第10話声


あの声を聞いたのか、あの声は人を呼び寄せて捕食するためのモノだよ。

だが、なぜ君は助かったんだい、教えて欲しいね。

たまたまだよなんて言葉いらないよ。

君は、…………誰だい、君は、僕の知っている君じゃないよね。

今はまだ、夕方だから声の効果はない、もうばれてるから正体を現しな、僕の友人は君に食べられてしまったんだろう、夜になって僕らも捕食していこうとしてたんだよね。


どうしてわかったんだい、私が君の友達でないと、私には完璧にコピーしたつもりだが、

確かに、完璧なコピーではあったが、友達はね、僕と最後にあった時、足をくじいていたんだ。それなのに、次にあったら足の痛みもなく歩いていた。そんな簡単には治らないと思ったからね。

あの声を美化して話すのも、自分がその声の本人だからさ、まさかここまでアホとは思わなかったけどね。

バレたんだ、殺すんだろう

当たり前さ、ただ殺す前にその声を聞いておきたいものだね、いいかい?

いいさ、聞かせてあげるよ。

その滑らかな声は、家中に響いた。

家の人の様子が変わった。みな立ち止まり動かない。

残念だったな、捕食するのは夜だが、声の能力では、いつでも人を操ることが出きるんだよ。

もうすぐ日暮れだ。そろそろ化け物になってお前を喰ってやる。

闇が深くなり、体が太くなっていった。

では、いただきます

だが、次の瞬間化け物の体は横に二つに別れた。

なぜ、動ける。何故なんだ。

それはこれだよ。

耳栓???

それもただの耳栓ではなく、雑音を入れていたから、君の声を綺麗に最後まで聴いてないんだよ。

だが、いついれた。声を聞かせるときそんな素振りなかったはずだ。………まっまさか………

そう、始めから入れていたよ。今まで口の動きで話していたのさ、

化け物は、無我夢中で襲いかかったが、彼は化け物を次は縦に一刀両断した。

なっなんだ、その紙は………

これは、紙に術を唱えて墨で言葉を書いておくとな、ピンチの時にその物に再度術を唱えると、 見た目は単なる紙だが、私はこの紙に剣とかいて、お前を斬ったんだ。

お前誰だ、そんなの男の記憶ないぞ

当たり前だ、私もお前同様偽物で、依頼されて変装してたんだよ。

グサッと刺して殺した。

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