一人欠けても大丈夫なこの世界で　その一人になるべく尽力する

誰かにとって必要なあの人も　誰にとっても必要な訳ではないかも知れず

誰にとっても必要なその人は　誰の一人も必要としていないかも知れない

だからだろうか　そんな人たちが一人欠けても　この世界は嘆く素振りも見せず回り続けた

誰かにとって必要な人が欠けたのに　誰にとっても必要な人が欠けたというのに･･･

けれど　あの人もその人も　そのことを気に留める様子はなかった

この世界が　知らぬ存ぜぬといった具合に回り続けるように

彼らもまた　だからどうしたと言わんばかりに　欠けることを恐れてはいなかったのかも知れない

欠けることからは逃れられそうにない　腹を括るしかないようだ

それならば　どうせ欠けるなら　誰かにとって必要な一人として欠けたいと思う

いつか欠けても　これでよかったと言えるくらいに　その一人になるための努力をしたいと思う

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