本屋徘徊。あれはラノベだった??<中学時代>

中学での全員参加のクラブ活動、私は文芸クラブに入ったのだけど、その当時は「詩」が、あるいはポエムなどとマジメに呼ばれて流行っていた。気恥ずかしさもあって、私はふつうに散文を書いていたけど、「ああ、すごいなぁ」って思うような詩を書く先輩などに憧れた。


そのころ読むようになったのは、当時で言うと「青春小説」というようなジャンルと思われるのだけど、秋元文庫だ。一人で本屋へ行って、読んでは買い、を繰り返した。本屋では、文字通りトキメキながら、すべての棚の間をくまなく歩いて見て回る。至福の時間だったと言っていい。


最近のいわゆるラノベを読んでいないのでよくわからないけど、もしかすると秋元文庫は、今で言う”ラノベ”のようなものだったのかもしれない、と思う。


一方で、小学校ではそうでもなかった気がするけど、中学では読書感想文を書くのもわりと好きになっていた。なんというか、いやらしい言い方だけど、コツをつかんだというか。。。

なにより、そもそもふつうに本を読んでいたので、その読んだ中から好きなものを選んで、感動したところとか、印象的な表現とか抜き出して、素直な感想を書けばいいだけと気づいたんだろう。


それから、弁論大会というものがあった。

中学1年時のことは覚えてないのだけど、2年の時にクラスから弁論発表する代表に選ばれそうになって、必死の思いで断固拒否!

人前で何かを主張するなんて、性に合わない。なんとか、免れた。


その失敗(?)から、3年生の時はわざとヘンなのを書いた。クラスでの最終選考に残ってしまったのは、ひとえにクラスメートたちの見る目のなさだったと思うけど(笑)、さすがに先生はわかってらっしゃる。最終選考で、しかたなく私が自分の書いたのを読み上げたあとの一言が印象的だった。

「いったい、何が言いたかった?」

「いいえ、何も」

それで、セーフ!!


壇上で、演劇的に自らの主張を朗々と訴えることのできる生徒たち、私は彼らを心から尊敬します。


個人的には、好きな漫画家のイラストをまねて描いては、今では言うのも恥ずかしい「ポエム」を添えたりしていたっけ。

昭和の純情。ポエムがまだ”寒く”ない時代だった。

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