第15話 違和感
「では失礼いたしますね」
そう言って着物を脱ぐチュラ。
あっという間に襦袢のみの姿になる。
(服の上からでもわかったけど……この人いい体してるなぁ……)
色香匂い立つ抜群のプロポーションにビビる瞬。
一方でオトはかちゃかちゃと刀和のベルトと格闘していた。
「なあシュン。これってどうやって取るの? 」
「え~と……これはねぇ……」
そう言いながら『私はなんでこんなことやってんだろう? 』と言いたそうな顔で刀和のベルトを取る瞬。
「よいしょぉ! 」
刀和のベルトを外すと勢いよく脱がすオト。
ふわふわ
その勢いにボクサーブリーフにシャツのみの姿で部屋の空中でぐるぐる回転する刀和。
(シュールねぇ……なんなんだろこれ? 誰得? )
未だに納得のいかない顔で手助けする瞬。
その様子を見たチュラの顔が険しくなった。
「姫様。そのように勢いよく脱がすものではありません。こうやって、気分を出しながら脱がすものです」
そう言ってものすごく色っぽく……ねちっこく……刀和の白シャツを優しく脱がすチュラ。
「……おっ♡……ふぅ……」
チュラの指使いのせいなのか、刀和が変な声を漏らす。
(……なんかあたしまで変な気持ちになってきた……)
妙な空気にやられて顔を赤くする瞬。
「……いよいよ……」
ごくりと唾を飲んでゆっくりとボクサーブリーフを脱がすオト。
そしてついに刀和のアレが御開帳される。
「おお! これがチン〇ンかぁ! 」
オトは始めて見る生の『ソレ』に感嘆の声を漏らす!
だが、一方で瞬とチュラが眉を顰めた。
((……あれ?……))
二人とも違和感に首をかしげる。
なんだか知っているのと違うような気がしたのだ。
((……なんかおかしいような……))
瞬とてお年頃なのでAVを一切見ていないわけでは無いし、ちゃんと自主学習はしている。
一方で美貌の熟女であるチュラは実戦で何度も『ソレ』を見ている。
だが、何かがおかしいのだ。
二人が不思議な違和感に戸惑っていると、困った顔でオトが声を上げた。
「なぁ……こっからどうすんだ? 」
「えっ? ああっ! そこからは教えたとおりにこすってください」
「……こうか? 」
「もっと優しくです! こう……こんな感じで」
慣れないオトの手つきを実地で教えるチュラ。
(ふむふむ。なるほど。勉強になるなぁ……)
ごく自然に勉強し始める瞬。
それを見てにやりと笑うオト。
「嫌がってた割にノリノリじゃん? 」
「いや、これはいつか白馬の王子様が来た時のための勉強だから、決して邪な気持でやってるわけじゃないからセーフセーフ! 」
「ちょっと何言ってるかわかんない。白馬って何よ? 」
「良いから! ほら、ちゃんとこする! 」
「はいはい」
白馬の王子様にいかがわしいことを考えていたと言わんばかりの言い訳をする瞬。
一方で『白馬』が何を指しているのかがわからないオト。
そうこうしているうちに刀和の『ソレ』が大きくなり始めた!
「おおっ! これがボ〇キかぁ! 」
目を輝かせて喜ぶオト。
そそり立つ刀和の『ソレ』を色んな角度で観察する。
だが、段々とその顔が凍り付き始めた。
その余りの異様さにビビったのだ。
一方で瞬の脳裏にある音楽が鳴った。
(ちゃっちゃちゃー♪ ちゃっちゃちゃー♪ ちゃらららー♪ )
トップ〇ねらえのガン〇スター発進のテーマが流れる。
「……ガン○スター……」
その余りの大きさに瞬は知っているロボットの名前に例えた!
一方、美貌の熟女チュラは完全にビビっていた!
(お……大きすぎる! )
刀和の『ソレ』は恐ろしく大きかったのだ!
用語説明
トップを狙〇
その昔ガイナ〇クスから出たOVAで少女たちが戦う熱血ロボットアニメ。
アタックナ〇バーワンという女子バレーの熱血アニメのパロディのような内容だったが、今ではこっちの方が有名になった。
女子の熱血スポコンドラマってなんで無くなったんでしょうね?
共感得られなくなったんでしょうか?
スパロボ等で有名になり、今見ても面白い名作。
見たことない人は今すぐTSU〇AYAへ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます