第3話

…あれ。なんか聞き覚えのあるような名前だな。どこかで、聞いた事があるような。

そんな事を俺はふと、思ってしまった。


「イギリスから来たエマさんだ。皆、よろしく頼んだよ!それじゃー。エマさんの席は…」

「森ちゃーん、僕の隣の席に!」

「エイト、お前、森ちゃんはやめろよ///」

((((((かわいいかよw))))))

「あの〜、先生。」

「ん?どうかした?エイトとは嫌か?良かったな、エイト振られたなww」

「うるさいです、先生。」

(しかし、珍しい。エイトの隣に座らないなんて。まあ、俺の隣は絶対ないな。)

そんな事を考えていると


「あの〜Mr,森?」

「あ〜すまんすまん。それで、どうしたんだ?」

「えっと〜」

そう言って俺へと指を指して


(は………はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?)


多分クラスの全員そう思ったであろう。そりゃそうだ。俺だって思ったもん。

今、彼女が発した発言を簡単にしなくてもいいが簡単にすると「俺の隣でいいか?」っだ。

嫌、何故俺の隣の席に来た。


「え〜と。あー、紅の隣か。許可しよう!良かったな、紅。可愛い子が隣に来て!」

(いや!全然駄目だよ!)

そんな事を感じとったのか先生は

ぐ!

(いや、何グッとポーズしている!)

「それじゃ、席に着いて。」

「はい!」

(なんか、エマさんも嬉しそうなんだが。もう、訳分からん。)


「よろしくね、君。」

(いやいやいや、なんで俺の名前を知っているんだよ!?俺、初対面だよな!?)

「……よろしく。」

かくして俺は奇妙な日々が始まろうとしているのだろうか?



物語の歯車が、回り始めた。

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