前が生き残る確率、少しでも上げてやるー

ーありがとうございますー

ー礼はいらねぇ。覚悟示して見せな。赤子が生きるか死ぬかはお前次第。お前が駄目だったそのとき、俺たちはアレを見限る。泣こうが飢えようが、餓死するまで俺たちは一切手を出さんー

ーわかっていますー


 盗賊顔した大男は、気合を己に入れたかと思うと、席を立つ。

 《視界の主》のオッサンの目の前に立ち、彼の肩に手をおいたのち、すぐ踵を返した。


(いまだに話がよくわからないんだが。まぁいいか。見せてもらうぜ? アンタの戦い方、せいぜい参考にさせてもらうさ)


 胡散臭オッサンから品物を引き取ってから今日まで、何度となくこの場面を目にしているから、次の光景も予測ができた。


 よくわからないが、ここは驚くほど技術レベルの低い国・・・・・・・・・の一地方の小さな町。

 場所は、町と付近一帯の治安を守る警備兵団の駐在拠点だった。


 盗賊面している大男はそこの兵団長で、大戦斧を得物としていた。

 《視界の主》は近く、避けられない戦いがあるらしい。そういうことで、兵団長に手ほどきを受けようというのだ。


 大戦斧については専門家としてのアドバイスを。

 片手斧とナイフでの戦闘に関しては、実際に対戦することで、短所を洗い出して彼の鼻面に突き付け、長所も気付かせる。

 アドバイスをどう生かすか、どう料理するか、《視界の主》のオッサン次第のところもあったが、考えさせることでどうやら成長へと繋がっていたようだった。


 だから俺は、この光景にダイブしていた。


 《視界の主》のオッサンの戦いを、完ぺきとはいかないながら、少しでもトレースできれば、俺の対人戦闘でも大きく役立つはずで、実際に今日の模擬戦闘のように、効果も表れていた。





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