第12話 戦力確認
僕たち三人は王都を出発するための準備をしている。
僕の装備は三年前とは違い、色々と更新した。
そして、華奈とリリィにも新たに装備を渡したので確認をしておこうと思う。
まず、外見から。
今回、茜さんに貰った足元まであるローブは着ないことにした。
代わりに、前々から準備していた同じデザインのパーカーを上に羽織る。
その下にはシャツを一枚着ており、ズボンも黒を基調としたもので全体的に黒で統一させている。
それぞれに<防汚Lv-><全耐性Lv10><自動修復Lv-><環境適応Lv10>を付与し、とにかく洗濯などの手入れの必要が無い。
外套から追加して付与した<全耐性>は魔法・物理両対応の耐性で、<環境適応>は着用者の周囲の環境に合わせて内部の気温を一定に保つエアコンのような機能が加わったものだ。
それに合わせて、武器も追加した。
真美さんに貰ったアルアは常備していることが前提で、アルアは武器としての格が他の武器と比べて圧倒的なもので使っていると否応なく目立つので普段は収納している。
そのため、アルアはここぞというときに用いるため普段使い用の武器を用意した。
それが、双刀と盾の二つ。
双刀の銘は陽華と薄月。
両手にそれぞれ持ち扱うので取り回しのことを考えて、刀身は通常の刀より短めになっている。
名前:対刀・陽華
<付与>
不壊Lv- 魔力刀Lv10 装備者固定Lv-
<スキル>
陽光Lv- 永遠の輝きLv-
<魔力刀>
魔力を流し、刀身の補強、消費魔力量に応じて刃渡りの延長、斬撃を飛ばすことが出来る。
<陽光>
発動時に攻撃対象(複数)を指定し攻撃した際、指定した対象全てに同じ攻撃が同時に発生する。
<永遠の輝き>
太陽が出ている間、装備者の魔力が徐々に回復。
太陽が沈んでいる時には回復量が微量になる。
こちらは真っ白な刀身の刀。
柄に赤い布を巻いている。
太陽をモチーフにしており、スキルも太陽に応じたものになっている。
名前:対刀・薄月
<付与>
不壊Lv- 魔力刀Lv10 装備者指定Lv-
<スキル>
朧月夜Lv- 十五夜Lv-
<朧月夜>
発動時、この刀が他者の認識から阻害される。
<十五夜>
月が出ている間、装備者の体力を徐々に回復する。
月が沈んでいる時には回復量が微量になる。
こちらは逆に真っ黒な刀身の刀で月をモチーフとしている。
太陽と月、それを一対の双刀として自分で作り上げた。
武器の付与とスキルの違いは分かりやすい。
付与は魔法によって後から追加された効果であり後天的で、素材によって付与できるものに限りがある。
逆にスキルは武器完成(銘の決定)と共に自然と付与され、銘や作成者のイメージに応じた効果を持ち、素材などに左右されることなく付与されるが、これは鍛冶師の技量に左右されスキルを付与できる鍛冶師はほんの一握り。
続いて盾。
こちらも自作なのだが、こちらもスキルが付与され五枚で一対と言うかなり特殊な盾だ。
名前:神盾・レダ
<付与>
不壊Lv- 浮遊Lv- 全耐性Lv- 自動防御Lv-
<スキル>
五枚一対の盾Lv- 神霊の守護Lv-
<浮遊>
<自動防御>
装備者への攻撃を認識して自動的に防御する。
<五枚一対の盾>
この盾は5枚で1対。
盾一枚への干渉は無効化され、全体に干渉しなければならない。
また、破損時に一枚でも盾が原型を保つものがあれば全てが修復される。
<精霊の守護>
発動中に霊体化し、周囲から不可視となる。
この効果は防御行動時及び自身の遺志により無効化される。
サイズは縦が百五十センチ、横が八十センチで緑色と青色の二色の盾。
基本的に常時装備状態だが、<自動防御>の判定が自身の対処できない攻撃を受けそうな場合なのでほとんど使う機会は無い。
また、僕自身は神皇として<宝物庫>というスキルを入手した。
これは、“花園”の宝物庫と定めた部屋の中の任意の物を出し入れできるスキルで、収納量は宝物庫と定めた部屋に依存する。
宝物庫は空間魔法で拡張したり第二宝物庫を作ることなども可能なので実質無限だ。
現在、宝物庫には色々な世界の伝説の武器をもとにして、改良を加えて作成した武器が大量に貯蔵されている。
また、宝物庫なので、金や宝石なども保管されている。
僕のレベルがかなり上がり、さらに多くのスキルを獲得した。
今の僕が全力を出せば世界自体を一発で破壊しかねない。
また、自分で手加減もできるのだが無意識に力が出てしまう可能性も有るのでリリィにも掛けた力の発動上限を設定している。
スキルも今となっては複合スキルとしてけっこうな数が数十のスキルにまとまっている。
以下が今の僕のステータス。
スキルに関しては特筆すべき物のみの表示だ。
名前:朔月凪
種族:神皇 18歳
<スキル>
思考分割Lv10 召喚魔法Lv10 宝物庫Lv- 箱庭Lv- 制限0.1%
