SCP-ERROR 「嫌われたる者」

【削除済み】

















以下O-5もしくはクリアランスレベル4以上の職員3名以上の承認が無ければ閲覧を許可されません。

この警告を無視した場合即刻終了されます。














Object Class : Ketel → Thaumiel → Ketel


特別収容プロトコル

現在地下数十mの扉のない金属とコンクリート製の厚さ6mで高さ6mの立方体の中に保管しています。

誰であれ、それを目視及び情報を入手することは禁止します。

もし上記の行為を行った際は即終了とします。


概要

1冊の本の形状をしています。

その本にはページはいくらめくっても終わりがありません。

その本には手に取った者がほしい情報がその者の母国語で表示されます。

この情報は過去未来の制限なく見ることが可能です。

ただし、宇宙誕生前と【削除済】年以降の情報は白紙となり確認はできません。

この本は1900年代【削除済】にある図書館で発見されました。以前からある本を貸りた者が行方不明もしくは自殺するとの情報がありエージェント【古い情報のため確認できず】が現地に向かい回収をしました。

回収後そのエージェントは行方不明になり現在も見つかっていません。

Dクラス職員による実験を行い、未来を見た者は例外なく数日以内に自殺しています。

また被験者の遺書には共通して以下の文言が書かれています。

「未来を知ったらダメだった。そこは未来なんて言葉では表せない。誰も知ってはならないのだ。」

この結果を受け止めKetelに分類しました。

その数年後(おそらく秘密裏の為年月確認できず)に再実験した際、全ての被験者は本が全て白紙といいはり、能力を失ったと判断しThaumielへ再指定されました。

その後、白紙の本として財団の図書館の奥にひっそりと置かれました。

しかし私は知っています。その本を読んだのです。

白紙になったのじゃなく、未来が無くなったのです。読むたびに読むものの未来を喰っていくのです。数年と言う間に力を一時的に無くし、上記の実験結果になったのです。

あの実験後、被験者は次の実験で全員死亡しています。

しかもこの世界の未来もすぐにまっさらなページになるのです。

私も世界もそろそろでしょうか。












未来を知ったらダメだった。そこは未来なんて言葉では表せない。誰も知ってはならないのだ。

だから私はこの秘密とともに消えていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

創作SCP まえぞの @MionRei53

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