第9話、テリジノサウルス討伐

松永「流石、草食最強クラスの恐竜だけはあるな。こんなに力を出しても倒せないでいるとは(マジで強いですけどー、私は本当に大丈夫なのであろうか)」



ベルフラウ「このままいけば勝てると思いますので今日の晩御飯でも考えるであります」



ツヴァイ「そんなことを考えるのはきっとお前ぐらいだけだぜ。それに勝てる保証なんてどこにもないだからさあ」



ディライ「だが、このままいけば負ける要素も少ないがな。あくまでこのままいけばな、先にアイツの体力が尽きたら終わりだがな」



アズラッテ「でも向こうの方もかなり傷があるよ、きっと大丈夫だよ」



松永(何そこで観戦しているだ、早く逃げてほしい所なのに。正直に言って今の自分ではこのテリジノサウルスを倒すのにはかなりのリスクが必要だ。出来ることならうまく追ってこれないぐらいの傷を与えてさっさと逃げたいところなのに)



ベルフラウ「それではどれぐらいで倒せるか賭けてみるでありすか。私は一時間ぐらいだと思っているであります」



ツヴァイ「そうだな、俺様は二時間ぐらいだと思っている」



アズラッテ「私は三十分ぐらいかな」



ディライ「・・・・十五分」



松永(戦いが終わったらあいつら四人とも仲良く一発殴ってやる。そのためにも絶対に生き延びてやる。そのためにもこいつに勝たないと)



ディライ「どうやらさらにスピードを上げたみたいだ。しかし、その代わりなのかこちらに一瞬、殺気を感じただが」



ベルフラウ「気のせいでありますよ。あちらの戦いに集中してこちらに対する余裕なんてないであります」



松永「そろそろ終わりにするぞ。出来ることなら使いたくはなかったが・・・では参るぞ・・・・桜流、奥義・・・徒桜」



ツヴァイ「!!なんだあの動きは」



ディライ「・・・・想像以上に使えるやつだったな」



アズラッテ「ディライさん、何か言いました」



ディライ「別に何も言っていないが」



ベルフラウ「すごいであります。あの化け物恐竜を倒したであります」



松永「なんとか倒してきたぞ、みんな」



アズラッテ「すごい、本当に倒しちゃうなんて」



ツヴァイ「そんなに強かったら最初から出せばよかったのに。どうして今まで隠していたんだ」



松永「別に隠していたわけではないが・・・とりあえずお前たち、一発殴らせ・・・」



ベルフラウ「大丈夫でありますか、急に倒れたであります」



松永「きっと戦いの後だから疲れが溜まっただろう。時間もすればよくなると思うから気にしないでくれ・・・・後、少しばかり休むだけだから」



ベルフラウ「そんな状態で言われても説得力がないであります」



ツヴァイ「とりあえず、休めそうな場所を探してそこで休もうぜ。このまま野宿と言うわけにもいかないからな」



ベルフラウ「それには賛成であります。いくら野宿になれていると言っても嫌でありますから」



アズラッテ「野宿になれているの、ベルフラウっちは」



ベルフラウ「もちろんであります。こう見えて野宿のプロでありますから」



ディライ(・・・野宿にそもそもプロとかあるのか)



ツヴァイ「まあ、一番の問題は野宿が防げそうな場所があるかと言うことだが」



???「それならいい場所を教えてあげても良いわよ」



ディライ・アズラッテ・ベルフラウ「「「!!」」」



ツヴァイ「この声は・・・ハイブリットか、どこにいる姿を現したらどうだ」



ハイブリット「そんなことを言わなくても姿を現すわよ。それにしてもツヴァイ、まさかこんな場所で再開するとはね。それにかわいい子に面白そうな人たちもつれてどうしたの」



ツヴァイ「どうしたのじゃねえよ、こちらは全く知らない場所に飛ばされて困っている人たちの集まりだ。お前こそ、ここがどんな場所かわかるのか」



ハイブリット「そんなの知るわけないじゃない。私だって殺されたと思ったらここにいたんだから。それにしても不思議だよね、死んだ者たちが集まるなんて・・・ここは地獄もしくは天国なのかしら」



ディライ「少なくても天国ではないな、だが地獄でもなさそうだな」



ハイブリット「となると異なる世界に呼ばれたと考えていいわね。それもかなり強力な力を持った誰かに・・・・少しばかり心当たりがあるわ」



ディライ「ほう、それは一体何者なんだ」



ハイブリット「私も確信はないだけどここに連れてきたであろう存在を確認したわ、どこかの女神だった・・・大切なことはこの後のことだけどその女神の気配と言うべきなのかしら。今、倒れているこの男に近いものを感じた。だからこの男が何かしら関係していると思うわ」



ツヴァイ「こいつが関係しているのか。全然、信じられない・・・とこいつの強さを見る前ならそう言うであろうが確かにその可能性は否定できないか」



ディライ「ほかには情報はないのか、流石にこれだけで判断するのは少なすぎるからな」



ハイブリット「そうね、ほかにあるとすればこの単語が気になるかしら」



ベルフラウ「その単語とは何でありますか」



ハイブリット「・・・・月魔族、これが気になることかしら。聞いたこともない種族だけど何かしらが握っていると思っているわ」



アズラッテ「!!その月魔族は聞いたことがある」



ディライ「何、どこでそれを知った」



アズラッテ「確か、この場所に来る前のことだったけど真っ白い場所で一人だった時に声をかけてくれた綺麗な女性が心配してくれて友達に謝りたいとお願いしたら魔法の才能を開花させてあげると言われて。そしてあなたの親友がいる世界に飛ばしてあげると言われてこの世界に飛ばれたんだ。夢だと思って言わなかったけど」



ハイブリット「その女性も月魔族と言ったのね、アズラッテちゃん」



アズラッテ「うん、確かに言っていた。それにその女性は過去に来たとかも言っていた」



ツヴァイ「何か余計ややこしいことになったな。そいつは過去に来たと言っただろ、これで余計情報を集めないと分からないぜ・・・だが、もしかしたらこの月魔族やその女神や月魔族と名乗った女性をこいつなら知っているかもしれないぜ」



ハイブリット「それは本当なのかしら、いまいち信用できないけど・・・」



ディライ「だが、我々しか知らないことも知っている点を考えたら可能性はあるな」



ベルフラウ「なら松永が起きたら聞いてみるであります」



ハイブリット「そうね、なら休めそうな場所のところまで案内してあげるわ」



ツヴァイ「しかし、この世界が分かったところでどうやって元の世界に・・・その前にどうやって生きていくか、考える必要があるぜ」



ベルフラウ「なんとかなるでありますよ。それよりもお腹が空いたであります」



ハイブリット「本当に可愛いわね、少しは楽しくなりそうで良かったわ」



アズラッテ「何かいろいろと色っぽいオーラを・・・少しばかり羨ましい」



ハイブリット「そんなことないわ、あなたはあなたなりに可愛いところあるのだから気にしないで」



アズラッテ「う、うれしいけど・・・そんなにさらわれると・・・は、恥ずかしい」



ハイブリット「本当に可愛い、ずっといじっても飽きない♪」



ベルフラウ(・・・一歩間違えたら私もあんな目にあいそうで怖いであります)



ツヴァイ(・・・・いろいろと面倒なやつが仲間に入ったな。この先が思い要られるぜ)



ディライ(そろそろ、真面目な人物がほしい所だ。流石にこんな数を面倒は見切れないがあのアズラッテは確か魔法を開花させてもらったと言ったな。どれ程ものか後で確かめてみるか。出来ることなら強大な力であることを祈っておくよ)





続く

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