第4話 なろうタイトル、とは(前編)

 皆様、こんにちは。灰塵でございます。

 本項から『なろうテンプレ』と呼ばれる要素を一つずつ順に取り上げて行く……予定でしたが、その前に。『なろうタイトル』と呼ばれる独特のタイトル表記に触れておきたいと思います。(というわけで、既によくご存知の方は、お手数ですがざっと読み流し、次へとお進みくださいませ)


 はい、よろしいでしょうか?

 では、初耳な方の為にも、『なろうタイトル』とはどんなものか、という所から軽く触れて参りましょう。

 なろう系ではないのタイトルとは、例えば『赤と青』や『崖の下の雲』、あるいは『光剣伝説』や『テールエール戦記』(注:それっぽいものをテキトーにでっち上げました。ググっても出ませんので、あしからず)のような、キーワードメインで詩的(?)な傾向があります。


 対して、『なろうタイトル』と呼ばれるものは、『俺は○○で××を◇◇する!』だの『〇〇が××だったので、◇◇を△△します』だの、『文章で作品内容を表現する形式』のものを指します。

 なぜ、こんな形式タイトルが生まれたのか……それは『なろうのシステムが原因』と思われます。


 ピンと来ない方は、試しに『携帯を使って』なろうTOPから小説検索を行ってみてください。多分、こんな感じになるはずです。



―――――――

 光剣伝説[挿絵あり]

 作者:光の虚人

 連載中(全258部)

 ジャンル:ハイファンタジー[ファンタジー]

 小説情報 ↓ 

―――――――

 テールエール戦記

 作者:廃人元帥

 連載中(全137部)

 ジャンル:ハイファンタジー[ファンタジー]

 小説情報 ↓ 

―――――――


 なんという事でしょう!

 見てください、あらすじどころかキーワードタグすら、一次検索画面には表示されません!(PCブラウザなら表示されるのですが……どこかに切り替え機能とかあるのでしょうか?)

 詳しい情報を見たければ、それぞれのタイトルをタップして、折り畳み部分を表示しなければいけません。

 

 では、読者はすべてのタイトルをタップして、すべてのあらすじを読んでくれるでしょうか? 残念ながら、そんな奇特な読者はごくわずかです。大抵は、『パッと見て気になったタイトル』の幾つかだけあらすじを読み、それで気に入ったら本編を読み始めます。

 つまり、タイトルで興味を引けないと、あらすじすら読まれないのです。

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