第27話:恐怖
凛音目線_____
「んっ…。」
「おはよう凛音。」
「あ、おはようございます…。」
あれ?羅希先輩の腕の中?
羅希先輩が腕を解こうとするのを掴む。
「ん?どうした?」
「もうちょっと…。」
なんか甘えたくなった。
「うん。いいよ。」
「羅希先輩…こうすればなんか落ち着きますね。」
笑う羅希先輩。
それを引き離すように
「なにほのぼのしているんだー?」という声がきこえる。一瞬囚われてることを忘れていた
「ねぇ、あんた…今日はさ、私の番でしょ?」
「羅希先輩…?」
何を言うの?
「お前はそっちの気があるのかなー?」
「あるわけないでしょ。昨日のことでまた元の自分に戻ってこられたからね。さあ始めましょうか。口は割るつもりはないけどね。」
「こっちは割らせるよ。絶対。」
「羅希先輩っ!」
行かないで。
二言目は言わなかった、いや言えなかった。
「凛音、帰ったらたくさん班長に褒めてもらおうね。」
一人は怖い。昨日は羅希先輩が必死になって私を守ろうとしてくれたのが聞こえたから大丈夫だったけど。
今日は?一人で置いてきぼり。一人は怖いよ。早く助けに来て。蒼桜にい。
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