第2話狸寝入り


あなたのサッカーしてる姿を木の影から見てる、私はなにも話せずにいた。文庫本を開いて読み始め静かに部活姿を眺めることしかできなかった。

私は、ポカポカ日和の中いつの間にか寝てしまっていた。

気がついたら、文庫本が私の手元になく、どこかに消えていた。

フッと私は横に目をやると、あなたが立っていて文庫本を開いていた。

私は、寝たフリをした。あなたはクスリと笑っている、私の好きな本で楽しんでいることに少し嬉しくおもえた。

すると、あなたは本を閉じると 、私の横においた。すっと耳にささやき「また、明日もここで本持ってきてね。」とニッコリ笑って立ち去った。

私は、恥ずかしかった。あなたは、私が寝たフリしていたのに気づいていたのだ。

私は、また明日もこの本を持って来よう。そして、あなたにこの本を貸してあげよう。

ニッコリ笑いながら………

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