《神皇大権》
慈愛
称号:第三世界線神皇 愛妻家 茜色の誓い
“アルメア”限定称号:L冒険者 黄昏の焔 英雄 皇族
<思考分割>
自身の思考を分割して思考が可能になる。
<召喚魔法>
物・人・生物を召喚できる魔法。
魔力的マーカーを付けた物や契約した生物以外を召喚する場合魔力消費は増加する。
また、世界を超える際には消費魔力が超大幅に増加する。
<箱庭>
一時的に、範囲制限のある“花園”と同一空間を展開する。
展開時、ポータルとして白い立方体が出現し触れることで空間の行き来が可能となる。
また、発動者が指定した者のみポータルに触れることができる。
<制限>
自身の能力の発動上限を強制的に制限する。
キーワードの発声に寄り解除できる。
【第三世界神皇】
第三世界線の神皇の証。
所有者の能力の超越化する。
また、<全能><完全耐性><神眼>の付与。
【愛妻家】
自分の妻をとても大切にする者に送られる。
【茜色の誓い】
凪と華奈にとって忘れることのない出来事。
茜色の空の下に永遠に誓った。
【L冒険者】
“アルメア”にてL級の冒険者に到達した。
【黄昏の焔】
“アルメア”においてL冒険者凪としての通り名。
【英雄】
“アルメア”にてドゥルヒブルフ王国王都を救った英雄。
【皇族】
“アルメア”のドゥルヒブルフ王国の皇族の一員であることの証。
次に二人の装備。
どちらも僕が作成したもので、華奈には元から渡しており、リリィはさっき渡した。
華奈はオールラウンダー型だが、攻撃魔法が一番合っているようなので基本的に後衛。
一応、剣などを使った近接戦もおこなえる。
全身を白と薄いピンクを基調とした服装で、シーフなどのような軽装。
僕の服と同じ付与を施してある。
装備は、杖。
華奈のスタイルに合わせた付与を施してある。
名前:神杖・テラ
<付与>
不壊Lv- 魔力増幅Lv10 消費魔力軽減Lv10 魔法効果増加Lv10 自動回復Lv10
装備者固定Lv-
<スキル>
魔法連射Lv-
<魔力増幅>
装備者の魔力を増加させる。
<魔力消費軽減>
魔法発動時のMP消費を減少させる。
<魔法威力増加>
魔法の威力・発動効果が増加させる。
<自動回復>
装備者の体力を徐々に微量回復させる。
<魔法連射>
魔法を発動させた時に同じ魔法を魔力消費を大幅に減らして最大12発まで連続して発動できる。
名前:朔月華奈
種族:神皇妃 18歳
レベル:254
<スキル>
全能Lv- 完全魔法Lv- 完全耐性Lv- 総合戦闘術Lv- 神眼Lv7
アイテムボックスLv9 制限:0.4%
《神皇大権》
情愛
称号:第三世界線神皇妃 茜色の誓い
《情愛》
凪に近ければ近いほど攻撃を強化する。
逆に凪から遠ければ遠いほど防御を強化する。
【第三世界線神皇妃】
第三世界線神皇の妻の証。
所有者の能力を超越化する。
また、<全能><神眼>の付与。
リリィの方は聞けばパーティーのバランスを取るためにサポート特化にシフトしていきたいそうだ。
服は、今まで使っていた空色のドレスアーマーを使うとして、即席で僕の服と同じ付与を施した。
リリィの希望に合わせて、<宝物庫>に入れてあった武器の中でサポートに特化した杖を渡す。
名前:守護聖杖・トゥテラリィ
<付与>
不壊Lv- 魔力増幅Lv10 消費魔力軽減Lv10 魔法効果増加Lv10
<スキル>
守護結界Lv-
<守護結界>
回復・補助魔法発動時に少しの間装備者を中心に半径2mに強力な結界(空間魔法Lv10相当)を展開できる。
また、内部での回復・補助魔法の効果を大きく強化する。
効果解除後、10分経過で再び発動となる。
名前:リリィ・ノイント(朔月)・フィアル
種族:神皇妃 16歳
レベル:32
<スキル>
全能Lv- 剣術Lv6 日輪魔法Lv1 光魔法Lv10 闇魔法Lv2 空間魔法Lv3
並列思考Lv3 直感Lv3 縮地Lv1 魔力障壁Lv4 魔力操作Lv6 偽装Lv7
神眼Lv3 制限:0.5%
《神皇大権》
傾慕
称号:第三世界線神皇妃 ドゥルヒブルフ王国第二王女 一途
《傾慕》
凪とその妻に対する補助魔法の効果の大幅強化。
凪とその妻の傍に魔力消費無しで転移が可能。
華奈には近接戦になった時用にオリハルコン製の武器をいくつか渡した。
リリィは<アイテムボックス>のスキルがまだなので、短剣を一本だけ渡して腰に差している。
リリィは僕に追いつくために色々な訓練をおこなった結果か、魔法系統のスキルの成長がけっこう凄い。
最後に、二人の神皇大権に関してだが僕の妻ということで独立した能力と言うよりは僕に関連した能力となっている。
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