自主企画から来ました。猫犬鼠子です。今日も2話分。気になった箇所を言っていきます。
第1章―3
『音のする方を見ると、今まさに船が出港しようとしている場面だった。』
場面→所(ところ)に変えてみては。
遊覧船のとして造られた→遊覧船として造られた
せっかく親友からもらった選別→餞別
第1章―4
『長期滞在できる場所を確保したり、消耗品を揃えたりする手間が省けた。
船から降りると、私の家の馬車がなぜか待っていたからだ。』
一文を個々に見る限りでは、気になる点はありませんが、最後の『からだ』という言葉が、文の繋ぎ方を若干狂わせている印象を受けました。
〈代替案〉
『長期間滞在できる場所を確保したり、消耗品を揃えたりする必要があると思っていたのだが、船から降りると、なぜか私の家の馬車が待っていた。おかげで手間が省けた。』
こんなふうに順番を変えてみるのは、どうでしょうか。あくまで一例です。
好奇心のくすぐられるはずだ→好奇心をくすぐられるはずだ
義父様、義母様に相談することための勇気がもらえたことか。→相談するための勇気
主人公はふるまいは貴族のそれでも、生まれは下の身分だったんですね。こりゃ、意外。
作者からの返信
引き続き誤字の指摘と作品を読んでいただいてありがとうございます。
文の言い回しは書きっぱなしだと案外分からないものですね。ここでは、「リーナは自分ひとりの力でするつもりで来たのにいきなり出鼻をくじかれる」という若干の困惑を表現したかったので、代替案を参考にさせていただきます。より良い分になりそうです。
そうなんです。リーナは労働者階級出身なんです。
ここは悩みました。なぜなら、女性が社会進出しだすのは第一次世界大戦ごろの男性が足りなくなってきてしまった時期からなんです。
ですが、いったん戦争が起こってしまうと非常にまずいわけです。飛行機が上空を飛び回れるようになってしまいますからね。
しかし第一次世界大戦前にしてしまうと、リーナという少女が「戦うスキル」というものを身に着けられる場所は限られてしまいます(裏社会とか……それでも娼婦の方に行ってしまいそうなんですよ)。警察や軍が女性を採用するようになるのは前述のとおり第一次世界大戦からですから。
そんな時代に何の身分もないリーナが軍の門をたたいても追い返されるのが関の山です。ですので、後ろ盾を与えるために貴族に拾われたという設定にしています。そうすれば、文字も読めるし本も買えるし都合がいいよね! と。その所為でリーナに不遇な思いをさせて不遇しまっていることには申し訳なく思っています(ちなみに、彼女を拾った上流階級の男はエドワード・オルブライトといいます)。
彼女とハルの冒険はまだ続きます。ハルが何者なのか、魔法使いと魔術師の軋轢がどうなるのか、浸食されゆく神秘の世界はどんな結末を選択するのか……一緒に旅していただけると非常にうれしいです。
あ、リーナはワイト島の出身だったんですね。
作者からの返信
僕の描写能力に課題ありですね……。
すみません、実は違うんです。リーナはイーストエンドというロンドンでも治安最悪の半スラム街で育っています。ワイト島出身だと思ってしまったのは、たぶんワイト島の屋敷に知り合いがいたからだと思います。
アネットは、いわゆる単身赴任のようなものと思っていただいて構いません。わかりにくくて申し訳ないです。
読んでくださってありがとうございます。返信が遅くなってしまって申し訳ないです。
よろしければ、最後まで彼女に付き合ってあげてください。