第2話
桜並木の通りが、いつも通り…いやいつも以上に満開になっていた。
そして、通り沿いの桜と同じぐらい、いやそれ以上に満開になっていた。
(一種の自然現象か?温暖化の影響かな?)
などと考えてしまった。そんな事を考えてないでさっさと学校に行こう。
そして、今俺が入っている『月の宮高校』に向かっていった。
今日は、始業式だ。新しい新入生との対面式がある。…しかし、あまり学校には行きたくなかった。
しかし、そんな事を思っても単位を一つでも落としたくないので毎日通っている。
そして、学校の校門に着いた。そして、校門をくぐり学校内に入った。
自分のクラスを確認して新しいクラスへと向かった。ちょうど他の生徒も登校時間だったので下駄箱はとても混んでいた。
自分の新しい下駄箱に革靴を入れて、家から持ってきた自分の上履きに履き替え自分のクラスへと移動した。
…その時だった。隙間からしか見えなかったけど確かに見えた。
外人であろう。顔立ちが外国人だった。けど、髪は染めたのか黒色だった。
そして、どこか懐かしき記憶をも一瞬だけ蘇った。
あの、大きな大木の下で二人で話したあの日の記憶を。
そんな事を思いながら俺は、進級して新しい学年2年の教師に入った。
他にも生徒はいた。俺が入ったクラスは[1組][2組][3組]の中の[2組]に入った。
簡単に説明すれば成績が普通よりちょっと上の人が来るクラスである。
そんな2組に入った途端に今まで話していた奴らが急に静かになり、ヒソヒソ声へと変わった。
そりゃそうだ、あんな噂が出てきたらこうなるよな。
…ある、1人を除いて。
「おっはよーーーーはやと!元気ーーーー?」
「…おはよエイト。朝から元気だな。ちなみに答えは、ああ元気だ。」
「それは良かった。元気なさそうだったから心配したよ〜!」
こいつは、
そして結構モテテいるのか、高校最初の頃下駄箱に鍵をしていなかったからいっぱいラブレターが入っていた。その後、俺の助言により鍵を付けた。
「そーいやー今日転校生がこのクラスに来るらしーよ!」
「へー、そーなんだー。」
「うわー、めっちゃ興味なさそー。」
「いや、どうだっていい事だと思っているから。」
「因みに、その子外国人だってよ!は〜楽しみだな〜!」
外国人?朝、見かけた奴か?
〔キーンコーンカーンコーン〕
チャイムが鳴った為全員急いで席に座った。しばらくすると、先生がドアを開けた。
「おはよー皆!ミッ○◯◯ウスだよ!w」
「いや、違うだろ!www」
っと皆それぞれ突っ込んでいく。
「はい!というわけで今年もここの担任になった
「いえーい!」「サイコーだよ、ミッ○ーw」
っと、皆それぞれ言っていく。
「はいっというわけでHRを始める訳だが、男子諸君。聞いて喜べ。今日から外国人の女子の転校生がこのクラスに来たぞ〜!」
「「「「な、なんだってー!」」」」
「っと言う前置きは置いといて今日から転校生が来た。入ってきて。」
そして入って来たのは朝見た人だった。
「皆さまこんにちわ。エマ・バーナードと言います。よろしくお願いします。」
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