第7話本気と怪我

 

 カラスはいろいろな鳥にちょっかいをかけています。よく見るのはトビとの軽い喧嘩ですが、フクロウに対しては

「仲間で周りをぐるりと取り囲む」行動に出るようです。

面白いことに他の国でもそうらしいので、興味のある方はユーチューブでご覧になってください。


理由は本人たちに聞くことができないのでわかりませんが、私の持論としては

「猛禽類への復讐」です。他の鷹もカラスのからかいの被害者ですが、本気になれば彼らを餌にします。日本全土にいるハヤブサはカラスよりほんの一回り大きいだけです。普段はハトを食べている彼らにとって、大きなカラスを仕留めるのは、最悪怪我をしかねない、大変な事でしょう。それを十分にカラスはわかっているので、からかいつつ、カラス対策の鷹匠の鷹におびえつつという生活を送っているのかもしれません。


 しかしバードウオッチングをする際には、やはりカラスは良い目標なのです。妙に彼らが騒いでいる、餌を食べているわけでもないのに、という場合は猛禽と出くわしていることも多いのです。空中戦を行っている場合もあります。


二年前になりますが、明らかに白い羽の、体の太い鳥がカラスと空中バトルをしているのを目撃しました。

「撮れた? 」

「遠い! 」主人と写真を見せ合いましたが、はっきりとはわからず仕舞い。

「コミミズクかなあ・・・」と期待して以後調査観察をしましたが、見つけることはできませんでした。

もちろんカラスの仲間内でやっていることもありますが、もし、そんなところを見かけたら、ちょっと注意して見てみてください。もしかしたら運よくフクロウを見ることができるかもしれません。

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