第10話

僕は大ガードしたに歩く間に鞄からスピナーを出した、真っ赤なナイロンのダブルライダースだ、、着たらとても気持ち良かった、

東京の人混みが心地よく思えた、

カッパはキャッチが怖いと言って僕を脅したけどキャッチは寄ってこなかった、

僕にとっては天空の覇者Z の一巻のような面白さだった、(この気持ちが知りたければ読んでね)誰も持っていない、誰も着こなせない、そんな服で町を歩く、いままでの事がとても意味のあることだと感じた。

でも僕は気づいていた虚しさにも、、

僕は労働からは逃げない事を軸に置いて戦う、その結果がスピナーだ、

金を持った人間でも、逃避をする人間にも、素直に慣れない人間でも、ズルい人間でもこれは形にならない、いくら素質があれど、ある行いをしなければ成り立たない、

そのスピナーが似合う人間であろうとする努力のしない人間にはスピナーは永遠に持ち主を見下すだろう、永遠に着られてしまう。

スピナーを似合う人間を想像すればいい、ズルい人間がきてるのか、金に物を言わせた人間の服か、逃避をする人間の為の服か、

その想像をしないが為にいつまでたっても答えが見つからず、理想にすらすがれないのだ、僕の思いで言えば、スピナーの持ち主はバカで有っていい、興味を追うから失敗し、バカと言われるんだ、ただ素直に人の気持ちを理解しようと努力し労働から逃げず汚れなき優しさを持った男であってほしい、

じゃないとロックじゃない、ただ回りの人間にこの熱さは消えつつあるだからみな弱いんだ、服装の発達が無い奴はいつまでたっても自分の理想すら見つからん人間だろう、

かといって世を見渡す目も持たない、常識に囚われているということに気づきながら、常識に囚われたくないと思っている時点で常識に囚われているいるんだ、見渡せば何が常識かわかるはずだ、見渡して常識がわからないのもそれは常識的だ、常識というのは気づかないような当たり前の事だから常識と言われる、その人はトートロジーに陥っていることすら自分では気づいていない、この時点で既に形成された理想である、形成された理想と僕の理想は如何なる違いがあるか、僕の持つ理想が何故誰とも違うか、自分なりに展開して見ようと思う、

僕は確かに正しいことや格好いい事を見ることが幼児期から好きだった、ただ憧れとは違うのだろう、これは僕の欠陥だ、その姿を他人から吸収した所で僕はそのままの形での吸収が出来ない、僕の中で改変をする、もっとこうしたらキザでもっと格好いい、その美学の類の感覚は僕を通した時点で入出力のロジックで別の物となる。

普通は聞いたままの行動が取れるらしい、

僕は下手だ、何故か、噛み砕いてしまう、ゲームも慣れてくると慣れる前と同じ難易度じゃないと納得出来なくなる、

シューティングだとしなくていい事をして一向に上手くならない、こんな調子だから人と競える遊びがない、全部中途半端だ、

実際に僕は文学が好きなわりに物書きに慣れるほど学は無い、中途半端だ、

勉強した人間はバカにするよ、それゆえ嫌になる





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