星(予約済み)
世界のなりそこない
・外見
身長体重不定。ただしすでに30mを超える巨体となっている。
顔に当たる部分は常に幾人もの人間が組み合わさり、グロテスクな組体操で形作られた巨人の上半身。すべての顔が苦痛に歪み、悶え、苦しみ、死んだら落ち葉のように零れ落ちて捨てられる。
ナメクジのように這って進み、その後にはねばねばの代わりに自重で潰れた死体がこぼれ並び、まるで『死の河』がごとく続いている。
その姿は人間の本能に訴える気持ち悪さがあり、ただ目視するだけでも精神に悪影響をもたらす。
・性格
自我などない。
ただ苦しみから逃れるために蠢き、殺してもらうために殺す。
・経歴
星5つ。本来は倍の星を付けたいところ。
産まれるべきではなかった。
もっとも『世界』に近く、だけども明確な失敗作。
それであっても圧倒的な破壊力から、異世界を破壊しつくすため、時折活用されている。
・舞台
9番コロニー、エルダードラゴンハイランダーにて、圧倒的な巨体と破壊力を用いて中心部へ進撃している。
・能力
動きはゆっくり、移動もままならず、ただいるだけでは脅威に見えない。だが圧倒的な生命力により、殺せない。少なくとも滅ぼされてきた異世界では国の垣根を超えた連合軍の総攻撃でも死ねなかった。
巨大な腕で暴れ、壊すこともあり、巨体に見合ったパワーだが、それ以上に腕が崩れて落ちて、新たに生えてくる。
増殖
体内内部より、人間が湧き出てくる。ただしそれらは他と癒着しており、不完全で、苦痛に苛まれ続けている。彼らに自我があるか確認しきる前に発狂する。
苦痛
繋がった人体が神経伝達に用いる電力を放電する。外部から攻撃を受けた時に反射的に発動し、表面に電気を走らせ反撃する。また一定量以上ならばレーザーのように発射できる。
悲鳴
全身の動きが止まったかと思うと、体中の顔達が一斉に叫び出す。その音量はすさまじく、周囲の建物は揺れて砕け、コロニー外壁にも大きなダメージを与える。人体にも脳震盪や骨折、内臓を潰す。それ以上に、その子供の泣き声に似た、本能に訴える声色に、心が壊れる。
憎悪
全身から千切れてこぼれた人のなりそこないたち。彼らは生きたまま腐りはじめ、生ごみのような悪臭を放ち始める。その地の土と水と空気を汚染して、それでようやく死ねる。
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