第3話☆レアチーズケーキ☆

先輩との初めてのキスは、ミルクキャラメルの味がした。

それから二人は、連絡し合っていた。

今日の会話の内容は…初デートのお話。

「映画は好みによるしな…。」

真剣に悩んでる先輩が少しだけね、可愛く感じた。

思わずフフッと笑ってしまった。

「笑い所じゃないんだけど…。」

「あっ、すみません。」

「…敬語使わなくてえいいよ。」

「えっ…でも先輩ですし…。」

律儀な秋穂は、そう答えた。

返って来た答えは、もっと難問だった。

「いいよ。カレカノで敬語は、ナシでしょ。俺の事、凌って呼んでくれていいし。」

「えぇっ!名前なんて呼べませんよ!」

「敬語と名前…決定な。」

そんな事になるなんて思ってもみなかった、秋穂は頭を抱えて困り果てる。

「善処します。」

精一杯の返し文句だった。秋穂の顔は茹蛸のように真っ赤だった。

「じゃあ、明日の十時に待ち合わせな。」

「何処でですか?」

「あぁ、駅前の公園で…。」

「わかりました。」

結局、電話では敬語が抜けなかった秋穂。

明日は、どうなる事やら…。


…デート当日…

昨日の夜、考え過ぎて完全に睡眠不足の秋穂。名前で呼ぶとか、敬語禁止とか今まで考えた事もなかった。実際、考えると…スパイラル答えが堂々巡り。結局、答えなんてでなくて今日に至ってしまった。

鏡の前で今日の洋服を悩んでいた。

「初めてだから、ワンピースでいいかな?」

そんな事をやってるうちに、約束の時間が迫って来る。秋穂は、鏡台の前に座りメイクを始める。

時間ギリギリに家から飛び出す。カツカツとヒールを鳴らして、駆け出す。


待ち合わせ時間には、間に合った。秋穂は、ホッとする。辺りを見回すが凌の姿は見えない。凌が遅刻か?と思っていたら、急に後ろから抱きしめられた。痴漢と判断し大声を出す。

