第27悪 四聖神獣と最低な仲間達 (南東編)

 私は、天候荒、東に向かっていた。

 だが、それはマジでやりたくねぇ~何、であんな愚民どもの世界守らないといけねぇんだ。

 それに、こんなクソみたいなどうしようもない奴ら為に、やるのも意味ねぇわ。

 後、四神の事もだ。

 あいつ、私の事をこき使いやがって、後でビシバシしごいてやる。



 そんな事を思っていたら、東の神殿に着いていて入ってみるも何もなく、あるものと言えば亀の銅像が立っているだけ、しかも不気味で建物の真ん中に全部調度向いている。

 そこに、大量の水が流れてきて流されそうになるが何とか耐えた。

 いきなり、大きなこうらが出現し、そのなかには亀の顔が出てきて、明らかに普通の亀ではないと思ったが、まさかこれが玄武げんぶなのか?


「おい! でけぇ亀!」


「でけぇ、亀ではありません。私の名は玄武と言います。ここの神殿の神です。だからあなたには心の試煉を乗り越えなきゃいけません。まあ簡単です……あなたが、守る心があれば合格です……ただし、不合格の場合あなたには私の食事となってもらいます」


 そう言うと、私に断りもなく勝手に話をすると進めてきた、光る玄武そして私はとある夢を見る。



 あのとき私は、まだ神だった。

 しかし、神の地位を下ろされてしまったのだ。

 私が、人間を庇っていたからである。

 人間は、神から見たらゴミのような存在。

 だが、表では人に優しいふりをしている。

 それは、人によくしようとかではなく……人間を利用する為だった。

 更に、神は人を見下している者が大半で、ろくでない集まりだ。

 その為、人をよく思わないものが権力を握っている。

 だから、人に関する会議を形式上ではやってはいたが、全く持って人間に対してよくしてやろうと思ってる神はいない。

 当然の事で、この天界では神は人とは違って、下世話なものという思想があるからである。

 それに、人はどうしようもない生き物で、欲望でしか物事を考えられないとされている。

 だが、それは違うのだ。

 私は、人間には無限の可能性があると言うことを本で読んでいたためか、人も神のようになれるし、神を越えられると信じている。

 だから、人に神みたいな権力を与える為に奮闘していた。

 だけど、それは天界の常識では通用しない。

 神も人も同じで、ほりかたまった物はなかなか取れないのである。

 私だけが、そう言うことを考えて、その神に対してだけよくする政策を会議で反対している。

 それは、多勢に無勢という感じで、私の意見は全く通らなかった。

 やはり、そう言うことを言う私の事をよく思ってないのか、神達は眉間にシワを寄せて一斉に睨んでくる。

 

「おい! これは、可笑しいぜ! なんでお前ら上級の神はこんなに人の事を勝手に決め付けてるんだ? それに、人の人生を自由に決めていいんだよ! 可笑しいだろ! 」


 その時、私に賛成するものは愚か、誰一人として話を聞かない。

 しかも、否定派の人達が圧倒的に多かった。

 まあ、それでも前と変わらなかったので、問題はなかったので正直良かったが。

 だが、これでは人間が一生苦しむだけだ。


「全く……上の連中は頭が固くてバカな奴が多すぎてこまるぜ~ほとんど、役に立たないくせに、口だけはたつからな! オマケに、そう言う事を独占するだけの権力もありやがるから、たちが悪い!」


「まあまあまあ!」


 このままだったら、どうなるか分からないのか、そう言う連中は。

 多分、人間達の暴動が起きて、神と人との戦争なってしまうぞ。

 本当に、神の考えてることは下らないと思う。

 だけど、私はそんなに位が高いわけでもない。

 文句を言っても、正直通らない。

 それに、人間にも神の仕事をして貰えれば、余計な経費を削れるのに、なんでコイツら神は、そんなにも頭も回らないのだろう。

 本当に、自分勝手でろくでもないと思っていると、すると部屋の中で何かの事を話す声がしたので聞いてみる。

 どうや、四神と言う男を実験材料にし、その力で強いインフィニターを作ると言う話をしていた。

 まずい、知らせなくてはと思い私は走ったのだが、すぐいき止まりで、建物の下は地面が見えない位かなりの高い場所だった。

 その時だった、話をしていた神が私を追いかけてきた。

 だから私は、意を決して黒い眼鏡の神アイテムに私の魂を入れられる事を知っていたから、そこに自分自身を閉じ込める。

 神アイテムを使い、ギリギリの所で眼鏡に魂を入れられた。

 それからは、下に落ちっていったみたいだ。

 なんと、その場所は地獄だった。

 その数時間たった後、晴が私を虚ろとした暗い目で見ながら眼鏡をかける。

 それから、電撃が走り晴は眼鏡を手離さない。

 そんな出会いが、私と晴との初めての出会い。

 だけど、本当は悪の心を抑えて為の神アイテムだったのだ。

 


 つまり、追い詰められ為、仕方なく私はそう言う事をやったのだ。

 底からは、今までの起きた事を思い出していった。


「汝……よかろう! 自分の気持ちを守り抜いたあなたに私の力をやろう! 受けとるがいい!」


 私は、玄武の力を手に入れその後玄武は消えてしまった。

 まあ、どうでもいいので皆の集合場所に行こうと向かう。




 私は、南に向かっていた。

 それは、なんと私が大好きな神の一人朱雀すざく様に会えるとなると、緊張する。

 まあ、焦っても始まらないのでさっさと行く事にして、数分たった後着く。

 だが、神殿からは特に感じなかったので、そのまま中に入った。

 しかし、中には鳥の銅像が置いてあるばかりで、他には何もない。

 そして、その鳥達は中心の方をむいていた。



 それから、数時間たつとバサバサと羽の音が鳴り、風と共に炎に包まれる。

 その後、燃えている鳥出会った。


「汝……力を欲しくば……心の力を見せよ!そうすれば、私の神の力を与えよう……」


「分かりました! どうすれば、証明出来るんですか?」


 朱雀は、私の方に顔を近づけて言う。


「汝の心が愛に包まれているか、審査する。審査して合格なら力を与えよう……ただし、不合格の場合……汝を燃やして私の生け贄とする!」


 私は、緊張していた。

 朱雀と会ったこともあるが、それ以上にこれに失敗すると、人生が終わってしまうから。

 そうしていると、朱雀は頭が光出してそのまま私の頭につけて、私の過去を見る。

 四神さんや、今までの苦しかった出会いや嬉しかった事などを思い出す。

 すると、朱雀は顔をニコニコさせて今まで以上に、嬉しそうだった。


「汝……素晴らしき愛の持ち主であったか……これは大合格だ……私は全ての力を汝……主様に預ける……存分に使ってくれ……」


 朱雀は、そう言って……力を与えた影響の為か、その姿はすぐき消えてなくなり、神殿だけ残っている。

 私は、外に出て皆が集まる集合場所へと急いで向かう。

 これからの戦いの事を考えながら、どうにか神達にこれで勝てると思い、私達は神達が殺りくをするであろう、場所へと向かった。

 勝利を信じて、四神が何とかしてくれると信じて。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る