第16話 危機
それは剣というにはあまりにも
大きく!
太く!
厚く!
そして大雑把過ぎた。
それはまさしく『鉄塊』だった。
ベルセ〇クの名言が頭によぎる瞬。
それぐらい刀和のチン〇ンは大きかった。
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
先ほどまで意気揚々と刀和の服を脱がしていた三人が一様に黙り込んだ。
スッ
三人に揉みくちゃにされていた刀和の体がふわりと中央の床に落ちる。
三人は刀和のガ〇バスターをしばらく凝視していたが……誰からとなく三人同時に両手を伸ばして直径を確認し始める。
少なくとも片手で作る丸では計れないことが分かった。
手で測った直径をそのまま自分の『アレ』に当てて、色々と試行錯誤してみる三人。
(((……入らなくね?……)))
明らかに穴よりも二回りほど大きいサイズに恐怖する三人。
ごくりと唾を飲んでから、震え声を上げるオト。
「……え~と……男の人って……みんなこんな感じなの……かな? 」
ちらりと瞬の方を見るオト。
(あたしに聞かないでよ! )
瞬の場合はモザイク越しになるのでどうしても本物と比べるとサイズが大きめに見えている。
だが、どう考えても大きすぎるのは明らかだ。
「……多分……通常の三倍は大きいと思う……」
冷や汗ダラダラに答える瞬。
瞬は助けを求めるようにチュラの方を見る。
チュラは顔が真っ青になっており、恐怖に震えていた。
(聞くまでも無いわね……)
この中で唯一経験済みで……しかもこれから入れる予定だった人間がこうなのだ。
チュラは恐怖に震えて、後ろに下がって頭を下げる。
「姫様……どうかご勘弁を……このようなものを入れたら裂けてしまいます……」
(……やっぱり……)
子供産んでるはずのチュラの言葉で瞬は確信をもった。
刀和のガ○バスターは尋常でなくデカい!
オトは困った顔になってしまった。
「……あー、中止だなぁ……」
流石にこのまま無理を通すわけにもいかないので素直に諦めるオト。
だが、困った顔で『アレ』を凝視する。
「結局……『これ』はどうすればいいの? しまえるかな? 」
「……げ、現状で十分は持ちますが、放っておけば収まるかと……」
慌てふためきながら答えるチュラ。
ちなみにこの世界ではちゃんと24時間制で一時間60分である。
「それでも収まらなかったら? 」
「いざとなればぶつけるまでよ! 」
「やめてくださいシュンさん! 私が壊れてしまいます! 」
土下座していたチュラを前に出そうとする瞬と必死で抗うチュラ。
すると、刀和の方で変化があった。
「う、う~ん……」
今にも起きそうな雰囲気である。
刀和が薄目を開けた!
「「「あわわわわわ!!! 」」」
やっていたことがバレそうになって慌てふためく三人。
だが、刀和は薄目を開けただけですぐにまた目を閉じた。
その時……全員が思った!
(((後二分持たない! 抜かなきゃ駄目だわ! )))
もはや一刻を争う事態になったことに気付いた女三人は覚悟を決めた!
「ようし!やってみる! 」
「イカせる! 」
「ぬけてぇ! 」
女三人で刀和のガンバ○ターに攻撃を始めた!
「く、挫けちゃうわ!駄目な私…… 」
「逃げないでください姫様! 」
「ハートが傷だらけなんだけど……」
「シュンさん! しっかり! 」
「無くした涙がヒリヒリするぅ……」
「これぐらいでビビッてちゃだめです! さあ急いで! 」
逃げ出したいオト。
頭の中で『FLY HI〇H』が流れている挫けちゃいそうな瞬。
二人を必死で励まして何とか抜こうとするチュラ。
その甲斐あってか……遂に『ソレ』はビクンと震えた!
ぴゅっ
白い液体が飛び出してきて、空中を漂い始めたのでさっと手ぬぐいで取ってしまうチュラ。。
そして、すぐに『ソレ』はしゅるしゅると小さくなり始めた。
「「「……ふぅ……」」」
一息つく三人。
すると、刀和が再び目を開け始めた!
(((あわわわわ!!! )))
慌てて逃げる三人。
パカン
チュラが手近な蔀(しとみ)を開く。
(さ、早く! )
シュバババッ!
開いた蔀(しとみ)からすぐに飛び出す三人。
パカン
蔀(しとみ)を閉じると同時に刀和が目を開いた!
「……うう~ん……なんかねむ……っておわ! なんで裸なの! 」
びっくりして恥ずかしそうに服を探す刀和を蔀越しに見て、三人とも心の中でゴメンと謝った。
だが、三人は気付いていない。
別にわざわざ抜かなくても、そのまま逃げればよかっただけだったことを。
用語説明
F〇Y HIGH
ト〇プを狙え!の主題歌。
挫けちゃうわ♪ ダメな私♪ 傷だらけのハート♪ 失くした涙が♪ ヒリヒリ♪・・・・・
元がアタッ〇ナンバーワンのパロディでもあるのでこういった歌になっている。
性教育
ここを軽い考えで厳しくした結果が今の少子化の原因だと思うんだけどなぁ……
エロって三大欲求の一つだから綺麗事だけでどうにかできるもんじゃないのにねぇ。
そりゃ、性欲が枯れ果てたじーさんばーさんにとってはそこを超越して高尚なことを考えると思うが、子供にまでその価値観を強制するのはイカンと思う。
だからと言って未成年にそれを許すと猿のように見境なくやるので一番難しい教育でもある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます