第2話変態なる探偵達、揃う




Bunkamura Galleryのヒエロスムス・ボス展、そも、快楽の園も絵の内容が超現実的でキャオスである。余談だがキャオスとは瀬華宮拓爵がビンゴスに続く流行の死語として自作のえぐみゲームにぶちこんだらしい(諸説なし)。




この◆二つ後になるまでウィキペディアのコピペなので飛ばしても良い、三つ目の◆に怪盗エルメシアがこの快楽の園を盗む理由が書かれてるからそこから本編を見始めると良い。



『悦楽の園(えつらくのその)』は、初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボスが描いた三連祭壇画。ボスが40歳から60歳の1490年から1510年の20年間のいずれかの時期の作品で、1939年からスペインのマドリードにあるプラド美術館に所蔵されている。ボスの作品の中でも最も有名な作品で、かつ最も大がかりな作品である。この絵画はボスが画家としての最盛期にあったときに描かれ、この作品のように複雑な寓意に満ち、生き生きとした表現で描かれているボスの作品は他に存在しない。


左翼や右翼の主題は比較的理解しやすいが、中央パネルの画像が意味するものは何か。裸体の群像は祭壇画としては異色であり、議論の的となってきた。


本作品の主題については諸説あり、ドイツの美術史家ヴィルヘルム・フレンガーは1947年に、これがアダム派(アダム教とも)というキリスト教の異端のために描かれたものであり、特に中央パネルはアダム派(en)の言う至福の世界の描写であると発表し、反響を呼んだが、アダム派は本作品が制作されるより半世紀以前にすでに消滅したことが確実視されている。また、本作品はスペイン皇帝に購入されたが、15・16世紀の頃のスペインは異端審問制度の最盛期で、異端を描いた芸術が公式に認められる可能性もなく、ボスも正統派のカトリック教徒であったことが分かっているので、フレンガー説には批判が強い。ボスの他の作品、たとえば『干し草車[40]』では、中央パネルが現世の富とそれを手に入れようとする人間の醜い争いを描くことで「七つの大罪」の一つである強欲を示し、左翼にはエデンの園のアダムとイヴ、右翼では人間たちが地獄の責め苦にあう様子が描かれていることから、本作品においても、中央パネルは七つの大罪のうちの色欲の描写であり、罪を犯すことを戒める意味を持っているのではないかとするのが大雑把な見解である。当時の人々は現在のように絵画を純粋に芸術として鑑賞するのではなく、その中に盛り込まれた宗教的・道徳的寓意を読み取っていたと言われるが、本作品もそうした宗教的な含みを持たせた啓発的なものであったかと考えられる。


しかし中央パネルの主題についてはなお決定的な意見の一致はなく、現世の快楽を象徴的に描いたものとか、ノアの洪水以前の堕落した世界ではないかともいわれる。さらに細かな部分、たとえば右翼の樹幹人間や戦車もどきの耳が何を示しているのか、というようなことも分かっていない。それらの謎が見る者の想像力を刺激し、この絵の魅力の源泉になるとも言えよう。『快楽の園』をはじめとしてボスが描いた怪奇幻想的・超現実的世界は近現代の芸術にも通じる要素を持ち、シュルレアリスムの先駆と見る意見もある。



怪盗エルメシア的には宿敵アダムの名前と関係があるアダム派とかアダム教とかいう言葉にビンビンに反応したのが一番目に盗みたい理由である。



蚤谷警部補、名前に蚤が入っている事とがめつく金に汚い事で吸血鬼と言われ、自称探偵に汚職を日々疑われてる、というかモデルやアイドルをしている女流自称探偵と援助交際している根も葉もある噂を流されている。


そんな彼が現場を仕切る法を任された、何故、彼に任されたと言えば彼が渋谷区の裏の王様と呼ばれるぐらい渋谷の所轄では彼の管轄下で自称探偵はやや権威を下げられる。


菩薩いつきは立ち止まる。


足元を見る。



ーーー靴を見知らぬ人が舐めまくっていた。


「うわっ!」


思わず蹴った。


「この下劣畜生の極みたる鐘梨窶かねなしやつす、貴方のような仏に近い尼に蹴られて光栄ですよ」


「なんだこいつ!新手の変態か!?」


『雛僧探偵』百々目木谺が指摘した。


「変態ですか、それは誉め言葉と受けとり、更に付け加えよう、変態はあと五人いる」


筋肉質であるジージャンジーンズの男。


「変態二号、『爽快探偵』祝朧々いわいろうろう、やはり熟女だな、三十路超えから始めよう」


顔には能面して和服を着た男性。

手には長い刃の刀が持っていた。



「変態三号………『能面探偵』呉印クレイン、肛門は不浄なり、ゆえに退廃の始まりとなる」


オールバックにオラオラ系の服装の男。


「変態四号、『破壊探偵』、朔月王縁さくづきおうえん、人間の体を壊す事が大好きだぜぇ!!」


「変態五号、『心読探偵』願間虚暗がんまきょあん、小生は闇深き女が好きなのだがね」


そして、キャスケット帽子にシンプルな服装の男。


「変態六号、『暗殺探偵』瀬華宮拓爵、


「最後の人タイーホするべきでしょ!」


菩薩いつきは絶叫した。


「ベトナムのタインホア省?サムソン・ビーチで有名だよね!」


「知るか!」


「いやいや、実の所、犯人に人権がない、というのは近代社会の文明の一つの否定だけど探偵法は奇しくも殺し屋合法化にも繋がってしまったのだよ、探偵の暴挙はそこまで許されるようになった、最も、僕に限っては国の犬なんだけどね、国の犬はいいぞ、金のためから何でもしなければいけないけど、金払いだけはいい、もっとも、自分の異名は案外嘘とか虚言だったり虚飾だったりする、単なる虚飾ってことだぜ?」


「でしゃばりは黙れ」


呉印が彼に警告する。


朔月王縁も言う。


「お前は暗殺探偵とか言ってるが『禁殺探偵』、禁殺とは閉じ込めて殺すこと、つまり密室殺人をする、バランスブレイカーにしてルールブレイカーの探偵、それがお前だ」


「じゃあ黙るよぉ」


瀬華宮拓爵はポケットからウォークマンとイヤホンをとりだし、耳を塞いで音楽を聞き始めた。作詞・作曲・編曲:Cafe Au LaitのCrystal Skyである、この世界ではDN歴代作品のサウンドトラックが公で販売されているため、彼はそれを買って、聞いている。



願間虚暗はそれを聞いて安心し自分の言葉を伝え始めた。


「怪盗エルメシアはこの中にいると思うのです、彼女の存在がここにいると、えぇ、彼女は今、ここで変装していると私の読心術で看破しました、しかしそれが誰かなのまでは読めません、私の読心術はあくまでカクテルパーティーされたモノを広い所から聞き分けてから集めるようなものですのでね」






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