17.真性たる命

命の在り方は至極単純 食べて食べられるだけ

そう思っていたのに それだけじゃなかった ここは神秘や奇跡に溢れていた


海や山もその一つ そこは命に培う場所なのだ


樹一つとってみても その形は神秘そのもの

その樹を住み処とする 虫たちの営みは華華しく 又 小動物たちの行動は可憐である


波の砕けた所から命は始まったと云う ならば動きそのものが奇跡と言えよう

その奇跡を経て 食物連鎖の階層が築かれたのなら 食べて食べられるだけ だとしても文句は言うまい・・・


神秘も奇跡も不可思議の中に 命の起源もその中に

不可思議とは 宇宙のこと 星星のこと 私たちの住むこの地球のこと


命の在り方を考えては駄目なのだ 結局答えなど出ないのだから

きっと最後には思いを馳せるしかなくなる

存在というものの大きさに驚き 命の有り難さに気付かずにはいられない筈だ

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