第11話、チーム、松永班その①

松永「さて、安価の結果。このような組み合わせになったが・・・」



ベルフラウ「楽しそうなチームでよかったであります。あのハイブリットだけは嫌でありましたから」



アズラッテ「そこまで嫌な人ではないよ、ベルフラウちゃん。でもせっかくこのチームになったから頑張ろうよ」



松永(戦闘面でものすごく心配だ。戦えるのが自分だけと言うことに)



ベルフラウ「では出発するであります。未知なる世界にGO」



アズラッテ「遠足みたいで楽しいそうだね」



松永「あのー、無人島ですよ。一応、無人島ですからね。無人島の割には人が多い気がするけど無人島ですから」



ベルフラウ「そこは気にしないであります。まず、今を楽しむことが大切なことであります」



松永「今を楽しむか・・・たまにはいいことを言うじゃないか、ベルフラウ」



ベルフラウ「たまには余計であります」




・・・・・・




ベルフラウ「特に何にもないでありますね。無難に進んでいるであります」



アズラッテ「でも戦いが無くていいじゃないかな。楽しく遠足みたいに出来ているし」



松永「うん・・・・そうだね。まあ、特に変わった・・・・あれーーーーー??」



ベルフラウ「どうしたでありますか、そんな声を出して何か見つかったのでありますか」



松永「あれあれ、絶対に人工物な物を見つけた。やばいって絶対にイベントが起きそうな場所だよ」



アズラッテ「すごい、古代遺跡みたいだね。何かお宝がありそうな感じがするね」



ベルフラウ「お宝でありますか、なら一番最初に見つけるであります」



松永「こらこら、勝手に行動するな。どんな場所かわからないだから迷子になるでしょう」



ベルフラウ「子ども扱いしないでほしいであります。そんなに子供に見えるでありますか」



松永「間違いなく子供に見える。それも合法ロリとタグにつけられそうなほどに」



ベルフラウ「ひどいであります。こう見えても立派なレディーでありますよ」



松永「はいはい、立派なレディーですね(棒読み)」



ベルフラウ「もう怒ったでありますよ。一人で宝を見つけてやるであります」



アズラッテ「本当に一人ではいちゃった。私たちも急ごうよ」



松永「そうだな、こんなところで一人にするのはとても危険だ。急いで向かうぞ」




・・・・・・



ベルフラウ「まったく松永はひどいであります。レディーを子ども扱いするなんて・・・でも子供っぽいところは分かっているでありますが・・・どうしようもないではありませんか」



???「なら立派なレディーにでもなってみる」



ベルフラウ「誰でありますか。さてはここの宝を守っている門番でありますね」



???「いや、門番とかしていないし私はあなたが子供っぽいところを無くしたいという願いで来ただけなのに」



ベルフラウ「そんなことが出来るのでありますか。松永たちを驚かすほどのレディーになれるのでありますか」



???「もちろん、この先にある宝玉を持ってお願いをすれば叶うはずよ」



ベルフラウ「そんなうまい話を誰が信じるでありますか」



???「それなら良いけどせっかく誰もが認めるレディーになれるチャンスだったのにな」



ベルフラウ「・・・・嘘ではないでありますね。信じてもいいでありますか」



???「もちろん、嘘だった時は・・・・この世界のことをすべて話してあげる」



ベルフラウ「うん?この世界のことを知っているのでありますか」



???「まあね、それではこれで・・・後、アズラッテちゃんにもよろしく言っておいてね」



ベルフラウ「き、消えたであります・・・・奥に向かってみるのであります。本当か嘘か確かめてみるのであります」



・・・・・・



松永「まったく、どれぐらい奥まで行ったんだ。ベルフラウのやつ、後先を考えずに向かいやがって」



アズラッテ「でも見捨てることはしないでね」



松永「するわけないじゃん。それだったらここまで来ない・・・何かいなかったか」



アズラッテ「何か見えたの、松永さん」



松永「う・・・ん、私にとって一番見たくない物が・・・ね」



アズラッテ「それは何?聞きたくないけど教えて」



松永「それは・・・・で、で、で、出たーーーーーー。いやーーー、巨大な蜘蛛ーー。助けてーー、アズラッテ、お願いだからなんとかしてーー」



アズラッテ「無理無理無理、あんなに大き蜘蛛を相手にするのは。逃げよう」



松永「無、無理だ。あまりの恐怖に足が動かない。このままだとアイツの晩御飯になる運命だ」



アズラッテ「もう、どうすればいいの、松永さん」



松永「来世に賭けよう、蜘蛛がいない世界に行くことに今はそれを祈ろう」



アズラッテ「諦めちゃダメー」



???「本当じゃ、蜘蛛ごときに泣き出すとは情けない男だのう。久しぶりに人に会えてうれしいから助けてやるのじゃ、童に感謝するのじゃ」



アズラッテ「す、すごい魔法だ。松永さん、私たち助かりそうですよ」



松永「あなたはイッツキ・カオスでお間違いないでしょうか。どうか、蜘蛛をすべて倒してください、お願いいたします」



イッツキ「まったく男なのにだらしがないの。仕方がない童は今は気分が良いから特別に助けてやるのじゃ」



アズラッテ「でもすごい、あんなにいた蜘蛛がほとんど全滅させた、伝説の魔法使いみたい」



イッツキ「ふっふっふっふ、そう思って仕方がない。なぜなら童は最強の魔法使いじゃからのう」



松永(・・・・本当は上にあと数人はいるけど・・・)



