第3話 デート
懐羅の家、生子は家には帰れない
なぜなら親にばれたくないからだ
本の前まで足の悪かった少女が突然元気になり自分で歩けるようになったらそりゃ「どうしたの!?」と思われても仕方ない
親にばれないように過ごしていくしか無いのだ。
状況を把握した懐羅は生子の必死のお願いに承知した。
懐羅「んー、なるほどなー、そうだよなー
わかった! 暫くはうちにいろよ
うちも両親海外だからさ、大丈夫だよ」
生子「あ、ありがとう💦
無理を言ってしまってごめんなさい」
懐羅「いいや、ばれたくないものなんて誰だってあるしな-
まあかという俺もこの腕は親に見られたくない(笑)」
生子「あっ……」
両腕の包帯
出血が代償の懐羅にとって包帯は欠かせないのだ
生子「そう……だよね」
懐羅「んな気にすんなって!
あ、そうだ!」
懐羅は何かを思い付いたようだ
懐羅「なあ、生子
明日デートしないか?」
生子「え…………」
冷静になってくると生子の顔が沸騰していく
生子「デ……デデデデデデデデデ
デデデデデデのデ!?
デ-!?///////////」
懐羅「もちつけ」
それを二人の創界神が微笑みながらやり取りを温かく見守っている。
ブラフマー「ふむ、これが青春という奴か?」
シヴァ「はっはっはっ、おあついねー!
あ、そうだ、なあブラフマー?」
ブラフマーの肩にそっと手を置く
シヴァ「俺達もデートしねえか?」
ブラフマー「お前は真顔で何を言ってるんだ?(遠い目)」
そんなこんなで夜がすぎ
朝
懐羅「おっ?
おー」
生子「どう……かな?
ブラフマーにお願いして創って貰ったんだけど」
生子の服がピンクのフリフリに変わっていた。
流石にデートと聞いたら病院の服ではいられない
懐羅「おーおー、べっぴんさんになって!似合ってんじゃん!へへ」
頭ポンポンされて恥ずかしい
生子「う……うにゅ」
シヴァ「なあ」
再びブラフマーの肩にそっと手を置く。
シヴァ「俺にもピンクのフリフリくれねえか?」
ブラフマー「お前そのものを創り直してやろうか?(遠い目)」
なんやかんやで出発
電車に乗り、目的地は
生子「わあっ」
懐羅「遊園地だ」
遊園地といえばデートには持ってこいの場所
普段無表情な生子もこれには興奮が止まらない
生子「行こ!懐羅君!はやく!
ふん!ふん!」
あそこ行きたいと腕をぱたぱたさせてるのが何だか愛らしいと思ってしまった懐羅だった。
懐羅「(妹みたいだな……)」
微笑む中でどこか辛そうな顔
懐羅にとってあまり思い出したくない過去のようだ
エグゼシードメリーゴ-ランド
懐羅「速くないか!?このメリーゴーランド!?」
生子「エグゼシードの走破をイメージした速さらしいよ?」
懐羅「だからってはやすぎだろ-!!」
魔界七将屋敷
生子「…………」
懐羅「(……女子に腕を捕まれるってベタだなあ)」
二人が歩いている中、茂みからベルゼビートが!!!!
生子「きゃあ!?」
思わず懐羅に抱きついてしまった生子
生子「あ…………/////
にゃ……にゃあ!!!!!」
思わず恥ずかしさで懐羅を殴ってしまった!!
懐羅「おしおきパンチ!?」
リッキーマウチューショー
マウチューがマジックショーで観客を湧かす
生子「わー、凄い!凄い!」
懐羅「ああ」
マウチュー「今日はマウチューショーを観に来てくれてありがとう
ハハッ!」
懐羅「最後アウトだろ」
遊び疲れた二人はベンチでソフトクリームを食べる
懐羅「たのしめたか?」
生子「うん、でもなんで急にデートなんて?」
懐羅は優しく頭に手を置く
懐羅「…………君の苦しみを破壊したかっ♪」
生子「あっ…………」
未だに戦いに苦しんでいた生子
懐羅はなんとか元気付けてあげたかったのだ
生子「…………ありがとう
凄く嬉しい」
懐羅「良かった、こちらこそありがとな」
生子「え…………」
懐羅「妹と過ごしていた一時を思い出せたから」
生子「…………妹?」
そんな話をしてる最中だった
ブラフマー「二人とも!ゼウスダミーの反応だ!!」
シヴァ「しかも近い!こうしちゃいられねえ!」
そのシヴァの格好、遊園地で買った熊の防止、ハートのグラサン、腕にペンタンのぬいぐるみ
ブラフマー「何満喫してるんだお前は!!」
二人は頷いて走る!!
ゼウスダミーA「破壊!!破壊!!」
ゼウスダミーB「破壊!!破壊!!」
懐羅「……なあ生子」
生子「ん?」
懐羅「相手は二人だ、ここは」
生子「……タッグだね」
ブラフマーとシヴァが二人を包む!
生子&懐羅「ゲートオープン界放!!!!」
一方その頃
ゼウスダミー「ぎゃああああ!!!!!」
?「ふう、これで全滅か」
?「やったね、兄さん」
?「…………どこからか戦場の声が 」
?「いってみようか、兄さん 」
生子と懐羅「ジェネレイタードラゴンゼロとヴァルドラムでとどめ!!」
こちらもゼウスダミーの撃破に成功した
生子「うっ」
倒れる生子を懐羅が抱える
懐羅「…………帰るか」
歩く夜道で生子に感謝する。
懐羅「今日は楽しかった
ありがとうな、生子」
- 続く -
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