君の一挙手一投足が気になって仕方がない

君の一挙手一投足が気になって仕方がない

それはつまり君の事が気になって仕方がないという事なのか・・・


今日も俺は考える葦のままその日を終えた

このままでは人間という枷を外せないまま日日が尽きてしまう

そんな不安が夢の中で俺を襲う

感情の分際で俺に罵詈雑言を浴びせかけてくる

俺は身を守るため咄嗟に君の事を考えた

気になって仕方のなかった君の一挙手一投足を必死に思い出した

抵抗虚しく俺は夢の中で殺され

不安はと言えばその中で生き続けた


君の一挙手一投足を気にしても仕方がないのか・・・

きっとどれほど君の事を気にしても仕方がないという事なのかもしれない


今度も俺は夢の中で不安に殺された

けれども俺には不思議と今度が最後だと分かった

どんなに無駄だと分かっていても

気になって仕方のなかった君の一挙手一投足を思い出す度に

俺の心は君の事で満たされついには君が

不安に虚しく抵抗する俺の前に現れたのだ

その瞬間から俺は君を守るために不安を殺そうと心に決めた――


いつか君の事を好きになった時

俺がどんなに君の事が気になって仕方がなかったかを話すだろう

虚しく尽きようとしていた日日に

君が突如として現れてくれた事に感謝しつつ話すだろう

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