第一章 まさかの展開

「おぎゃーーーーー」




元気な産声をあげ響の意識を持ったエレンははこの世に生まれた




父『おー元気がいいなー 私がパパだぞー よく頑張ったなカレン』


母『私は大丈夫ですから、そろそろお仕事をなさってください。エレンが生まれるとわかってから随分仕事をおさぼりになっているでしょう。』




父『そうか!それもそうだな、なんかあったらすぐに言うんだぞ。仕事なんかやめてすぐ飛んでくるからな!』




母『仮にも民の上に立つ領主なんですから、そんなこと言わずにお仕事頑張ってくださいな』




「ん、、、転生したのか俺、あなたがお母さんかとりあえず眠いからね、る、よ、、、、」


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「いやぁーねむいなー 赤ちゃんの時が常に眠いとは困ったなー」


「さて、俺はどんなチートステータスをしてるかなー、あれそういえばステータスって見えるんだっけ?あれ俺もしかして色々と聞かずに来ちゃった?」




響はあこがれの魔法や転生に夢中で女神さまに何にも聞かなかったのだ。




「やらかしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 俺この世界のことなんもわかんねぇぇぇぇ」


「大丈夫大丈夫大丈夫、女神さまも称号は割と強めとか何とか言ってたし、ちゃんと無双できるはず!定番なステータスオープンから試してみよ」


「ステータスオープン!」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーステータスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




            エレン フォート


種族 人間


職業 剣魔(下級剣士)


気力  10


筋力  1


素早さ 1


魔力 使用不可


戦技 使用不可


魔法 使用不可




スキル 




称号 【器なるもの】【異世界人】【無知なるもの】




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「エレン フォートって名前なのかフォートが苗字なのかな?まぁいい名前でほっとしたよ」


「えーっと魔力わっと使用不可?どゆこと?てか下級剣士ってなに剣魔って職業じゃないのか?」


「あーまだ使えないってことかな?なんだよー焦らせるなよー とりあえず能力の把握からやるか!自分の能力をキチンと把握するのは基本中の基本だもんな!」


「先ずは剣魔からだな」




【剣魔】


世界で一人しか就くことができない職業。


常にだれか1人が剣魔という職業に就いているわけではなく、ついているものが現れることが稀。


剣職の中で唯一魔力に補正がかかり、魔法が使える。


三極剣といわれる、剣職の最高位の一つ


剣に魔法が込められる




「チート職業キタコレ!! 唯一とかテンション上がるわー でも(下級剣士)の説明がないなー とりあえず称号見てみるか、多分なんか書いてあるだろ」




【器なるもの】


身体が環境に応じて進化していく


身体に別の種族を宿すことができる。


条件のどれかを満たさない限り、魔法、魔力 戦技使用不可。


条件 上位悪魔、三獣天の系譜に連なるもの、竜もしくは龍のどれかを身に宿す。


全スキル獲得可能


称号獲得率アップ


称号進化


スキルレベル上昇率アップ


職業が上位職業の場合、制限をかける 現在下級剣士 レベルなどを上げて職業も解放されていくが


剣魔は特殊職業のため解放はされない


剣魔として能力を開放するには条件を満たさなければならない






「俺のまほぉぉぉぉぉぉぉおおう うそだと言ってくれええええええええええええ


いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ・・・・・・






「はぁはぁはぁはぁ ごほっ はぁ疲れた それにしても条件厳しすぎでしょ こんなの絶対無理じゃん しかも職業までってきつすぎ どうしろっていうんや」




             ・・称号進化開始・・




「ん?誰の声だ?」




       ・・喰 響の意識、【異世界人】と【無知なるもの】が統合・・


                【全知なるもの】に進化




「は?俺の意識が統合ってどういうこと?」


・・響さんの意識が無くなり、称号の中の存在になるということです・・




「えっとーどちら様ですか?」


・・私は【全知なるもの】です。響さんのおかげでこの世界に生まれることができた意識体です・・




「ってことは称号がしゃべってるのか、もしかしてだけど俺って消えちゃう感じ?」


・・いえ【器なるもの】の条件が達成された場合また復活できます。それまでは意識がない状態で過ごしてもらうことになりますが。 そして残念ながらもうお時間です。響さんが復活できるよう全力でエレンさんをサポートしますので、どうかゆっくり休まれてください・・


「そっか エレンのことよろしく頼むよ、、、」




ちなみに響きがしゃべれているのは、意識の中であったからである。心の声というやつだ。眠いと響は言っていたが、単純に響の意識が不安定でエレンの体に定着していないだけである。響は相変わらず残念なやつなので、そこに気づくことはなかった。


こうして 喰 響改めエレン フォートの人生は始まったのである。 




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