「きゃーっ!」

大声に驚いたのか、痴漢は秋穂の身体から手を離す。

「俺、俺、秋穂。痴漢じゃねーから大声マジやめて。」

「…凌先輩っ!」

痴漢の正体が先輩だったので、秋穂は唖然と立ち尽くしいた。

「スキンシップのつもりだったんだけど…。やり過ぎた?」

そう言われて、頷く秋穂。

「…痴漢かと思いました。」

「やっぱりか…。」

凌は、少ししょんぼりとして、そこにあったベンチに座る。秋穂も隣に座る。

「はっ…初デートであんなスキンシップは過激過ぎます。」

秋穂がピシャリと答えた。

「そうだよな…。やり過ぎたごめん。」

「わっ私も騒ぎ過ぎました。すみません。」

「あ、そういえば敬語禁止だったよな。」

「え…?そうでしたっけ?」

秋穂の気付いてほしくない点をピンポイントでサクッと指してくる。

「そうだよ。慣れれば楽なんだから…。」

「慣れればって言われても…。」

「まぁ、今日は初デートだから練習な。」

凌は、色んな話をする。時々、どうして自分みたいな根暗を選んでくれたのか今でも、不思議に感じる。

「さて、そろそろ行きますか?秋穂。」

そう言って、立ち上がる凌。

「何処か行くんですか?」

「当たり前じゃん。デートでずっと公園は…ないでしょ…。」

そういうものなのかと関心?した秋穂。

「元カレとは、どんなデートしてたんだよ?行ってみたい所とかないの?」

「元カレとは、デートっていうものをした事がなかったと思います。」

「マジで!こんな綺麗な秋穂。俺なら見せびらかしたて、たまんないのに…。」

「そういうことは、本人の目の前で言わないで下さい。どう反応していいのかわかりませんし、恥ずかしいですから…。」

本人が言うように、照れて顔が真っ赤になっていた。

「で…?」

「はい?」

急に、で?と聞かれても返す言葉がない秋穂は、惚けた声を出した。

「…行きたい所とか、ないの?」

「あ、行きたい所…ですか…。」

違う事を考えてた秋穂の頭は、?マークが大行進していた。

「ないなら、俺が勝手に連れ回すけど…。」

「…お願いします…。」

「了解。」

そう言うと凌は、秋穂の左手を握って歩き出した。

「あっ…あのっ!手っ…。」

「因みに彼女の手は、離さないからね俺、覚えといて…。」

秋穂の顔は、恥ずかしさで真っ赤になっていた。でも、不思議と安心できてた…。元カレとは、恥ずかしいだけだったのに…。

「わかりました…。」

「…よし、じゃあ行くよぉ~。」


二人でトコトコ歩いていると、急に凌が立ち止まった。

「はい。第一ポイント。」

「ポイント…?」

「デートの定番、水族館に到着~。」

よく見ると確かに、水族館の目の前。凌が言うまで秋穂は気付かなかった。ずっと繋いでいる凌の右手ばっかり見ていたから…。

「はい。行くよぉ~。」

黙っている秋穂を気にしていないかのように凌は。歩を進める。

「お、秋穂!」

「はっはい。」

「イルカショーがあるんだって、見たい?」

「あ、見たいです。」

イルカは、小さい頃から好きだった動物。迷いなく答えた。

「じゃあ、行こう。」

「…敬語…治らないね…。」

「あ、すいません。」

「それも敬語だから…。」

そう言うと凌は、クスクス笑いながら歩き出した。

「タメ語でいいからね。まぁ、まだ無理そうだけど…。」

「善処します。」

お堅い言葉を吐く秋穂に凌は、笑いながら、また歩き出す。

「イルカさんに会いに行くよぉ~♪」

変な歌をうたいながら…。

凌の可愛い一面に、秋穂がクスリと笑みを浮かべる。

「何?イイ事でもあった?」

すかさず凌が秋穂の笑顔に反応する。

「先輩の歌が可愛くて…。」

思わず本当の事を言ってしまう秋穂。

「…先輩?」

「えっ…?」

「カレカノなんだし、せめて名前くらいは、呼んでほしいわけよ。」

う~んと言いながら凌は、答える。

「あ、すいません。」

「凌って、呼んでみ?」

「えっ!」

「ほらほら…。」

凌は、少し楽しそうに秋穂の肩をツンツンしながら、答えを待っている。

秋穂、最大のピンチ?である。

「りょ…凌先輩…。」

「違うよ。凌っ!」

「りょ…凌くん…。」

秋穂の精一杯だった。

「まぁ、先輩よりマシか…。」

うんうんと頷きながら凌は、また秋穂の左手を握ると歩き出した。


イルカショーのスタジアムは、カップルと親子連ればっかり。

凌は、気にせず一番前に陣取った。

「水、飛んでくるかな?」

「席は、濡れてないので大丈夫なんじゃないですか?」

真面目に答える秋穂。

「秋穂…堅いね…。」

凌は、キョトンとした秋穂の表情に思わずクスリと笑ってしまった。

笑われた理由など、わからない秋穂は、難しい表情をしていた。

「…一人百面相…。」

クスクス笑う凌の一言に秋穂は、首を傾げる。


「秋穂は、どんな表情でも可愛いね。仕草もキチンとしてるし。」

そう言われて秋穂は、顔を真っ赤にして…

「そっ、そんな事ないです!」

両手をバタバタとしながら否定する。凌にしてみたら、それも可愛い彼女の一部。

凌は、思わずニヤニヤしていたようで、それに気付いた秋穂は、反撃してやろうと思ったがいい言葉が思いつかない。

