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2週間後。
大男が手配した無人光速艇に乗り込む僕がいた。
「無人光速艇きらめきはこれより死んだ星、地球への加速を開始します」
旧式のスピーカーから合成音声が鳴る。
地球へ向かう光速艇は明らかに型落ちしていて、きっと他の星への旅行に使われていたものだろう。
さて、出発かと思った時にポケットから振動があった。
代理店の大男が出発する際に持たせてくれた携帯端末には着信のメッセージが表示されていた。
通話を開始する。
「聴こえているか」
無愛想な声だった。
「ええ、まぁ、感度良好とはお世辞にもいいとは言えないですけど」
「一応、ツアーとして地球を紹介させてもらうんだ、だから...」
俺が音声で案内する。
この後大男はそんな風に続けたのだと思う。
しかし。
「加速開始10秒前...」
出発へのカウントが開始され、光速艇の窓から音やら外界との接触はすべて断絶された。
もちろん通信もだった。
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3
2
1...
リフトオフ。
僕はこうして死んだ星、地球へと出発したのであった。
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