第4話 式の時間が長い
これも、あるあるですよね。一般的な式典の時間はお通夜で30~45分、葬儀並びに告別式で45~60分ほどかかります。葬儀の式典は主に宗教者が行う儀式の時間と、参列者の人数、喪主挨拶などによってその時間は前後します。
しかし、体感時間としてはあっという間ではないのでしょうか。実際に葬儀に参列された経験のある方は、その葬儀の式中のことを思い出してみてください。眠いなあ、長いなあと居眠りをしてあっという間だったり、心ここにあらずといった状態であっという間だったり、中には熱心にお経や経典を導師とともに唱えてあっという間だったり、讃美歌や説教、祝詞に集中してあっという間だったり。
宗旨宗派によっても式次第は異なりますが、仏式でのお通夜の流れは、導師による読経、お参り、喪主挨拶と閉式していくことがほとんどですが、翌日の葬儀、告別式はさらに最後のお別れの儀式が追加されます。故人を偲ぶ最後のひとときとして、お花や生前好きだったものを手向けていただくので、参列した人数やそれぞれの気持ちの深さによっても式は長引きます。
ただ、告別式を終えるとすぐに火葬場に向けて、ご家族の皆様には出発していただかなくてはなりません。
愛しい人と片時も離れたくない、ずっとそばにいたい、という気持ちは痛いほどわかりますが火葬場も予約制です。もし予定時刻に遅れてしまったら、次に利用する別のご家族の皆さんを待たせてしまったり、火葬場によっては先に別の家族を優先して順番が遅れてしまうこともあります。
名残惜しいのはわかりますが、そうならないためにも通夜の時からしっかりと気持ちは伝えておきましょう。人間誰しも最後は亡くなります。
いざという時に後悔しないためにも、生きている今から感謝の気持ちを言葉にしたり、生きている今から自分ができる精いっぱいのことを自分や他者にしてあげてください。
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