22.悔悟の念

ざわついた心を鎮めるため 僕はあの人のことを思い出す

考えてはならぬ人のことを考えるたび 僕はこれでもかと後悔を噛みしめる


しかし自業自得の後悔などいくら噛みしめたところで 血の味しかしない

そして滲み出たその血を 後悔に塗るだけで許される罪などありはしない


反省の色を示そうとしてもそれが無色透明なら きっと信じてはもらえないだろう

言葉の重みを改めて理解してももう遅く 想いの丈が届くこともないだろう


ざわついた心は鎮まらぬまま 僕はあの人のことを忘れ去る

そんな無謀なことに挑もうとするたび 僕はまた独りよがりの後悔に溺れる

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