私の読書事情、からの”村上春樹”事情(3)
で、最初の話に戻って、私がまだ1Q84を読めない理由。
もちろん、新作なのでまだ文庫になってない。当然、古本屋に文庫が出てるはずもない。
そして、実はなんと、この同じ理由で何冊分か滞って溜まっている。
私がつい先日やっと入手したのが「神の子どもたちはみな踊る」。
その前に、「海辺のカフカ」の文庫を友だちから誕生日プレゼントでもらっていたにもかかわらず、この「神の子どもたち~」がどうしても入手できないでいたせいで、カフカを含めた以降の作品も持っていても着手できず止まっていたのです。
したがって、今、仮に1Q84を入手したとしても、すぐ読むわけにはゼッタイにいかない。
そもそも、春樹さんの最大の難点は、古本屋でも常に品薄または在庫ゼロのことさえあるということなのだ。。。
ちなみに、私の春樹さん体験にも、ちゃんと現実時間に追いついて、ほぼリアルタイムに読んだ唯一の時期というのがあって、それが「ねじまき鳥クロニクル」の時でした。
なぜ、それが実現できたかと言うと、友だちが出たばかりのハードカバーを貸してくれたからで、あの時ばかりは、やっと追いついたこともあり、重たいのをモノともせずにバッグに入れて通勤で読み、面白くて家でも読んでた気がする。
さらにちなみに、通勤時だけでなく家でも読まずにいられなかったほどハマった本としては、春樹さんではクロニクルのほか「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」「羊をめぐる冒険」、ブロンテの「ジェーン・エア」、アーウィン・ショーの「はじまりはセントラルパークから」、ジョン・ダニングの「死の蔵書」などを覚えてます。
そしていま思っているのは、どうせ遅ればせでスタートした”春樹さん体験”なので、今さら、リアルタイムで読まなくても(多少の同時代性は損なわれるのだが)。。。
ということなのでした。
最後に、何かに書いてあった、他作家(藤沢周平?)の熱心なファンの話はあながち冗談ではないと思います。
すなわち、「今、これを読み終わってしまったら、次の新作が出るまでその作家の作品を読めないというのがイヤなので、次の新作が出るまで、今の新作を読まない」ってヤツ(笑)。
ややこしい話だけど、つまり、今の新作を読む時は、これを読み終わっても次のがすぐに読めるんだという(心の)余裕を常に持っていたい=次の新作が出て手元に用意してから今の新作を読む、ということです。
結局は、どこかで禁欲的な「待ち」があることに変わりないのだけど、こういう気持ちは私にもわかる。私の場合は、ちょっと「次に待機してる余裕分」が溜まり過ぎてる気がしないでもないけど。
いずれにしても、今しばらく通勤もないだろうし、がんばって長生きして、少しずつ読んでいくしかない!
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おかげさまで何年か前に、やっと「1Q84」を読みました。今、本棚には「騎士団長殺し」などが順番待ちで待機中。
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