第9話蛍さんの恋
蛍さんは、二階に住んでいる女性だ。僕とは、仕事の時間が一緒なのか、同じ電車に乗り、ひとつ前の駅で降りている。
見たところ、彼氏がいる雰囲気はなかったが、ただ近づきにくい雰囲気で、声をかけることはできなかった。
ふと、有給をとり、一日を彼女の後を尾行していた。知らない駅で降りたことに、少し心配もあったが、彼女の後をついているうちに、彼女はビルに入って行った。
彼女が働いていたのは、新聞社であった。
なんか、普通と感じてしまい、私は駅に戻り家にかえった。
不思議な雰囲気であった彼女の正体を知ってしまいつまらなくなっていた。
だがだ、そんな一日をおくり、後悔することになる。それは、夜19時頃のことだ、チャイムが鳴ったので、私は出ようとすると、その声は、彼女のものであった。
開けてくれますか、
その声になぜか、ドアを開けた。前には、確かに蛍さんがいた。
私に微笑みながら、あなたが、今日私を尾行していたこと知っていました。もしかしたら、告白してくれるのかとおもったのですが、あなたはもういませんでした。
ですから、私があなたに会いに来ました、
❔❔❔❔
私は、意味がわからず、立ち止まっていた。
だから、恋したのです。あなたが電車に乗っていたときから、声をかけたかったんです。
だから、私と付き合ってくれませんか?
よろしくお願いします。とは言えなかった。それは恋をしていたのかわからなかったからだ。だから、ここで いいよ と言えなかった。
ただ、もし僕の気持ちがあなたに向かう可能性があるのであれば、私と友達になってくれますか、
結構真面目に言ったのだが、彼女はドアごしから、僕のほっぺたにキスした。
焦らされるのは、嫌い
僕は呆気に取られてたたずんでたら、彼女は僕の手を握り 笑って、 好きだよ と言って部屋に戻った。
僕は、蛍さんの恋人になり、蛍は恋を始めた。僕は、この感じで恋が出来るだろうか?
完
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