第181話:3年生

3年生目線




 深夜、いつもの場所で会おうと言ったらきちんと集まった。何度もここでジュース片手に語り合った。今までの思い出話が止まらなかった。最後の夜。2人の3年間の思い出が走馬灯のようによぎっていた。


「蒼桜君の3年間はどうだった?」


「大変で辛くて苦しい日も沢山あったけど、最後は幸せだと強く思ったよ。羅希は?」


「私も同じ。本当に生き地獄で何度も自分が生きている意味を求めていたよね。それでも後輩たちと泣いて笑って卒業式を迎えられると思わなかった。本当にどんなときも一緒にいてくれてありがとう、蒼桜君。」


「こちらこそ。決して要領が良くない俺を支えてくれてありがとう。同じ班の同級生が羅希で良かった。ねえ羅希。」


「何?」


「これからも一緒にいてほしい。」


「うん。私からも言おうと思ってた。これからも一緒に頑張ろうね。」

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