企み
シガミの主の間。玉座に座す主を前に、部下数名が集っている。
「なになに。ふむう。宿を求めておいて、そのような言を。失礼なやつら」
「はっ」
「だが……」
シガミはニヤリ、と薄気味悪い笑みを浮かべ口元を歪めた。
「ふっはっは。こちらもこちらで、最初からそのまま帰すつもりはないのだ。どっちもどっちということかのう」
「シガミ様。では」
「うふふん……そうさ。多くの者が寝静まる丑三つ時あたりにでも襲撃をかけよう」
「見張りにはおそらく、伴の騎士が順番で立つでしょう」
「落とし方は、お前達に任せよう。私は、食事だけ楽しめればいいから、お前達、それまでのことは好きに楽しめ」
それを聞いて部下らも、主と同じように口元を奇妙に歪めて微笑するのであった。
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