ドラゴンを手なずける方法 by PIMO
タテコミレンタルで読んでいるコミックなんですが、20代前半で早逝したOLがRPG風の世界で一国の姫ユミとして転生、何故か森の中で倒れていたところをイケメンの大商人カシドによって助けられ、城に帰ります。
おりしもその国の国王たる兄が、大国の皇帝と、妹であるユミ姫との政略結婚を利用して皇帝をを毒殺するクーデターを企てたあげく、失敗して殺されてしまうのです。転生者である姫は帝国の後宮に連れていかれるのですが、そこで愛妾としてではなく、臣下として商いを行い帝国に貢献しつつ、帝国内の学校に通いながら自国の領主としての道を目指し始めるというのが、凄く雑な大筋です。
さて彼女をとりまく環境、恋愛面では…
銀髪美形でエルフ系の皇帝=はじめは彼女のことを人質のひとりや駒としてしか扱っていなかったけど彼女の価値、頭の良さや彼女の血が持つ特別な能力に気づいていくとともに執着し始めます。でも彼女曰く「あの人のこと男と思えない」そう。
ダークスキン黒髪スパダリ系商人カシド=実は最初から彼女を助け出す気満々で城の中まで忍んできたり、衛兵の振りをして忍んできたり。あからさまに好意あり。
この二人を利用しつつ彼らの間を飄々とすり抜けるけどユミは仕事が一番なところ、前半好きでした!早々にカシドさんに傾いちゃうんですけどね。すみません!ネタバレ。でもご安心くださいそれだけじゃないですから!
この話長いし、設定やや複雑で中だるみしますが私は楽しく読めました。
その理由は、ユミと同じように人質として帝国に連れてこられて、学校に通って居る諸国の子息が二人いるんですけど、この子たちとのやりとりがかわいくて、お惚けで、ともすれば殺戮と侵略、強制と略奪など暴力の応酬になりがちな話に、癒しと若さをそえてくれます。多分人によってはいまいちかもしれないですが、ふんわりした優しい絵柄にほんのちょっとだけお色気のある冒険譚と思ってゆっくり読みすすめていくのに適したお話だと思います。小学生並みの感想ですみません。
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