男主人公が美形のキモメン~元夫の番犬を手なずけた①

最近、Ebookjapan で無料タテコミ読んでます。設定軽めのファンタジーとか読みたいと思って、婚約破棄から始まる…とか、悪役令嬢の…とか、手あたり次第呼んでたのに、いつの間にか重いの読んでた。つらい。


中でもこれは読むとうわああ!となるのでお勧めしづらい。婚約破棄どころか離婚。泥沼どころか血みどろの復讐劇で、いわゆる回帰ものです。帝国の皇后であったラインハルトは後ろ盾である養父を浮気者の皇太子の命による出征で殺され、養父を慕っていたラインハルトは皇太子を恨み、酒浸りの日々。そんな時、神への祈りが届いたか、父の葬儀の日に回帰。父の剣で皇太子の片脚を刺したラインハルトは母方の小さな領地に送られ、そんなとき、山の中で小さな男の子を拾います。ラインハルトには回帰前の記憶があり、その子が元夫の騎士番犬ビルヘルムだと確信。強大な戦力を夫にとられまいと自宅に連れ帰り、可愛がって育てるのでした。兄のようにラインハルト一緒に育った騎士のディートリッヒもそこに加わり細々領地を経営することに。


私の推しはディートリッヒなんですが、この人凄く明るくて、気さくでイケメン(私は陰キャなので明るいキャラが好き)。15歳の時に幼いラインハルトに告白されたことを自慢する、貴族の三男坊。きっと養父さんは当初この人に領地を継がせてラインは帝国の皇后に、ていう計画だったんでしょうね。拾った子供ビルヘルムと、この人とラインで、つかの間家族のように暮らすんですが、その後東部の野蛮族との戦いにディートリッヒも幼いビルヘルムも戦争に駆り出されて数年離れて暮らします。


さてこのビルヘルム、回帰前に一度この領地に滞在したことがあり、そのときは無口で小山のような大男でした。ラインはこの男に皇太子に尽くしても意味ないと苦言を呈したことが一度あっただけ。回帰後は15歳のビルヘルムを拾ったのですが、言葉が不自由で、ラインにいきなり抱き着いてキス?しようとしたり。私ちょっとキモイ子と思ってました。その後成長しても安定の執着っぷりで、「ラインハルト様にしか興味ありません」と豪語。ヒーロ―のはずなのに、やっぱキモイ。怖い。ヒロインであるラインハルトは、手が足りないからって15歳のビルヘルムをディートリッヒとともに戦場に向かわせちゃう鬼畜ですけどね。そして序盤の事件としては、


いやあああああああ、私の推し、ディートリッヒが死んだーーーーーーーー!!!


でも、棺は空。私以上にショックを受けるラインハルト。

せっかく戻ってきたビルヘルムをもガン無視で悲しみにくれます。

そしてここから、わたしの中で疑惑の芽が芽吹いたのです。



ディートリッヒ《恋敵》を殺したのはビルヘルムじゃないのかって。











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