そうこうしているうちに、子供達の大声援でイルカショーが始まってしまった。

秋穂は、仕返しが出来なくて、少し悔しかったがイルカショーに夢中になり、そんな事すっかり忘れていた。

イルカショーの終盤、イルカとの触れ合いの時間があった。

『最前列のカップルさん、こちらへ。』

「俺等の事じゃね?」

どう見回しても、カップルという言葉があてはまるのは自分達しかいない。

『どうぞぉ~』

「行こう、秋穂。」

そう言うと同時に、凌に左手を掴まれ歩き出した。

「ちょっ…凌くん…。」

「せっかくなんだし。記念、記念!」

飼育員のお姉さんが合図を送ると、イルカがチュッと秋穂の頬にキスをした。

「可愛い。」

「秋穂のが可愛いよ。」

「ちょっと…凌くん。」

飼育員のお姉さんに笑われてしまった…恥ずかしいけどちょっぴり嬉しかった。

凌の右手を掴むと、逃げるように走る秋穂。

「秋穂?ちょい待ち何で逃げるの?」

「恥ずかしいからっ!」

「秋穂は、恥ずかしがり屋さんなんだね。」

「そんな風に言われた事がないから…余計に恥ずかしいんです!」

真っ赤になった顔を隠すように両手で覆った。

そんな秋穂の頭をポンポンと優しく撫でる凌。

「俺は、秋穂の事可愛いと思うから、これからも言ってしまうと思う。」

「凌くんの言葉が嫌なわけじゃなくて、恥ずかしいだけ…。」

「じゃあ、慣れてくるんじゃない?」

「うん…。そうなれればいいなと思う。」

秋穂にしては、前向きな言葉だった。

「一瞬、別れ話かと思ってビビった…。」

「凌くんでもビビるんだ?意外だね。」

「ビビります。俺だって人間なんだから…。」

「そうだよね…。ゴメン…。」

律儀に頭を下げる秋穂。

「秋穂…。頭上げて。」

「あ、つい…ゴメンね凌くん。」

「敬語がなくなったのは、イイ事だけどね。」

「そうかもね…。」

フフっと秋穂が笑う。

「やっぱ、笑顔が一番、可愛いね。」

「ちょっ…近いから…。」

「いいじゃん。カレカノなんだし…。」

「そうだけどぉ~。」

まぁまぁと、秋穂の肩をポンポンと撫でる。

「可愛いね…。秋穂は…。」

「そればっかり…。そんなに可愛くないから…。」

「彼女を褒めて、何が悪いの?」

「悪くないけど…。まだ慣れてないから…。」

秋穂の頬がまた、赤くなる。

「慣れるまで、言い続けようか?」

と、意地悪な表情になる凌。

「…そんな事したら、嫌いになるよ…?」

「えっ!それは、困るよぉ~。」

「じゃあ、少しずつにしてんね…。」

「…なるべく少なくするよ…。」

目に見えて慌てる凌がカッコ悪くて…秋穂は思わずクスッと笑ってしまった。

「凌くんのカッコ悪い所、発見しちゃった。」

「え…?」

「慌てる凌くん…カッコ悪かった。」

「嫌いになった?」

少し首を傾げて聞いてくる凌…。

「ううん。嬉しかったの…。」

「嬉しい?何が…?」

「私だけじゃないんだなって思ったから。」

「カッコ悪いのが?」

秋穂はコクリと頷く。

「うん。さっきまで私だけがカッコ悪かったでしょ?だから…。」

「カッコ悪くて幻滅されたのかと思った…。」

「そんなので幻滅なんてしません。」

「そっか…。なら良かった…。」

ホッとした凌の腕に掴まる秋穂。

「うわっと…。ビックリしたぁ~。」

「へへ…。」

秋穂は、ようやく凌に心が開けた気がした。

「やっぱり秋穂の笑顔は、可愛いね。」

「ありがと。」

「あぁ、可愛すぎ…。」

チュッと秋穂のおでこにキスをする凌…。

「ちょっ…。人前では禁止です!」

「えぇ~。」

「それくらい我慢してっ!」

「うーい。」

いじけた表情を見せる凌を見て…可愛いと思った。また、クスリと笑いそうになった。

「また、笑ったろ…。」

「笑ってないよ…。」

「嘘だぁ~。」

「笑ってまえん。」

凌に腕を引っ張られ、彼の胸に顔をぶつける秋穂。

「んん~。何すんのぉ~。」

「笑った罰です…。」

「笑ってないって言ったじゃん。」

「顔が笑ってるんだよ!」

そう言うと、秋穂の両頬をキュッとつまんだ。

「痛いよぉ~。」

「目が覚めるでしょ?」

「目だったら、ずっと覚めてるよ!」

「えぇ~。怪しい。」

むにむにと秋穂の両頬で遊ぶ凌。

「怪しくないし…。」

「白状しなきゃ…ずっとこのままだよ?」

「しょんにゃ~。」

「白状しろぉ~。」

と、頬で遊ぶ凌。

「しゅみましぇん…。笑いまいたぁ~。」

「よしっ!」

そう言うと、秋穂の頬から手を離す凌。

「あははっ…。凌くんの意地悪っ!」

「意地悪は、秋穂でしょ…。」

「はぁ~。何か久々に笑ったかも…。」

「それって、俺のおかげだったりする?」

凌の言葉にくるんと、秋穂は背を向けた。

「…他に誰もいないじゃん…。」

「そっか…。素直になってきたね秋穂…。」

「素直に言わないとまた、ほっぺ引っ張られるからね(笑)」

「そうだね…。意地悪したくなっちゃうからね。」

もうっと、秋穂は凌の肩をグーで叩く。

「グーは、ダメでしょ…。」

「意地悪さんには、グーでいいんだよぉ~。」

「誰が決めたんだよ(笑)」

「私ぃ~(笑)」

と、言いながら秋穂は凌の肩をもう一回グーで叩く。

