女子高校生の主人公とその周囲の人たちが日常の中で起こすロマンをとても丁寧に、そして綺麗に書いています。
作者の描く日常は等身大で、フィクションなんだろうけど本当に存在しそう、という恋愛小説の面白さを十二分に味わうことができました。
登場人物はどれも特別なものはないけれど、奥が深くて生きていて、会話文や時の文の描写からその魅力がちゃんと伝わってきます。
しっかりと過程を楽しみたい方にとてもおすすめです!
非常に「人」を表すのに長けた作品、個人的に1つだけ言いたいことがあるとすれば、あらすじに割とネタバレが含まれているので、あらすじを見ずに本編を読んだ方がいいと思います。