アズラッテ「それなら、最強の魔法使いさん。私を弟子にしてください、まだいろいろと未熟なのですがどうかお願いいたします」



イッツキ「そこまで言われたら仕方がないのう、特別に弟子にでもしてやるのじゃ、感謝するのじゃ」



アズラッテ「はい、ありがとうございます。頑張って強くなって見せますね」



松永「イッツキ殿、後ろ、後ろまだ親玉の蜘蛛がいるぞ」



イッツキ「何、不覚であった。まさか、取りこぼしがあるとは」



アズラッテ「師匠ー、危ない」



???「ここは私に任せるのであります」



松永「どなたか知りませんが感謝します(えらい美人な人だな。それも傾国の美人と言われてもいいほどに美しい人だな。ただ、喋り方がベルフラウに似ているのが少しもったいない気がするが)」



アズラッテ「もう、すごすぎてついて行けないけど・・・」



松永「大丈夫だ、私もついて行ける自信がない。仲間はここにもいるぞ」



アズラッテ「蜘蛛を見て大泣きしていた人と同じになりたくない」



松永「ガーン、ガーン、ガーン」



???「そのショックの顔芸みたいで面白いでありますね、松永」



松永「どうして私の名前を知っているですか、どこかで出会いましたっけ」



???「まったく少しばかりレディーに近づいたら分からなくなって私はベルフラウでありますよ」



アズラッテ・松永「「・・・・えーーーーーーーー」」



松永「どうした、どうしたらこんな短時間でそんなに変わったんだ。おかしいだろチンチクリンに近い奴が急に美人の中の美人になった」



ベルフラウ「なったものはなったのであります。これが私の実力であります」



イッツキ「どうか知らぬが・・・なんだその体つきはそこまで童を馬鹿にするのじゃ」



ベルフラウ「嫉妬が起きても仕方がないであります。今の私は最高のレディーでありますから」



イッツキ「アイツを少しばかり懲らしめてもよいかのう」



松永「むしろやってください、イッツキ殿。調子に乗っているアイツを懲らしめてください」



ベルフラウ「そんなに簡単にやられるほど今の私は弱くないであります」



イッツキ「そんなことをいつまで言っていられるかのう。すぐに降参させてやるのじゃ」



・・・・・・



イッツキ「負けたのじゃ・・・この童が」



ベルフラウ「強かったでありますが今の私と戦ったのが不幸であったであります」



松永「お前ー、どんな危険な物を使った。そうじゃないと最強クラスのイッツキ・カオスに勝てるはずがない」



イッツキ「こら、最強クラスじゃなくて最強じゃー」



ベルフラウ「そうでありますね、この奥にあった宝玉にお願いしたらこんな姿に変わったであります。まあ、少ししか変化はなかったでありますが・・・」



松永「どこかだーー。全然、違うじゃないかー、喋り方が同じ以外は全然違うからな。今度、知り合いに言ってみろ。ありえないという言葉が顔に出るぐらいに信じられないからな」



ベルフラウ「ひどいでありますよー、アズラッテちゃん」



アズラッテ「そうだよ、いくらなんでも・・・ってベルフラウちゃん、胸、胸、大きいのが当たっているから、苦しいから」



ベルフラウ「すまないであります、まだ体が慣れてなくて・・・それにしても少しばかり動きずらい所もありますよ、この体は」



イッツキ「そうか、そうか、なら少しばかり胸を無くしてやろうか」



ベルフラウ「それは困るであります。せっかく胸が大きくなったからにはこれで男たちを誘惑しておいしい物をたくさん楽に食べられるであります」



アズラッテ「そんな大きな胸だけでそんなことは無理だと思うよ」



松永「そうだ、そうだ。そんなことを知ってくれそうなのはニトスぐらいだけだ」



アズラッテ「いることはいるの?」



ベルフラウ「それとこの奥にいろいろと不思議なものがあるのであります。どうか、見に来てほしいであります」



松永「確かに気になるな、もしかしたら新しい情報も得られるかもしれないからな。ベルフラウ、その場所に案内してくれ」



ベルフラウ「わかったであります、ほかの二人に行くでありますよ」



イッツキ「童があんなにやつに負けるとは、ぐすん・・・童も絶対にあやつが使った宝玉と言うやつを見つけて立派になってやるのじゃ」



アズラッテ「私も見つかったらな、あんな風になってみたいな」



松永「そうか、二人とも、今の姿でも十分可愛いから気にしなくてもいいと思うけど・・・」



イッツキ「お主・・・さてはロリコンか」



アズラッテ「・・・松永さん、それはすこし・・・」



ベルフラウ「松永はロリコンでありますか、これはみんなに言うしかないでありますね」



松永「どうしてそうなったー、私がロリコンだとそんなこと絶対にあるわけ・・・・・・・・・・・」



イッツキ「さて、あのような変態を置いてさっさと行くのじゃ」



アズラッテ「そうですね、師匠。今は早く彼から逃げたいです」



ベルフラウ「私も全速力で離れるのであります」



松永「待て待てー、私を勝手において行くなー。安心しろ、絶対に襲わないからさあ、こんな蜘蛛がいる場所で私を置いて行かないでー」




続く

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