塔(予約済み)

アカシック


・外見


187cm56㎏

長い長い白い髪と髭、痩せて枯れ木のような手足、顔が恐怖と絶望に張り付いた老人。

やたらと足の長い鋼鉄製の椅子に錆びた釘で手足を打ち付けられていて、身じろぎもできない。ボロボロのエプロンのような服にはグジュグジュと膿みと血が滲んで、赤黒く汚れている。


・性格


恐怖と絶望、そして苦痛により完全に狂っている

ただただ世界を壊し、焼き尽くし、争いの火種をばらまくことのみしか残っていない。


・経歴


星5つ。

最重要要員にして最高レベルの魔術師。ただし使える魔法は一種類のみであり、だが彼ひとりしか使えない最重要にして最大規模の世界魔法を使えるがため、ここまで壊れるまで酷使され続けてきた。


・舞台


5番コロニー、デットライジングにて、魂のないゾンビたちに神のごとく崇められ、守られながらこの世界を滅ぼす小さな、だけども大きな変化をもたらす魔法を作ろうと呪文を唱え続けている。

正確には悪魔樹の根に椅子の足を突き刺し、まるでトーテムのようにそびえている。

悪魔樹より吸い上げた魔力が体内で練り上げられており、魔法が使えないものたちでもその存在、方向が何となくわかるレベルでやばい。


・モブ


信者ゾンビ

本来ならば統率もなく、襲って喰らうだけのゾンビたちが、まるで救いを求めるかのように集い、崇め、近寄る敵を見つけては集団で襲う。

悪魔樹

このコロニー最大のランドマークな巨木、周囲の死体を植物系ゾンビにしている。

酸素を供給するため、大規模な伐採などは行われてこなかったが、過剰に斬られたり燃やされたりすると長い枝を振るって攻撃してくる。

枝は根元には届かず、そこに座するアカシックがいる辺りは安全地帯。


・能力


ただ一つ、たった一つの魔法を唱えるだけの存在、それ故にそれ以外を持たない。

『アルファベット』

その世界全体にかける強大な精神魔法、そこにいる人たちから一度言語を奪い去り、共通の言語を新たに一律で与えなおす。発動すれば誰とも会ったことのない赤子から、異世界転生者まで、何の学習もなく言葉が理解でき、文字も読める。

ただしそれまで使っていた言語は全て完全に失われ、自身が書き残した文字さえも読むことができなくなる。

文明のリセットとしては単体でもしうる強力な魔法、それをアッシュワールドでもう一度発動させようとしている。

ただし今回はそこに悪意を混ぜ込んであり、発動後は全ての言葉、文字、ジェスチャー、ただの咳払いでさえ、負の意味合いを持つことになる。

それは悪口やからかいというものから侮辱、軽蔑、差別に至るまで含まれ、愛の言葉は失われる。

全てのコミュニケーションは悪の意味だけとなり、会話が腐れば、あとは勝手に世界を滅ぼし合う。

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