「暴力反対ぃ~。」

「先にしたのは、凌くんでしょぉ~。」

「そうだっけ?」

「そうでしょぉ~。おふざけなしだよぉ~。」

秋穂は、プクッと頬を膨らませる。その仕草が凌には、可愛く見えた。

「そんな顔しないでよぉ~。可愛い顔が台無しだよ?」

「お義理ならいいよーだ!」

秋穂は、凌に向かって…あかんべーをする。

「また、そんな顔してぇ~。」

「こんな顔の奴…嫌いになった?」

「嫌いになんてならないよ!」

クスッと秋穂は、笑う。

「凌くんは、いつでも優しくていい人だよね…。」

「いい人止まりにはしないでね?」

「ちゃんと男の人として見てますよ?」

「本当に…?」

凌の言葉にコクリと頷く秋穂。

「マジで?」

「本気じゃなかったら…キスなんてしませんよ!」

「おぉ…。確かにそうだったかも…。」

「もうっ!ほんっとに軽いんだから…。」

また、機嫌を損ねる秋穂に凌は、頭を掻く。

「ゴメンって、秋穂ぉ~。機嫌なおしてよ…。」

「どうしよっかなぁ~。」

と、言いながら凌に背を向ける秋穂。

「じゃあ、これで許して…。」

「えっ?」

凌が秋穂の左手を掴む…

「コレ…。秋穂に似合うと思ってさ…。」

左手の薬指にイルカモチーフの指輪をはめる凌。

「え…?指輪…?」

「そこの売店で買った、安物なんだけど…。」

「イルカだ…。可愛い。ありがとう凌くん。」

「どういたしまして。ってか、俺があげたかっただけだから…。」

秋穂の機嫌はなおったようだ。イルカの指輪が余程、気に入ったのか色んな角度で光を当てながら見ている。

「…でも、何で指輪のサイズわかったの?」

「手を繋いだらわかるんだよ…。何て言うのかなぁ…特技?」

「…その特技は、どや顔で言わない方がいいと思うよ。」

「じゃあ、今日でこの特技、封印するよ。」

何で?と、首を傾げる秋穂。

「秋穂の事、一生好きでいるから…。」

「またまたぁ~。」

そんな事、ありえないと秋穂は、思った。凌の言葉を鵜呑みにするなんて秋穂には、出来なかった。

「また、そんな青い顔して…。永遠なんて、一生だなんてありえないってとこかな?」

秋穂は、素直に頷く。

「俺の言葉は、いつだって本気だよ?俺の方が秋穂の事、好きだし…。」

「何、言い出すのよ…。凌くん。」

「この言葉も信じてくれないの?」

「違うよ。信じてないんじゃなくて、私の方が凌くんの事、好きかもって思っただけ。」

言ってから、恥ずかしくなったのか秋穂は、凌に背を向ける。凌には、真っ赤になった両耳が丸見えだった。

「わかった。これからは凌くんの言葉を信じるよ?」

「まかせて。俺の秋穂へのラブを毎日、聞かせてあげる。」

「そっそれは、恥ずかしいから止めてほしい。」

「そう?いっぱいあるよ?」

毎日、そんな事を言われてたら…恥ずかしくて溶けてしまう…。

「なんだ…残念。」

と、言いながら八重歯を見せて笑っている。

「残念じゃないよっ!もう意地悪っ子!」

「秋穂にしか見せないから許してよ。」

「本当に?約束、出来る?」

「もちろん!」

秋穂がスッと右手の小指を出す。

「え…?」

「指切りです!」

凌は、秋穂の小指に自分の小指を絡ませる。

「ゆびきった!」

秋穂の行動が可愛過ぎて凌は、にやついていた。

「嘘ついたら、針千本飲んでね?」

「えぇっ!マジの指切り?」

「フフ…嘘だよ。」

「ビビった…。」

そんな凌の姿を見てクスクス笑う秋穂。

「楽しそうだね。秋穂…。」

「凌くんがいるからじゃない?」

「その言葉、もし嘘でも嬉しい…。」

「嘘じゃないよ?」

不思議そうな表情で秋穂は、首を傾げる。

「隙ありっ!」

そう言うと、凌は秋穂のおでこにキスをする。

「もうっ!」

おでこを押さえて秋穂が怒る。その姿までもが可愛く見える凌である。

「秋穂が可愛いからだよ?」

悪びれもなく言う凌。

「そんなマジ顔で、そう言うの悪い癖だよ?」

「この癖も秋穂限定にしようか?」

「そうしといて…。ほんっとに軽いんだから…。」

「何?もしかして信じてないの?」

秋穂は、首を左右に振る。

「信じてるよ?でも、不安になるの。」

「嘘ついたら針千本飲むから…許して…。」

「…わかった…。」

「はぁ…。良かった…。」

気の抜けた表情になった凌を見て、秋穂はクスッと笑う。

「フフッ…。今日の凌くんは、色んな表情が見れて楽しい。」

「色んな表情を見せてるのは、秋穂だろ…。」

「そうなの?」

「そうだよ…。まぁ、自分の悪い癖とかも気付けたし…。」

満面の笑みで楽しそうな秋穂。

「嬉しそうなんだから…。」

「だって、嬉しいんだもん…。」

「なら、良かった…。」

凌は、秋穂の表情を見て、

「連れて来て良かったよ…。」

「うん。ありがとう。」

「お礼なんかいらないよ。ただのデートなんだから…。」

「そっか…。いつものデートでお礼は、おかしいか…。」

うんうんと頷く凌。

「これからも色んな所へ行って、思い出作りしようね。」

「うん。そうだな。」


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