蒼桜目線＿＿＿

「ん…。」あの後意識飛んで…ああ、生きてる。

「神咲さん、目が覚めましたか？」

　頷くと看護師さんはパタパタといろいろしている。どうもここは集中治療室のようだ。短期間で2回もここに入るとは…心配かけたな。自分がもう戦いしか見えなくて、責任感と使命感のみで暴走しそうになった時に羅希が名前を呼んで戻してくれた…。後輩たちに恥ずかしいところ見せたな…。でも3年間戦場に立ち続けてあんなに激しい戦いは初めてだった。

「あの…みんなは…？」

「あの日戦ってくださった黒軍の皆さんは無事ですよ。」

「良かった…。あとすみません。本来は命を救う現場なのに、たくさんの人を殺めてしまいました。」

　看護師さんは複雑な顔をしながら

「とにかく今は治すことに専念してくださいね。」

　痛み止めが聞いているのか意識は朦朧としていい返事が出来なかった…。ああ、もう少し寝てもいいだろうか。ちゃんと起きたら考えるから…。みんなを褒めてあげたいから…。