ただでさえ解り得ない人の心

ただでさえ解り得ない人の心

知り合ってまだ間もない貴女の心を解りたいと思うなど あってはならない事


時間を掛けても たとえ心に触れられようとも 人は人の心を理解できない

そんな事は周知の事実であり 異論など差し挟む余地のない正論――


ところがその解り得ない人の心を

知り合ってまだ間もない貴女の心であっても

「解りたい」「理解したい」と思うのが私の心・・・


心には何がある?

声も言葉も表情もそこにはないが そのどれにも心をこめられる

見えはしない たとえ触れられずとも 人はそうやって心を知ることができる


私が知りたいのは 貴女の心だけ

出来れば 出来るだけ 貴女の声を聴いていたい

そして貴女の言葉に耳を傾け 貴女の表情に見惚れていたい


時間を掛けてでも いつか心に触れてみせよう

人が人の心を理解できないのなら せめて貴女の心だけは知りたいから・・・

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