第41話 運命の赤い糸 三
俺は、由利加の説明を聞き終えた。そして、俺の由利加の質問に対する答えは…、決まっている。
「俺は、由利加のことが好きだ。それは、運命とか、「赤い」糸とか「青い」糸とか、関係ない。ただ、俺は目の前にいる、『井手由利加』のことが、大好きだ!
だから糸なんて関係ない。由利加、俺と、ずっと一緒にいて欲しい。」
俺は、後で思い出したら恥ずかしくなるような台詞を、由利加に言う。すると…、
「嬉しい。ありがとう!私も克也のことが大好き!だから…、」
そう言う由利加と俺の間の「黄色い糸」が、オレンジがかっているのに、俺と由利加は気づいた。そして、その糸は…どんどん赤みを増し、
「運命の赤い糸」となった。
「これが、本物の…運命の赤い糸、か…。
俺、初めて見た。」
「みたいだね、克也。私も赤い糸、見るの初めて。
でも、これって本物の『運命の赤い糸』だよね!?
ってことは、私たち、運命で繋がれてる、ってことだよね?」
「みたいだな。
これからもよろしくな、由利加!」
「うん、克也!」
俺と由利加は、その「運命の赤い糸」で結ばれた小指を見て、笑った。そして、これから先も、ずっと一緒にいよう、そんな約束をした。
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