第7話、計画は大切
アズラッテ「海は~広いな~大きな~」
松永「アズラッテちゃんはその歌を知っているの。確かに海に出たから歌いたくなるよね」
ディライ「だからと言って今、それを歌う必要はあるのか。お前たちは騒いでいないと気が済まないのか」
ツヴァイ「まあ、そうだがその場の勢いとかも必要だぜ。しかし、本当に海ばっかりだな。陸地なんてどこも見えはしない」
松永「本当にそうだね・・・うん、ラプト。何か見つけたのか。まさか、大きい魚か」
アズラッテ「松永さん、違う。大きな魚じゃなくて人」
松永「人ーーー!?こんな海に漂浪していたの。どんな人だ、アズラッテ」
???「私は助かったでありますか。いやいや、本当にダメかと思っていたであります」
松永「ごめん、今の言葉で何となく人物がわかったわ。そのまま、海に戻してくれる、いろいろと面倒ごとを持ってきそうな人だから」
???「そんなひどいことをするなんてあんまりであります。あなたにはレディーを助けるという気持ちはないのでありますか」
松永「ごめん、君にそんなレディーのレも感じられないよ、ベルフラウちゃん」
ベルフラウ「どうして私の名前を知っているのでありますか」
松永「説明をすれば長くなるけど・・・まあ、簡単に言うと知っているから分かった」
ベルフラウ「なるほどわかったであります。ところでお腹が空いたであります、何か分けさせていただけないでありますか」
松永「わかった、わかった。あそこになる果実を少し食べていいから静かにしてくれ」
ベルフラウ「本当でありますか。お主、なかなか良いやつであります」
ディライ・ツヴァイ(・・・単純なやつだ)
ベルフラウ「ところでほかの三人は誰でありますか、一人はどこかで見た顔でありますが」
アズラッテ「私はアズラッテと言うの、よろしく。ほかの二人はあそこの怪我をしている魔法剣士はディライさんでもう一人の方がツヴァイさんと言うの」
ベルフラウ「ツヴァイ!!あの十字・・・なんでありましたっけよく覚えてないであります」
ツヴァイ「十字八剣な、それにお前は警察のくせに覚えていないのかよ」
ベルフラウ「あんまり興味がないので覚えていないのであります。私が覚えるのはお金をくれる人と食べ物を恵んでくれる人だけであります」
ツヴァイ「それ、警察として良いのかよ。よく警察になろうとしたな」
ベルフラウ「好きでなったのではないであります。無理やりに警察にさせられたのであります。しかも給料は安く、最悪なところであります」
ディライ「こっそりと逃げ出せばよかったのでないか。そんなことも思いつかなかったのか」
ベルフラウ「やろうとしたのでありますが見事にあの鬼ホモ教官に見つかって連れ戻されたであります」
松永「なるほど確かにその人ならやりそうだ、それにしてもよく生き延びたな」
ベルフラウ「こんな生活にある程度慣れていたからでありますから。でもせっかくの獲物を逃がしてショックであります」
アズラッテ「ついでにどんな獲物だったの教えて」
ベルフラウ「良いでありますよ、それはとても大きな魚であります」
アズラッテ「どれぐらいの大きさなの」
ベルフラウ「あれと同じ・・・・ってあれでありますー」
ツヴァイ「馬鹿か、あんなクジラ並みの大きさのやつを狩りしようとするな」
松永「そうだ、絶対に一人では・・・食べきれないだろうが」
ツヴァイ「ツッコムところがそこー?それよりも現実を見ろ、狩りするどころか狩られるぞ」
松永「確かにこちらに向かって来ている、みんなで全力で漕いで逃げるぞー」
ベルフラウ「でもせっかくのごちそうがー」
ディライ「そんなに嫌なら君にはここで降りてもらっても構わない。その方が速く逃げれるからな」
ベルフラウ「この人、マジの目で言ったでありますー。もう、わがままを言わないから降ろさないでほしいであります」
松永「そんなことで言い争っている暇があるなら漕いで逃げるぞー」
・・・・・・・
松永「な、なんとか逃げ切ったぞ」
ツヴァイ「マジで死ぬかと思ったぜ。あんな大きな魚に追いかけられることになるとは意外と恐ろしい世界だぜ」
ベルフラウ「確かに一体誰があれを食べようとしていたのでありますか」
ディライ・ツヴァイ「「お前だー」」
松永「・・・え、俺じゃないの?もう魚料理のことをあの時すでに考えていたけど・・・」
アズラッテ「いくら何でもあれは無理だよ」
ディライ「そもそもどうやってあいつを倒す気だ」
松永「・・・・気合、努力、根性で」
ツヴァイ「無理に決まっているだろ、現実的に考えてくれ」
松永「なら海の生物を仲間にして一緒に戦いながら大きな船を作ってそこから援護でもするとか」
ツヴァイ「意外と考えていたー、こいつはアホなのか、頭が良いのか」
松永「その両方だ、(≧▽≦)」
ディライ(・・・・ただし、馬鹿が強めだが)
アズラッテ「みんな、見て大きな島が見えてきたよ」
ディライ「ようやく見つけられたか、それほどの大きさを持っていることだ。あの島を中心として探索でも始めることにしよう」
ツヴァイ「それに賛成だぜ、流石にこれ以上の筏で海を旅をしたくないからな」
松永「私も賛成、船酔いが・・・そろそろ、限界に・・・」
ツヴァイ「待て待て、ここで戻すじゃねーぞ。戻すじゃねーぞ」
ベルフラウ「かなりやばいであります。またしても急ぐであります」
・・・・・・
松永「ようやく、ようやく着いた。ここで少しばかり休もう」
ディライ「まあ、確かに夕暮れになっていることだ。島の探索は明日からでいいだろう」
アズラッテ「なら今日はここでキャンプだね、楽しくなってきた」
ベルフラウ「私も楽しくなってきたであります。たくさんの食べ物が食べ放題状態で最高であります」
ツヴァイ「お前はどうしても食べ物に目が行くのか。それと島の探索も良いが食糧確保することも忘れるよな」
松永「最低限の物を作ったら今日は休みますね。もういろいろと限界です」
ツヴァイ「そうか、お疲れ。無理はするじゃねえぞ、お前が倒れたら家とか物を作れるやつがいなくなるからな。死活問題だぜ」
ベルフラウ「お主、意外とお前は意外と優秀でありますか」
松永「まあ、一応な。でも期待はしないでくれ期待をすれば期待をするほどショックが大きくなるかもしれないからね」
ディライ「自分から言うな」
松永「それはそうだが・・・それと早いけど休むね」
ツヴァイ「本当に早い・・・ってもう寝たのか。それにしてもお前は面白い奴だよ」
・・・・・・・
実績、金クラス
海を冒険した
実績、銀クラス
家になる物を作り出した
松永「またしてもこの場所かよ、今度はなんだ」
???「まあ、重要な話ですから聞いてくれますか、松永さん」
松永「本当ですか、それならいいですか。内容は何でしょうか、あんまりいい顔でないので気になりますが」
???「それはそのはずです。今、あなたが身に着けているブラックボーンのことです」
続く
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