第11話
初めての新宿でも地元と変わらなかったので
楽しかった、
カッパとはそれ以来会っていない、
金もないのにゲーセンばっかいってる大学生の相手をしているほど仕事で来ている僕には余裕が無かった、僕が変わっているから人付き合いを大事には出来ない、
僕は自閉的である、医者に聞いてみたけど前例があまりないタイプで自閉症ではないし病気ではない、分類は出来ない、近い症状の人物の記録は残ってはいるがみんな一様に当てはまる訳では無いので名前はつけられない症状だと言われた
それに加えて、僕は凄く注意をしていないと物忘れをしてしまう、
でもこれは僕の育った環境もあるから苦しいだろうけど乗り越えて欲しいと言われた
僕の感覚は間違っては無いらしいやはり嫌に思う物は実はみんな嫌に思っていることで、
生きていくために皆それに沿わせてやって来ている、考えれば考えるほど答えは単純なのに解決策の無い問題になってしまっている、若い言葉でいえばそびえ立つ糞だ、
長い間この国に垂れ流してきた汚物がファットバーグに変わってしまっている
皆が目を背けて鼻を摘まむ誰もが処理に困っているそんな問題を考えて見た事が有るだろうか?
自分の生きている間の平静があれば事は済んだとお思いかも知れないが事はそれほど単純ではない、それを続けてきたが為垂れ流す汚物を支える下水道の役目をしてきた者達の疲労限度、疲労限界に達した所を残った者達で埋め合い、定義として成り立ちが崩壊した
安請け合いに部品も抜け落ちていく
その繰り返しにより、取り返しの着かないところまで来ている、労働の在り方、心持ちというのは古い本には沢山書いてある、
ただファクトリーオートメーションが見え始めたばかりの時ですら人間が機械に使われているようだと揶揄され、それを利益のため推奨しない方向にこぎ進めればこの近大文学の警鐘が現代に繋がると言うことは結果として見えている、既に近代化が始まったばかりには現代の姿は予見されていた、それほどにまで単純な問題なんだ、
間違って車が自分を飛行機だと思い込み穴の上を飛び続けている、
一度こっぴどく墜落しただろう、墜落した機体は今どうやって動いている
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